能登半島

いままで1回しか来たことのなかった能登半島に行くことにした。前回(10年以上前)は七尾市に行く用事があり、そのついでに能登島を回ってきた、という程度だった。今回は能登半島の上半分をぐるっと回ってみようと考えた。列車の中で読書をしたいということもあり、18切符で基本的に移動。能登島はレンタカーで廻るという計画だ。
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1日目は和倉温泉駅まで電車で移動して宿泊。これはただ単に丸一日かけて移動しただけ。「都市と都市」をメインに、ときどき電子雑誌など読み替えていく。iPadのおかげでだいぶ荷物が減った。

和倉温泉駅前でレンタカーを借りる。天気はあいにくのどんよりした曇り。大晦日だがあまりそういう雰囲気はない。能登島大橋のあたりではかなりの雨と強風。車の外にでると一瞬で全身濡れてしまう。雨は降ったりやんだりを細かく繰り返しているので、止んだタイミングで、ダッシュで撮影する。
 
望遠レンズの圧縮効果で、すごい坂のように見えるが実際はそれほどでもない。

島の海沿いをぐるっと回っているうちに、雨がやんで陽が射してきた。なんか違和感があるな?と思ったら、海のすぐ隣まで水田が迫っている。他の地方でこういうシチュエーションを見たことがないような気がする。
 
一方、海沿いの集落は黒い瓦が密集して、これは見事に全国共通だ。
 
能登島をぐるっと回って、ツインブリッジのとで能登半島に戻る。前回に来た時は、その時に持っていたツーリングマップルにまだこの橋は載っていなかったので、たいそう驚いた記憶がある。



のと鉄道七尾線と平行して国道249を北上する。
これは櫓なのかな?上に誰か座っているようにみえる。これまた他の地方では見たことがないのだが、僕は海無し県育ちなので知らないだけなのかもしれない。

海岸線沿いだとペースが上がらないので、ツーリングマップルのおすすめに従い、能登空港を経由する珠洲道路〜珠洲広域農道で半島の先端に向かう。標高が高いためか積雪していて、みぞれ混じりの雨が降ったりやんだり。

半島の先端部まで来たが、どんより曇っているし、海沿いの様子もあまり変化がなくてどうにも気持ちが盛り上がらない。先端部をぐるっと西に回っていったところで、明るい曇りに変化していった。
 
このあたり以降からは、曇り時々雨から曇りときどき晴れになってきたし、奇岩が多くなってくるしでなかなか楽しかった。
 
 
道端に停車して休憩していたところ、海に虹がかかっていた。しかし2分ほどで消えてしまった。
 
どうも能登半島風力発電所が多いらしい。

・北陸90基、能登に集中 風力発電

風車を見るのは好きなので、あらかじめ調べておけば、風車巡りのルートを取る手もあったな。

最後の締めに、能登千枚田に行ってみた。ツーリングマップルで見て10年前から行ってみたいと思っていたのだった。しかしどんよりと曇っていて、なんにもキャラ立ってない季節で、どうにも見栄えがしない。どうもライトアップとかもしているらしく、ライトアップ嫌いの僕としてはそれだけでどうも白けてしまう。

降りて行こうとしたら、どーっと激しい夕立が降ってきて、一瞬でずぶ濡れになってしまった。これはすぐ止んだのだが、すっかり体が冷えてしまい、もう下まで降りていく気力を失ってしまった。



今回は天候に恵まれずかなり残念な感じであった。移動すること自体が大好きなので、食事をする時間があったらとっとと移動しよう、という性格なのだが、こんな天候なら移動は諦めてうまいものでも食いに行けばよかった。
ていうか朝っぱらから雷雨が降るというのがけっこう衝撃的だった。雷の多い地方で育ったのだが、雷といえば夕立とセットでやってくるか、そうでなければ夜、という感じで、午前しかも早朝に雷、というのはこれまでに経験したことがなかったと思う。

車坂峠越え〜林道御林線〜池の平湿原

今回は今まで行こうとして通り過ぎていたり、行きそびれていたところをまとめてアタックすることにした。
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まずは小諸市嬬恋村をつなぐ車坂峠超え。これまで越えようとした時、よく調べずに行って2回とも冬期通行止めだった。さすがに今なら大丈夫だろうと再挑戦。
小諸ICを降りて、高峰高原に向かってチェリーパークラインを登っていく。

