清野静 『時載りリンネ!2 時のゆりかご』 (スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

「そのお友達はね、まだとっても若いのに、どういうわけだか気が合うの。元気いっぱいの子でね、その子といると、何だかとっても心の中がぽかぽかしてくるのよ。その子のお友達もみんな輝いていて、遊びに来てくれるたびにこの屋敷がまるで春みたいに華やいで……。この歳で新しくお友達が出来るなんて、なかなかめでたいことではなくって? それもみんな、私がこの書棚を落札しようと考えたおかげですもの」

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生き生きした文体から紡がれる久高視点の語りは健在.引用した部分も含め,味わいのある文章はライトノベルにしておくには惜しいようなもの.元気いっぱいのリンネは前作にもまして可愛く映える.子どもたちの天真爛漫と,それを見守る大人たちの包容力も優しく伝わってきた.
その一方,ストーリー的には無理に継ぎ足したようなあとづけ感があったのは否めない.バトルは何をやっているのか分かりにくいし,そこへ至るまでの展開もテンポがあまりよくない.ラストもご都合主義が過ぎて,今後へのネタ見せであることは分かるんだけど,あまり好きになれなかった.前作で私のハートをヒットしたリンネとルウのキャッキャウフフ分も足りなかった.
結論としては,悪くなかった.つーか良かったんだけど,期待が大きかっただけに若干の物足りなさがあったかな.前作が好きだったひとなら読んで損は無いと思うのでした.