Hatena::ブログ(Diary)

老舗紙屋の社長日記

2018-06-12

G7でプラスチックごみの海洋汚染問題協議に日本は署名せず

カナダで開催されたG7。一応首脳宣言は発表されたものの、トランプ大統領が閉幕直後に撤回するというお粗末な結果に。今後の国際情勢に不安をもたらしたG7だったのではないでしょうか。

今回のG7では廃プラ問題も取り上げられ協議されました。ここでアメリカと日本が合意文書に署名をしませんでした。

日本政府の関係者が「プラスチックごみを減らしていく趣旨には当然、賛成しているが、国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるか現段階でわからないので署名ができなかった」とコメントしています。

言い分はもっともで、いきなりプラスチックの利用を制限してしまうと、社会に出る影響が大きいのはよく分かりますが、政府の対応がやや遅いような感じもします。

東京都環境局がまとめた「海洋ごみ問題に対する日本の取組」http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/general_waste/20151106umigomi.files/02_MOEJAPAN.pdf によれば、’15年時点で日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界の海の27倍にも及ぶ、マイクロプラスチックが存在しています。「マイクロプラスチックのホットスポット」であるという状況だそうです。
EU諸国を中心に国や企業が先行してプラ製品利用について様々な対策を取っています。対して我が国では、前述のとおり状況が厳しいにも関わらず、なんら取り組みをしていく気配がありません。お得意の「ゆで蛙」状態に陥っている気がしてなりません。

ただ、対応していこうとしているEU諸国で、なぜかやたらストローばかりが取り上げられていますよね。ストローに使われているプラスチックの量ってたかがしれているのでは?

ただ単に目につきやすく無くなってもあまり影響が少ないからスケープゴートにされている感じがしてなりません。

2018-06-06

廃プラ問題国連が各国に要請 紙容器の使用量伸びる

ここのところ毎日廃プラ問題の記事があがってますね。まあどれもこれも似たような内容ばかりですが、それだけ深刻化してきているという事なんでしょう。

共同通信の記事で、2015年に世界のプラゴミ廃棄量が3億トンを超えたとあります。そのうち約半分がレジ袋やペットボトル等の使い捨てプラスチック製品。
これまでも書いてきているように、プラゴミによる環境汚染は深刻で国連も各国に使用の禁止や課金強化を要請したとの事でした。

ちなみに廃棄量最多は中国ですが、一人あたりに換算すると、1位が米国、2位が日本、3位がEUだそうです。確かに、コンビニで500ml売り始めてから使用量は明らかに増えましたからね。

そんな中で、紙製の容器のシェアが6年ぶりに上昇したとありました。我らが日本製紙が密閉性が高く繰り返し開封出来るキャップ付きの新容器を相次いで投入して、収益が拡大しているとの事。
健康志向で最近人気の野菜ジューススムージーは中身が見えない紙容器の方が消費者が好むといいます。

EUが2030年までに域内の使い捨てプラスチック容器・包装をゼロにする目標を立てています。我が国はまだあまりその辺の機運は高まっていませんが、いずれ問題が顕在化してくるはずです。紙容器の低い環境負荷が再評価されて、製紙メーカーの復活が期待されます。長期スパンで見れば日本製紙の株は今が買い時かもしれません。

2018-06-04

百万石まつり

6月2日(土)

今日は金沢で67回目になる百万石祭りの日。朝から様々なイベントで大忙しです。
午前中は恒例の子ども太鼓行列。町内会ごとに太鼓をデコレーションして校区内を練り歩きます。人手不足は町内会にも。手伝ってくれる男性陣が少ないとのことで、役員が駆り出されてます。

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午後からは、前多利家の金沢城入を模したメインイベントの大名行列。長いことテレビで観てましたが、久しぶりに生をみにいきました。

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6mもあるはしごで演技をする加賀鳶。なかなか圧巻でした。

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今年、お松の方は羽田美智子、利家は高橋克典サラリーマン金太郎つながりですね。(古い?)
どちらもオーラがありました。さすがベテラン芸能人。沿道からは、おじさんおばさんから黄色い歓声があがってました。若い人たちはあまり興味なさげな感じ。

夜は、先週コストコで購入した牛タンを1週間オイルマリネしていたやつを頂きました。

牛タンを厚手に切って、食感を良くするため切り目を入れる。
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ごま油とタマネギ、日本酒、ウェイパー、塩、胡椒、ニンニクに漬け込んだもの
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ほんとは炭火で焼きたいところでしたが、手間暇が面倒でしたので、ステーキ用の鉄皿にて。友人に教えてもらったレシピでしたが、なかなか美味でした。
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2018-06-01