毎度眺めの良い好きな道だ。最初に来たのは2009年の12月。

2回めが2011年の5月。標高が1973mなので、キャブのバイクの時はパワーダウンして大変だった記憶がある。5月になってたらさすがにもう大丈夫だろと調べずに来たら、まだ通行止めで大変がっかりした。



頂上の高峰高原ホテル周辺の路肩は、びっしりと車で埋め尽くされている。その車が消えたあたりから嬬恋方面に繋がる林道が始まる。

道はフラットで普通の車でも問題なく通れそう。展望は時々しか開けてはいないが、天気が良く涼しく、窓を開けて快適に下っていく。
 


林道が終わると突然視界が広がり、嬬恋高原に入る。野菜畑の間を突っ切って行く。
 


次の目的地である角間渓谷に行く途中、国道144沿いに、さはんじという蕎麦屋があったので立ち寄る。骨太な感じの力強い味の蕎麦で、とても長野中央部っぽくて好みだった。たぶん関西の人はこれ系苦手なんだと思う。



角間渓谷についたところ、案内板に「岩間観音」というものを見て興味を持った。かなりきつい階段を登り切った岩陰にあるらしい。40度くらいはありそうな急な階段を根性で登っていく。

なんとか登り切ると、岩がボコっと凹んだところに社っぽいのがある。
 
足場は狭く、岩は高く、首を目一杯挙げないと全体像は見えないくらい大きい。下の写真はスティッチングで下から上までつなげたもの。なので無理やりフレームには収めているが、あのスケール感は伝わらない。
 
ここに来た時点で満足してしまったし、本日のメインイベントが待っているので、肝心の渓谷には行かずに戻ってしまう。ここの渓谷は次回にまた来たいな。

本日のメインイベントは、2011年の5月にバイクで来た林道御林線。←これが前回のツーリング記録。けっこうガレていて走りがいがあったので、今度は車で再挑戦しようと思ったのだ。
今回もやはり路面の状態は変わらず、四駆でないときつそうな道だ。四駆でないにしろ、普通の車高の車では底を擦りまくってしまうだろう。ラインを慎重に選んで走るが、それでも車体は上下左右に激しく揺さぶられる。バイクと違って車だとラインの選択肢が数10センチくらいしか無い。たいへん走りがいがある。
 
  
舗装路に抜けた時にはすっかり疲れてしまった。仮眠を取っていたら夕方になっていて、ちょうど日が沈む頃合いだった。
 
さて、写真を撮り終えて出発しようと思ったら、セルが回らない。全く回らないわけではないが非常に頼りない回転。うっかりライトを付けたまま眠ってしまったので、バッテリーがあがってしまったらしい。前回バイクで来たときは、林道のまっただ中でキャブにゴミが入ってエンジンが停止してしまった。運良く峠を超えたところで停止したので、エンジン停止状態のまま広い道に出ることができJAFのお世話になってしまった。
今回もトラブルに陥ってしまった。この地に呪われているのかもしれない。わずかに下り坂のところに停めていたので、パーキングブレーキを解除したら幸い動き出した。エンジンがかかっていないのでハンドルもブレーキも重い。前回のバイクの時と同様、その後は急な下り坂が続いているので、なんとか広い道に出ることができた。前回のバイクの時と全く同じ場所に駐車して、全く同じようにJAFを呼ぶ羽目になってしまった。
JAFは30分くらいで来た。今回は単なるバッテリーあがりだったので、すぐにエンジンを始動して対処できた。
その日は長野市内に宿泊した。

2日目の最初の目的地は皆神山である。ツーリングマップルに「頂上には皆神山ピラミッド神社がある。その由来に驚愕?!」と書いてあり。以前から気になっていたのだ。前回バイクで来た時もここが目的地だった。今日こそ行ってみようと思う。例によってあえて下調べなどは一切していない。

