野嵜健秀さんに纏る問題

言葉 言葉 言葉というサイトを運営している野嵜健秀さんという方がいます。かつては「闇黒日記」というコンテンツが有り、私はソレを読むのが好きでした。過去形なのは、現在そのコンテンツは存在しないからです。

論理的であることこそ正しいのだ、という姿勢で、色々なモノゴトを批判したり、解釈してくれたり、虹裏の話とか、そういうアニメの話とか織り交ぜながら、書かれていました。彼は、たぶん情熱的な人で、あらゆるモノに対し、全力で挑むような人です。私は、彼が無敵の存在であろうとさえ思っていました。

ある日、彼は、闇黒日記を削除しました。原因は、「義」と呼ばれる人の執拗な嫌がらせに、疲れたことらしいのですが、よく分かりません。意外でした。無敵かと思われた氏が、敗北としか思えないようなコンテンツの削除をするとは。

彼は、削除に至る前に「フォロワーやファンが『義』の執拗な嫌がらせを看過するのは如何なものか」というような発言をしていました。概ね闇黒日記のファンでしかなかった私にとっても、そういう「嫌がらせ」が存在していたことを知らなかったわけではありません。が、実際に目にしたりすることは有っても(この【カナかな団の自転車置き場】にも野嵜健秀氏を騙った下品な書き込みは有りました)、さて、どうしたらいいのか分からなかったし、あの野嵜氏なら、何か手だてを打ち出してくるんぢゃないのか、と思っていたのです。

しかし、彼は、闇黒日記の更新を止め、削除しました。彼がどういう思いでそうしたのか、私にはよく分かりません。でも、それは敗北であったと思います。野嵜氏の敗北では無く、そのフォロワーやファンの敗北であったと。

徳保氏は、【野嵜健秀さんの難しい要求】で、 野嵜さんの希望を叶えるのは無理です と書いています。そして、 「いまウェブで野嵜健秀を名乗っている人物は二人います。一人は「言葉言葉言葉」の著者、もう一人は掲示板荒らしです」と広報するサイトを、検索キーワード「野嵜健秀」で検索結果第1位とすることを目指してはどうでしょう と呼びかけています。彼の呼びかけに応じ、何人かがそういう行動を起こし、さらに有志が各掲示板の騙り書き込みの削除を求め行動を起こしています。

それらの行動に対し、「検索キーワード『野嵜健秀』で検索結果第1位とすること」は、かえって検索ノイズとならないか、また、騙り書き込みの削除はイタチごっこでしかないのではないかという意見も出てきました。

では、どうすべきなのでしょうか。

この問題は、単に野嵜氏だけに纏る問題では無く、実はインターネットに関わる大問題であるトコロが、まさに困ったトコロなんだと思います。

個々の書き込みに対応したり、検索キーワードの順位を云々することは、問題の根本的な解決になってません。野嵜氏の問題に限定すると、騙り書き込みをしている「義」なりなんなりを引っ張り出して、止めさせねばならないわけです。「もうしません、ごめんなさい」と言わせなければならないわけです。

で、騙り書き込みをする彼がどこの誰なのか、その正体を掴まなければならないわけで、しかも、それは恒久的に行われるようにならなければ、意味が無いのではないか。つまり、第二第三の「義」が現れても、というか、野嵜氏に限らず、徳保氏の偽物でも、カナかな団首領の偽物でも、そういう輩が現れたら、その首根っこを押さえつけられるようにならなければ、真の勝利は訪れないんぢゃないかと思うわけです。

匿名性の排除、というか、総背番号制あたりになるんでしょうか。その書き込みをした人が、誰なのか、比較的簡単に特定できるシステムが必要なんだと思います。ネットカフェからでも、ドコからでも、ID が無い限り発言が出来ないような仕組みを作り上げる、それこそが実は野嵜氏が望んでいることなのではないか。そういうものを作り出すような行動を、フォロワーやファンに期待しているのではないのか。

と、思ったわけで、だけど、それは確かに難しい要求だ、とも思ったのです。