天使の休日 (新神戸オリエンタル劇場)


5月9日(土)に、

Kobe musical collection 2009
SHOW-COMPANYオリジナルミュージカル「天使の休日」
(プロデュース・構成・演出:阪上めいこ、脚本・作詞・音楽:えーぱん、振付:山本京)

を観劇。


公演は、最初、5月9日(土)に11時/14時/18時開演の3回公演と発表されたが、その後、11時の回が8日(金)19時開演に変わった。おかげで、2ステージ見ようという心づもりが、1.5ステージしか見られなくなったが・・・上演時間が(休憩込みで)2時間半だったから、11時開演のあとに2時から次の幕を上げるのはむずかしいということだろう。

表示されていたタイムテーブルは、

一幕 60分、休憩 10分、二幕 80分

休憩後、二幕がはじまる前に、幕前で小学生コンビの漫才があって、これがおもしろかったのは、すでに書いたとおり。
 (→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090510/p1)


さて、「天使の休日」の出演は、

阪上めいこ(ジョージア) 山本京(キム) 鎌苅泉(ケイト) 阪野登(オリエント) 東又成美(ニコス) 東又美樹(アニー) 中山智惠(ソニア) 村上雅美(フォレスト) 一瀬裕実(ミカエル) 石本春帆(ティンプ) 一瀬麻樹(コルネット) 幸田貴美子(ハニー) 水船愛子(ウォルドルフ) 以倉里江子(マギー) 臼井美紗子(ロイス) 夛田和世(カルマ)


脚本家のジョージアはブロードウェイでの成功を夢見ているが、現実は、友人の編集者から回してもらうゴシップ記事を書いて暮らしている。ある日、見知らぬ人物から天使の卵を預かる。信じなければただの卵だが、信じたから孵ったのだというかわいい天使たちの手助けによって、ジョージアの周りには夢をかなえようとするひとたちが集まって来て、彼女の作品は成功を掴む。簡単に書いてしまえば、こんなお話。

テンポがゆるくて、ひとむかし前のミュージカルといった印象は否めないし、話が上手く運び過ぎとも思うけれど、いまのような先が見えにくい時代だからこそ、こんなストーリーもいいのかも知れない。

カンパニーの主宰者が主役も演じるのだが、「天使の休日」のジョージアという役は、自分が前に出てストーリーを引っぱって行く役柄ではなく、他のキャストの演技や彼女に訪れる出来事を専らウケる役どころなので、その分、周りの配役のバランスや力量がポイントにもなる作品。そういう意味から、同じ今回の出演者でも別の配役の可能性はなかったのかな、と思った。


前回(2008年4月)の公演をDVDで見ているので(登場人物その他少しちがうけれど)、どうしても比較してしまう。ソニアが子役でないのには、違和感があった。

ミカエルは、SHOW-COMPANYの子役としてはエース級の子で、とても魅力的(特に声がすばらしい)だったし、ティンプの子も前回の「天使の休日」に出ていた子で、こちらもとてもかわいかった。その点は文句なしなのだが、天使の人数がいささか不足気味。シーンによっては6人で演っていたが、実質は、4人。

子役の天使が3人でゲーム会社へ「営業」に行くところがおもしろいな。そこでの、ミカエルとティンプの掛け合いは、どうということもなさそうでいて、絶妙。


とにもかくにも、一瀬裕実ちゃんのミカエルが見られたことが、何よりの収穫。


2時開演のステージの終演後には、同日6時の回のリピーターチケットを販売していて、1枚(5500円)買うともう1枚プレゼント、もしくは、1枚のみなら4000円とのアナウンスであった。

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関連のログ(抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090501/p1(愛が降る街 岩本栄之助物語)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090331/p2(神戸ミュージカルコレクション2009「天使の休日」)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080916/p1(「NEXT DOOR」東京公演 シアターサンモール)