「ピラミッド参道入口」などという看板があり、大いに気持ちが盛り上がる。

山の中腹に「皆神山ピラミッドの入口ではないかと言われ」ているという小さい神社があり、さらに気分が盛り上がる。
しかし到着してみると、特に普通の神社であって、ピラミッドのピの字も見当たらなかった。ピラミッド神社の由来を表す看板とかも特に無し。
 
たいへんがっかりしたのだが、今調べてみると、こんな面白いページがヒットした。さらにこの神社では「ピラミッド祭」というのをやっているとのことである。しかも2010年の時点で24回続いている。←この記事によると神社の宮司さんが「やめるにやめられれない状況」と語っているのが笑った。

次は池の平湿原。これも以前から来たかったところ。2011年にバイクで来たときにも通った湯の丸林道で向かう。視界も開け気分のいい道だ。
池の平湿原に到着して歩いては見たが「湿」な要素がほとんど失われていてがっかり。池が一個しか「湿」ではない。どうも乾燥化が進んでいて、現在対策中とのこと。
 
 
 


今回はなかなか充実したツーリングであった。やっぱ林道を走るというのはたいへん楽しいものだ。冬になる前にできるだけもっといろいろガンガン走りたい。

SuperMoto 関東・東北エリア選手権 第4戦 宝台樹スキー場大駐車場(群馬)

モタードのレースを一度見てみたいと思っていたところ、検索したらすぐに見つかった。

・2013年関東・東北エリア選手権 第4戦 宝台樹スキー場大駐車場(群馬)

動体の撮影の練習も兼ねて、ぜひ行ってみることにした。
会場はその名の通り駐車場で、ジムカーナとかを開催することもあるようだ。大きさとしてはカートコースくらい。モタードだがジャンプやダートはなくて残念。ストレート区間は短く、2,3速しか使っていなかったんじゃないかなあ。
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その他にもこちらに
https://picasaweb.google.com/111535540598565282531/2013?authuser=0&feat=directlink
もっと大きなものを33枚アップしました。

 
 

背後のスキー場のゲレンデでは、パラグライダーが飛んでいた。これまた一度はやってみたいものである。
駐車場なので観客席などはなく、見下ろせるような場所がない。どうやって撮影しようと迷ったのだが、冷静に考えたらローアングルで撮影できるめったにない機会ではないか?
それに観客席がないのでそうとう近づける。フルサイズ換算300mm相当のレンズでもだいぶアップで撮れる。これはかなり嬉しかった。

 
 
 

残念ながらほとんどがあとからトリミングしたもの。プロってすごいな。自分にポジフィルムやJpeg撮って出しの撮影で、バッチリの構図が決められるとはとてもじゃないが思えない。
とはいえ後半になったら、少しコツが掴めてヒット率が向上した。腰を軸にレンズを向ければいいんだ。
α55に、レンズは50-200mmの組み合わせだったのだが、開放だと後ろボケに盛大に緑の色収差が出ていることに気づいた。普段F8くらいまで絞っているので気づかなかった。

近場でジャンプやダート区間があるSuperMotoのレースがあったらぜひまた来てみたい。
今回はMotoGPブルノをMoto2から見たいので、決勝を見ずに予選が終わったところで帰ってしまった。

紀伊半島南部

10年以上前、紀伊半島をバイクで国道425で横断したことがあった。今回は紀伊半島の南部から北上しようという計画を立てた。

8/8は移動日。尾鷲で宿泊するつもりでいたが、疲労が溜まっており、津まで来たあたりでギブアップ。鈴鹿に宿泊した。



8/9鈴鹿から潮岬に向かう。日本最南端の潮岬にあるキャンプ上で一泊するつもりだった。基本無料で、GWや夏休みシーズンは600円だ。

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普通に移動していたら早く着きすぎてしまうので、山間部を寄り道していく。国道42>309>169と山間部に入っていく。ここは七色ダム
 
北山川沿いの国道169を進んでいくと、金属製の吊り橋があった。1トンまではOKらしい。軽トラはOKということ?さっそく歩いてみる。
 
足元が透け透けだが、さすが金属製だし、ほとんど揺れないので、大して怖くはない。

バイク感覚で車を運転したいので、クーラーを付けずに窓全開で走っていた。おかげでそうとう汗をかいて、熱中症気味になってしまった。ちょうど温泉があったので入ってみる。
おくとろ温泉 やまの宿
硫黄の香りが心地よい温泉だ。飲泉もとてもうまい。意外にも誰もいなかったので露天風呂を撮ってしまう。