日本製紙が3工場の設備を停止

5月28日(月)に日本製紙勇払、富士、釧路の3工場の設備合計76万トンを停止する発表を致しました。

http://www.nipponpapergroup.com/news/mt_pdf/20180528-2mmn972.pdf

東洋経済では2割削減なんて書いてありましたが、実質は13%程のようです。マスコミはやっぱり大げさに書くもんなんですね。

やはり来たかぁって感じでした。電子化によるペーパーレスと人口減少が起因でここ数年業界全体が数%の下落を続けています。

アメリカでは1昨年あたりで、電子化が止り紙媒体へのシフトが始まったと聞きますが、我が国では少々先の話のようです。

今回の76万トンの減産でもまだ供給過剰感はあるようで、他のメーカーの追随が無いとまた日本製紙のシェアが飛ぶだけの事になるやもしれません。

現在パルプ価格が世界的に昨年比較で2〜3割も急騰しており、他国では紙の価格が上昇しているのが一般的なのですが、我が国では供給過剰のため上がるどころか、大凸価格に至っては下落しているとか。
抄造して、カットして、包装して、運賃かけて納品した紙の価格がパルプの価格よりも安いという笑い話にもならない状況が続いているようです。私どもが購入している価格とはあまりにも価格差があって、あくまでも情報として聞いている話ですが。


ちなみに、国内製紙メーカー双璧のもう1社王子製紙も洋紙関連は日本製紙と状況は変わらずなものの、ブラジルパルププラントが今回のパルプ高騰により無茶苦茶儲かってるらしく、また戦略ミスでずーっとお荷物だった、中国南通工場も今ではパルプと洋紙の販売も絶好調で稼ぎ頭になっているとの事。3月期の決算でも国内メーカー唯一増収増益。たいしたものです。

中々しんどい紙業界ですが、本日の日経印刷通販をやっているラクスルが上場したとありました。印刷機の空いた時間を買い取る分印刷単価を安くするという斬新なビジネスモデルとして有名ですが、要は印刷会社いじめなんですよね。付加価値つけて高く売れるならウィンウィンですが、相対的に印刷料金が下がっていくだけですので、いずれは立ちゆかなくなると思っていました。実際、最近テレビCMも減っていたり、1枚1円ってやつも言わなくなったりと、しんどいのかな?って思ってましたが意外でした。上場して集めた資本で新たな事業に投資して、早々に印刷ブローカー業から撤退を考えているのかと邪推。

2018-05-24

富山の医薬品メーカー 薬価下げ対応へコスト削減


地元紙の北國新聞で、ジェネリックメーカーが薬科下げに対応してコストを削減とする記事が出てました。


富山県内の医薬品メーカーで、提携や再編で業容を拡大する動きが盛んになっている。医薬品の販路拡大や新薬の開発スピードを速め、競争力を高める。国の医療費抑制による薬価引き下げが課題となっており、スケールメリットを生かしたコスト削減の取り組みが活発化している。※5/24(木) 北國新聞社より抜粋


昨年、富山の医薬パッケージ印刷会社社長の講演をお聴きしたことがありました。

異物混入を徹底的に排除。製薬メーカーと同じ環境でパッケージも製造。スイスの時計メーカー同様最高級品質の製造こそが印刷業の生き残る道。といった内容でした。

高品質を維持するため、印刷物の半分を破棄する場合もあるとか。

でも結局そのコストはパッケージ代にONされているわけなんですよね。

これまでは製薬メーカーがそれなりに儲かってたので、高額のパッケージでも良しとしてきたのでしょう。

医薬に関しては素人ですが、今後、ジェネリック特許切れ製品の減少、ただでさえ安い薬価がさらに下げられ、少なくともこれまでのような勢いづいた事業形態は続けられなくなることは想像されます。

今日の日経に、武田製薬のクリストフ・ウェバー社長が国内業界団体の役職を降りて平取の方に任せたとありました。世界を股にかけたM&Aやってる最中に、薬科下げで需要も減少する国内市場のおままごとにはつきあっていられないということなんでしょう。

今回のコスト削減で記事にこそなってはいませんが、当然パッケージ類も含まれているのではないでしょうか?

弊社も若干ではありますが、お仕事を頂戴しております。

本来、このような考え方を持ってはいけないことは重々承知しておりますが、ユーザーがほとんど見ていない添付文書や、空けたらポイ捨てする箱に高額のコストと相当の神経を使ってる現状について疑問を感じないといえば嘘になります。

富山印刷会社さんは高付加価値品を製造する(しか製造出来ない?)工場を昨年ぐらいから稼働されています。製薬メーカーからのコストダウン要請が来た場合どう対応されるのか心配になった記事でした。