汁物が美味しい/アイヌ集落で頂くアイヌ郷土料理

ポロコタンは、北海道白老町にある、アイヌ文化を伝える施設です。

「コタン」は”集落”を意味します。シャコタン、カムイコタンという地名は、
道外の人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。
このポロトコタンもその代表的な集落のひとつで、
アイヌ語で「大きな湖の集落」という意味になります。

今回訪問するまで、ポロコタンの舞踊や料理は、あまり期待していませんでした。
しかし、良い意味で、その期待を大きく裏切ってくれました。


お店「何時に到着されますか? 到着時間を教えて下さい」


この一言がとても嬉しく感じました。大まかな時間は伝えていましたが、
あえて詳しい到着時間を聞いてきました。
作りたての温かい料理を食べてもらおう、そんな気持ちを感じました。

ポロトコタン入り口左側の湖のほとりに立つ建物に案内されました。
建物は木だけで作られていて、テーブルや椅子もすべて木製で、なかなか風情があります。

鮭と野菜のスープ
   「おばちゃ〜ん これ出汁よく出てるわ」
   塩漬けした鮭(サッチェプ)・昆布・野菜の出汁が、抜群に美味しい。
   塩加減も絶妙。大きなじゃがいもが入っていて、ホクホクして美味しい。
   ごはんと汁物がお代わり自由でしたが、
   社内の年長者が一番初めにお代わりしました。
   
イナキビ入りのご飯
   アワ、ヒエ、麦などが入っているという雑穀ご飯。
   アイヌの人たちは、収穫の季節という概念が無く、
   季節ごとに収穫した穀物をざっくばらんに入れて、炊きあげるという。
   やや塩味が付いていて、これも美味しい。
   
サケの串焼
   鮭の焼き物。適度に塩抜きしていて、
   塩っぱすぎず、そのままでもいける。
   ご飯のおかずや、酒の肴にぴったり。

ご飯と汁物がお代わり自由のこれだけの料理で1000円。

お話・舞踊
   「ノンノって雑誌、知ってるでしょ?あれアイヌ語。花って意味。」
   「北海道では○○ベツってよく聞くでしょ。◯◯ベツって付く地名知ってる?」
    それ、○○川っていう意味だからね」
   
   ウイットに富んだその話しっぷりは、とっても面白く、ためになるお話ばかり。
   このお話を聞くためだけに訪問する価値がある、といっても過言ではありません。
   
   赤ちゃんをあやす、やや悲しげで、ほんわかした歌。
   嫁入りの時に演奏するというトンコリhttp://goo.gl/YSWdJ)。
   口内の反響で音を鳴らすムックリhttp://youtu.be/Ds3RRSzrvb0)。

施設内には、アイヌの衣食住を紹介する民族博物館(VTRでは宇梶さんが解説)、
ソフトバンクのCMで有名になったアイヌ犬、
オリに入っていながら恐怖感を感じる”ヒグマ”も飼育しています。

観光コースのひとつとして是非とも訪問してほしい。

とっても面白い”お話”、なかなか見られない”舞踊”など、
とっても魅力あふれる施設です。そしてとても美味しいお料理でした。

ごちそうさまでした。

カフェリムセ郷土料理 / 白老駅

昼総合点★★★★ 4.0