ここを過ぎると、瀞峡に入っていく。流れが穏やかな所では子供が水遊びなどをしている。
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トンネルを超えるといかにも酷道っぽい山間部に入っていく。ストレート区間がほとんどない、ハンドル切りっぱなしのコースだ。たいへん好みである。

海沿いの国道42に入る。
 
奇妙な形の岩が2つ立っている。石切岩というらしい。
 
天然なのか人工なのかわからないが、岩に穴が開いている。

さらに進むと、もっと変わった岩がある。橋杭岩というらしい。岩が地面から生えているのではなく、ゴロンと置かれている感じ。なんでこんな地形になったんだ?
 
 

さて温泉に入ったことでだいぶ体調が復活していたのだが、やはり万が一を考えて潮岬でキャンプをするのは断念してホテル泊にした。宿を確保して、まだ時間に余裕があるので紀伊大島に向かう。

この橋は中間でループがあり、高低差を吸収する構造になっている。ループの高低差は激しく、地元の高校生でも自転車を降りて押して歩いていた。全景はとてもレンズに収まり切らない。

このループ部分の土台の苗我島には灯台がある。

紀伊大島を横断して、崖下に隠れるようにしてある港に至る。

そろそろ日が沈む時間になってきたので、潮岬方面に戻る。残念ながら日没する方向は雲に覆われている。

潮岬キャンプ場はガラガラに空いていた。3つくらいしかテントがなかった。「本州最南端」のイメージから暑い場所をイメージしていたが、常時ちょうどよい風が吹いていて涼しかった。実際、この日はこの夏一番の猛暑だったのだが、潮岬は近くより4度ほども最高気温が低いようだった。
 
 
この頃にはだいぶ疲れていたので、最南端の場所に徒歩で行く気力がなくなってしまっていた。今にして思えば残念だ。



8/10紀伊半島の中央部を縦断して北上する計画だった。串本の宿を出て国道371に入る。まだはじめの数キロくらいはコンビニやガソリンスタンドがあるだろうと高をくくっていたが、とんでもない誤解だった。国道42から371に入った途端、文字通り全く無い。途中にある集落に自動販売機が置いてあったのだが、スルーしてしまったのが大失敗だった。

これは一枚岩。オーストラリアのエアーズロックみたいに、巨大な一つの岩がある。これは予想していたより全然大きくてびっくり。レンズにとても収まり切らない。

国道371はますます酷道化していく。青いおにぎり標識がなければ国道とはとても思えない。道沿いにこんなあぶなっかしい吊り橋があった。

これを見たら渡らないわけにはいかないだろ…。
 
グラグラ揺れるし、ワイヤーの一番低いところは膝ぐらいの高さで捕まることもできない。これ二輪車で渡るのはそうとう勇気いるだろうな。無理かな?

国道371はいわゆる分断国道である。ここが分断部分。以降は舗装林道となっている。
 
川沿いに舗装林道を走っていく。しかし困ったことにキープしておいた飲料が切れ、だいぶ喉が渇いてきた。このままでは脱水症状になりかねない。さすがに生水を飲めないよな、と思いながら走っていた。

道を塞ぐように木の根が転がっていた。うわっここまで来て引き返し?と思ったが、テコの原理でぐいっと回転させたら、思ったよりあっさりとどかすことができた。

この辺りがこの林道の最深部かな?

