三越劇場 初春新派公演の子役


花柳章太郎没後50年追悼
初春新派公演

「大つごもり」
 (樋口一葉 原作、久保田万太郎 脚色、齋藤雅文 演出)
「寒菊寒牡丹」
 (川口松太郎 作、成瀬芳一 演出)

1月2日(金)〜26日(月)、三越劇場


「大つごもり」に出演の子役は、

三之助: 大西由馬・秋山聡 (交互出演)


2日の初日は、秋山聡くんだった。

山村初代は、子役ではなかった。三女の初代は、本来は子役が起用される役ではないのかな?(朗読新派では子役が演っていたのに)


この初春新派公演は、下手側に花道が設置されていて(石之助や三之助の登場、退場は花道。また、花道でせつ子と初代が羽根つきをする)、1階客席は、中央と上手のブロックは、2列が最前列だが、下手ブロックは、5列が最前列になっている。

劇場に着いて、客席に入って、愕然とした。なんてこったい・・・・花道があるから、下手ブロックははじめから前方の座席はなかったのだ、と。これなら、下手の5列の席を買えばよかったが、そうとは知らずに、最近の三越劇場の新派公演にしては今回は良席が少ない、などと思っていた。あ〜あ、失敗。


ロビー掲出の上演時間は、「大つごもり」65分、幕間25分、「寒菊寒牡丹」90分、となっていた。

公演プログラムは、1000円。

歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎の子役


壽 初春大歌舞伎(1月2日〜26日、歌舞伎座)の子役は、以下のとおり。


[昼の部]

「一本刀土俵入」

お君: 日下部大智・舌間綿花満 (交互出演)

角兵衛獅子: 安藤然・佐野仁香 (交互出演)
角兵衛獅子: 大石優季・宿口詩乃 (交互出演)


なお、夜の部の「女暫」の茶後見は、市川團子


お君ちゃんのもうひとりは、こっとん(ことみ)ちゃん。・・・これは、子役指導がどっちのひとかが分かって、ひとりが日下部大智くんとなれば、ほぼ予想どおりでしたよね。

佐野仁香(さのにこ)ちゃんは、昨年9月に明治座(北島三郎特別公演「国定忠治」)に出演していた。歌舞伎に出るのは、2度目かな?

大石優季(おおいしゆき)ちゃんは、以前に、セントラルダンス部門に名前が載っていたことからして、セントラルの子でしょうか。昨年11月は、明治座で子犬ですね。

宿口詩乃(しゅくぐちしの)ちゃんは、劇団四季サウンド・オブ・ミュージック」名古屋公演に出演していた。名古屋公演の初日キャストだったグレーテルちゃん。

モーツァルト! 12月22日


12月22日(月)は、帝劇で、ミュージカル「モーツァルト!」を観劇。

12時30分開演。

ヴォルフガング: 井上芳雄
アマデ: 柿原りんか

柿原りんかちゃんのアマデは、前月に見たときよりは少し表情を出すようになっていた印象。でも、これは、ステージ数を重ねたことによるのかな。

柿原アマデは、膝が見えることが多い。あぐらで座って譜面を書いているときとか、ズボンから膝が出ていることがよくある。

第二幕の、ヴォルフガングの混乱で、アマデが背後からヴォルフガングにスリーパーを仕掛けるのところは、今回の3人のアマデのなかでは、見た感じ、柿原りんかちゃんの「技」がいちばんキレイに極まっている。

あのアマデのスリーパーホールドは、初演のときだったかな、ひじがあごの下に入るようにやると、ヴォルフガングもやりやすいとかいう話を読んだ記憶があるが、最近のアマデが以前より小さいからか、ひじがあごの下にまでは回らないみたいだよね。
スリーパーのあとは、正面からヴォルフガングに跳びつくと、両手での首絞め、脚はフライングボティシザースのかたちになっていて、このシーンでアマデが見せる一連の攻撃は、プロレス的でおもしろい。


今回公演は、アマデの出演予定が開幕前に公表されたので、そのキャストスケジュールにしたがって、出演回数を控えておくと、

日浦美菜子:帝劇21(井上15、山崎6) 梅田芸術劇場7(井上2、山崎5) ※梅芸初日
柿原りんか:帝劇21(井上7、山崎14) 梅田芸術劇場6(井上5、山崎1) ※帝劇初日、梅芸千穐楽
内田未来:帝劇20(井上10、山崎10) 梅田芸術劇場6(井上4、山崎2) ※帝劇千穐楽、500回

出演回数がいちばん多いのは日浦美菜子さんだが、初日や千秋楽の出演は、大阪公演初日(それも、2回公演ある日の昼)のみ。東京公演で片方のヴォルフガングとの組み合わせが多かったアマデは、大阪公演では逆のヴォルフガングと多く組む予定になっている。

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この12月22日のステージが、私にとっては帝劇公演の最後の観劇となったので、「モーツァルト!」の初演から、2014年帝劇までの観劇の内訳(アマデ&ヴォルフガング)は、下記のようになった。

内田未来 4回(井上3、山崎1)
柿原りんか 2回(井上2)
日浦美菜子 4回(井上4)

黒木璃七 4回(井上4)
坂口湧久 3回(井上2、山崎1)
松田亜美 5回(井上5)

田澤有里朱 2回(中川2)
野本ほたる 4回(井上4)
真嶋優 4回(井上1、中川3)

伊藤渚 6回(井上6)
川綱治加来 7回(中川7)
黒沢ともよ 6回(井上1、中川5)
高橋愛子 7回(井上3、中川4)

石川楓 3回(井上1、中川2)
内野明音 2回(井上2)
鶴岡良 6回(井上1、中川5)