その日暮らし

精神的その日暮らし

将棋語り・進撃の祖母編

相方に将棋を教えて対局するために、将棋盤を実家に取りに来た私。
時間があったので、祖母の認知症対策に将棋をしてみようと思いました。
祖母が昔、どれくらい将棋ができたのかは覚えてないけど、
92歳でプチ認知の今では、ほとんど勝負にならないだろう。
まあ、私が二人分駒の動きを考えて、動かすのだけ祖母にやらせて、
最後は適当に華をもたせれば良いであろう。
そんな軽ーーい気持ちで、祖母と対局しました。

・・・・・・・・。
・・・すみません・・・。ナメてました。



祖母、強いっ・・・。



確かに駒の動きは覚えてない。
ルールもだいぶ忘れている。
時々何の意味もない手を打つこともある。
どんどんゲームを進めていく決定力には欠ける。
しかし・・・強い!!



「おばあちゃん、忘れちゃったわ」
と言いながら、イヤーーなところに駒を打つ。
「おばあちゃん、ダメねえ」
と言いながら、じわじわ確実に私を追い詰める。
早い段階で、私の飛車は包囲網にかかり、
どこへ逃げても1〜2手中には確実に祖母に取られるという事態に。
飛車は前後左右にどこまでも進めるので、取られると非常に痛い駒です。
もちろん取られた上、祖母は後からその飛車を打ってきて、
飛車ふたつで攻めてきた。
そりゃ私も久しぶりだし、強かったわけでは全然ないけど、
祖母だって久しぶりだし、その上92歳のプチ認知。
にも関わらず!!
負けず嫌いな私は、追い詰められすぎて悔しくて、
祖母に華を持たせようなんて考えてたことをすっかり忘れて必死に。



進退きわまった私が、うーんうーんと頭をひねっていると・・・
祖母「おばあちゃん、将棋なんて忘れちゃったわ。どうすればいいのか分からないわ。ねえかもちゃん、次の手はどうすればいいと思う?」
「知るかー!!こっちは負けかけとるんじゃー!!どうすればいいか私の方が知りたいわー!!」
(※私の叫びは、耳の遠い祖母には届いていません)



結局、2時間に及んだ対局は、
祖母が疲れてしまったため、途中で終了。
いやーーーー。祖母すごいわ。見直した。
昔はどんだけ強かったんだろう。
将棋盤は、祖母の脳トレに活用するため、
私は持って帰らず、実家に引き続き置いておくことになりました。
祖母はやる気満々なんだけど、
長い時間拘束されるため、母も私もなかなか相手をしてあげられないのが残念です。






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