林道の分岐で、百間山渓谷方面に行こうと計画していたのだが、残念ながらこの地点で通行止めであった。国道371方面に引き返す。
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さて国道371に入った。相変わらずガソリンスタンドも自動販売機もない。時々ある集落に店っぽいものがあるのだけど、自動販売機がある様子が見られない。そしてそういう「店っぽい」ところに一人で入る勇気が正直なかった。明らかに何かの店だったらともかく。
ここまで来てようやく自動販売機を発見した。おおとう山遊館という宿泊施設だった。4本くらい買ってガボガボ飲んだ。

このあと、大塔川林道というダートを通過して、熊野に向かうという計画を立てていた。久々のダートなので楽しみである。
途中に、修験の滝というところがあった。二段に落ちている滝である。
 
トンネルを過ぎたあとダート区間に入った。ダートというかグラベルという感じ。落石があったが、軽四駆ならギリギリ通れた。ランクルサイズだと無理だろう。こういう事はけっこうあるから、つい軽四駆を選んでしまう。
 
素掘りのトンネルが連続している。
 
なんと、この地点で通行止めになっていた。「熊野まであと5km」的な看板があったので、期待していたのでショックでかい。

工事のおじさんに呼び寄せられて「こんな大きい穴が開いちゃったよ」と見せられる。橋の半分くらいが完全に陥没している。バイクならともかく、車では軽でも通過できない。国道からこの林道に分岐して1時間くらい建っていたので、戻る時間を考えると合計2時間も無駄にしてしまった。これは以降の計画を全面的に見直す必要がある。
仕方なくきた道をそのまま戻った。来るときはテンション高くて、道幅が広い所では軽くドリフトなどして楽しんでいたのだが、帰りはそれどころではない。

国道371に戻ったときには、ガソリンがあと90km分くらいしかなかった。今の最優先事項は給油だ。幸い宿泊施設のある近辺では携帯の電波が繋がったので(ここに来るまでずっと携帯の電波が入らなかった)最寄りのスタンドを探すことができた。
MAPLUSという地図データダウンロード型のカーナビを使っているのだが、これってロケーション情報はローカルデータにはなくてネット上みたいなんだよね。なので携帯の電波が繋がるところでないと検索ができない。これは不便だ。まあ地図データが入っているから、Googleナビとは違って、現在位置はいつでも詳細な地図で確認できるから、それだけでもありがたいのだけど。

ガソリンを給油できたのが、ようやく15時を過ぎてからだった。この時間となると、もう撤収モードに入らなければならない。和歌山に移動して宿泊した。



8/11は移動日。帰宅するだけでも丸1日かかる。こういう時は中間地点で高速道路を降りて、温泉に入るのがコツである。

6:10に和歌山を出発。
昼ごろに大休憩を取るイメージで、岐阜県養老のゆせんの里という温泉に入る。高速道路の行程上のだいたい中間地点で、かつインターの近くにある温泉というのがここだった。殺菌消毒など一切してないかけ流し温泉なので、いやな消毒の匂いがせず好感が持てた。
帰宅したのが20時。午前中は眠くて、数10分に一度、サービスエリアがあるたびに休憩して仮眠を撮っていた。

国道405走破 野反湖まで

以前からやってみたかった、分断国道である国道405を走破しようと考えた。国道405はこの地図のように、群馬と新潟の県境で途切れている。登山道としてはつながっているらしいけど。もともと接続する計画があって断念した?国道152のように?

まずは群馬側の国道405の終点、野反湖に向かうことにする。画像はグリックすると別ウインドウで開きます。開いた画面の下の地図アイコンをクリックすると地図も開きます。

白砂川沿いに国道405を北上していくと、浅瀬なのにエメラルドグリーンな部分があった。温泉が近いので何らかの影響なんだろうか?




白砂ダムではまだ桜が残っていた。そしてやはり湖面はエメラルドグリーン。満開の時期に来たら、この2色のコントラストで綺麗なんじゃないかなと思った。


野反湖に到着した。かなりの強風。3年前に来た時よりも暖かいのか、氷結部分は僅かだった。


国道405の終点部まで北上していく。

GPSで確認しながらゆっくり進んでいたのだが、ここが地図上での国道405の終点だった。実際にはこの先にも駐車場に向かう道が続いている。
これで国道405の群馬側は走破したので、元の道を南下して戻る。

新潟側の国道405の起点に向かう。とは言っても長野あたりで宿泊して、明日の朝から起点スタートするつもりだ。
長野に向かう途中の国道292で、鯉のぼりが谷を横断していた。

