ミュージカル座公演「野の花」(ウッディシアター中目黒)


ミュージカル座公演「野の花」

(脚本:ハマナカトオル、演出:中本吉成)

http://www.musical-za.com/STAGE/nonohana14/stage.htm

ウッディシアター中目黒で、10月20日(月)のステージを見た。

自由席だった会場(ウッディシアター中目黒)の客席は、予想以上の窮屈さ。背もたれはないが、見やすそうな位置にあった椅子に座ったので、舞台が見づらいということがなかったのが何より。

12時開演の回で、終演は、14時27分くらいで、途中に10分の休憩あり。

公演プログラムが「完売」となっていたのには、がっかり。このカンパニーは、公演日程の終盤になると、プログラムが売り切れることがあるというのは、頭に入れておこう。

プログラムも配役表もない観劇は、損をしている気分。わざわざ劇場へ行ったのに、ネットでホームページを見ないとキャストが分からないというのも、なんだかなぁ。しかも、ひどいことには、場内アナウンスで、売り切れているプログラムをロビーで売っているといっていた。売り切れ後も、そのままのアナウンスを流していた模様(こういう些細に思えることが、意外と、カンパニーに対するイメージとして後々まで残るものである)。

ダブルキャストは、月組。見たかった子役はシングルだったから、ダブルキャストは、どちらでもよかったのだけれど、結果的には、内藤もゆのさんがイーダという中学生の役に上手くはまって好演していたので、こちらの組でよかったかな(もういまは、ベリーベリーの所属ではないのだね)。
イーダの「あざ」がよく見えなかった。もっとよく見せて欲しかった、などといっては悪趣味になるのか…(苦笑)。

リーザというおばあちゃんが語り手で、自身の生い立ちや、若い頃(ナチスの台頭〜第二次大戦中のドイツ)の体験を、ユダヤ人の娘・ルイーゼとの友情を軸にして、孫娘のイーダに話して聞かせるというかたちで舞台は進行する。回想形式の入れ子型になっているのは、この芝居が、単なる老婦人のむかし話ではなく、イーダのルーツに関わる物語になっているからで、その仕掛けがおもしろさの核でもあり、余韻にもなる。

子役(山口野乃花 吉見悠)のふたりはルイーゼの娘で、出演は終盤になってから。セリフのない役だったが、山口野乃花ちゃんの演技が見られたので、それだけで満足。
役名が「子役」としか出されていなかったのは、いわゆるネタバレ防止、のためかな?

ストレートプレイだが、劇中はピアノが生演奏していた。最後に、オールキャストでのうたがある。