しかし中野市に向かう国道292は、草津国際スキー場のあたりで、まだ路面凍結で閉鎖されていた。仕方がないので国道144ルートで長野側に遠回りで入ることにする。


せっかくなので県道59という、これまで通ったことのないルートをつかう。なかなか眺めの良い快適な道だった。

国道144から国道406に乗り替わり北上、県道58に乗り換えて長野市街地へ向かう。あまり印象に残っていないコースである。まだ走ったことのないルートを色々試したかったのだが、路面凍結で4月いっぱいまで通行禁止の道などが多く、残念であった。

そして長野市で宿泊。

Fujifilm F800EXRレビュー

CanonのG12が故障し、修理に12000円ほどかかるとのことで、だったら20000円くらいで以下の条件を満たすカメラがないかと探した。

  • RAWで撮影でき、Lightroom4が対応している
  • マニュアル撮影モードがある
  • 広角側が28mm相当から始まっている
  • Wi-Fiスマホに送信することができる

予算と要求仕様を共に満たしているのが、このF800EXRだった。
この要求仕様のうち最後のWi-Fi対応が今回の新規追加点。スマホ(KYL21)のカメラにかなりの不満があるので、撮影した写真を即送信したい時、まともな画質で送れるようにしたいと思ったのだった。

画質について
RAW+JPEGモードしか使っていない。オートホワイトバランスがとても好み。大抵の場合、デフォルトで充分で、Lightroom上で多少緑かぶり補正をすることがあるくらいだった。これまで使ったことがあるすべてのデジカメの中で最もヒット率が高い。これにはかなり驚いた。
露出も普通の良くあるシチュエーションなら、何も補正しなくてもたいてい好みに合わせてくれる。
さてしかし、暗めのシチュエーションになると突然扱いづらくなる。無理やりに明るくしようとする。おそらく顔キレイナビを使っているとよりその傾向が強くなる。露出補正で-2EVしても効かないくらい。となると、マニュアルモードを普通だったら使うことになるが、、、

マニュアルモードについて
フジのコンパクトカメラは昔から、マニュアルモードでもリアルタイムに露出をプレビューできない。露出計はもちろん表示されてはいるが、撮影して見なければわからない。光学ファインダーのカメラなら仕方がないことなのだが、せっかくのデジカメなのに、なぜにこのような仕様にしているのかよくわからない。構図やピント確認のため?それにしたって、なにかボタン一発の操作で、実際の露出をプレビューできるべきである。
G12やA55でのリアルタイムプレビューのカメラの操作感覚にすっかり慣れ切っていたので、もう「撮って見なければわからない」という操作は堪え難い。
撮って見るのなんか別に対した手間じゃないじゃん、と思うかもしれないが、、、

書き込み速度について
RAW+JPEGでの撮影では、SDカードへの書き込み終了に数秒待たされる。もちろん書き込み中も撮影結果の表示はされるのだが、これが特に高感度にした条件の時などで、実際の撮影結果と大幅に異なることが多い。なのであてにならない。
JPEGモードの場合には特に気になるような書き込み速度ではない。RAWモードでは、遅いけどまだ耐えられる。しかしRAW+JPEGにするとけっこう遅い。
このカメラを選んだ理由、スマホへのWi-Fi送信をすることを考えると、+JPEGをしないのはとても勿体無いのに。

さらに、書き込み中に電源を切ると、書き込み終了までレンズが格納されない。非常に邪魔である。G12は電源を切ると、まずレンズを収納して、ディスプレイをオフにして、バックグラウンドで書き込みをするというシーケンスだった。どこをどうみてもこの方が合理的である。
このせいで、せっかくのコンパクトカメラなのに、レンズが引っ込むまでポケットにいれることができず、かなりイライラしてしまう。

レンズについて
換算25~500とすごい高倍率、なのに驚くほど焦点域で画質に変化が少ない。倍率色収差も歪曲も少ない。エンジンで補正してるのかな?と思っていたが、RAWを純正ではないLightroomで開いてもちゃんとしてる。これは驚いた。
焦点域的には旅行用途では困るようなことは全くなかった。しかし暗めのシチュエーションで200mmくらいになると、ピントが合わなくて困る。

ボディについて
この大きさでこの高倍率、この画質は凄い。G12だと入れるのに抵抗がある服のポケットでも、普通にスポンと入る。妙に丸っこいデザインは好みではないが、まあそれは人それぞれだからどうでもいい。
コンパクトの代償としてバリアングルモニタではない。これも一度慣れてしまうと無いのは非常に物足りない機能。

撮影機能について
フラッシュ撮影直後に自動で高感度に切り替えて自然光撮影するモードがたいへん便利。フラッシュを使うのは好みでないのだが、やっぱり保険として使ったバージョンも撮っておきたいことがある。それを自動でやってくれる。他のカメラでも採用して欲しい。

Wi-Fi転送について
専用のアプリをスマホにインストールして転送する。転送時に2Mの解像度に自動リサイズする機能がありがたい。接続も安定しているし、特に不満はない。できたら撮影したら片っ端から自動転送とかできないかな。スマホ、カメラ両方のバッテリ的に難しいかな。
使用頻度は高くないのだが、あって良かったと思う機能。他のカメラでもどんどん採用してもらいたい。


というわけでまとめると、シビアではない普通のシチュエーションで使う分には、たいへん扱いやすい。書き込み速度以外不満はない。RAWを使わないならまず不満は出ないだろう。
しかしRAWを使ってバシバシ撮る場合とか、照度がコロコロ変わるが露出は変えたくない場合などシビアなシチュエーションにはちょっと向かないかな、と思う。

なので今後の使用用途としては、普段の常時持ち歩き用に活躍することになるだろう。しかしちょっとシビアなシチュエーションになりそうな感じの時や、旅行の時は、G12かA55を選ぶことになるだろう。というのが結論。
というわけで現在G12を修理に出し中。

只見線 会津川口まで

長野に所用あって出かけるついで、遠回りして只見線に乗って行こうと考えた。まだ会津川口〜只見間は運転見合わせで、バスによる代行輸送中とのことで、代行バスに乗ってみたい、というのが目的だ。
これまで、只見線に乗って2回早戸駅周辺に来たことがある。2回とも大変印象深かった。
今回は会津若松側から進んでいく。
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早戸駅に着いた。今回は代行バスに間に合わせるために下車しない。ここで降りてしまうと次は4時間後なので。


驚いた。駅舎が新しくなってる。前は物置小屋みたいな駅舎だったのに。

これが2005年の12月。豪雪の年だった。雪に埋もれて見えない。

これが2007年の3月。

こういう味のない駅舎になってしまったのはかなり寂しい。しかし近くの温泉は変わっていないと思う。あそこはとてもよかったのでまた来たいものだ。



さて会津川口まで進んでいく。進むに連れて雪が激しくなっていく。



会津川口に到着。このように、只見川沿いの見晴らしのよい駅である。前回来た時も、この駅で待ち合わせ時間が長かったので、途中下車していた。

これが2007年の3月。

代行バスの本数は少ないので、ここで4時間ほども待つことになる。

これが2007年の3月。貼ってある写真とか変わってない。



じっとしているのが非常に苦手なので、外に撮影に出る。先ほど汽車で通り過ぎた橋の上から撮影しようと考えた。しかし、かなり雪が強くなってきてしまった。



傘をさしていても全く関係ない。全身雪まみれになってしまう。橋を渡った向こう側に行った。右側は写真のように通行止め、左側は進めるようだが、進む気力が失せてしまい、ここでもうギブアップしてしまうことにした。



駅に戻った。雪は相変わらず激しい。食事をしたいと思ったのだが、駅前の喫茶店?はシャッターが閉まっていた。その隣りのパン屋でいくつか買い込んだ。それにしても時間が余りすぎている。あと30分くらい待つと、下りの汽車が来るようなので、それを橋の上からでも撮影してみようかなと思っていた。
すると駅長が「どんどん雪が強くなっていて、このままだと運休になってしまうかもしれない。取り残されてしまうと大変だから、次の上り列車で会津若松方面に戻った方がいい」とのことであった。この「運休になる」というのは、代行バスを使って只見に行ったとしても、そこから先が運休になる可能性があるということだろう。
実は2005年に来た時も同じ状況で引き返すことになってしまった。

うわあ懐かしい携帯だ。auの世界初のGPSナビ携帯だな。当時のGPSナビは使用すると数10分でバッテリの目盛りがひとつ減ったものだった。
残念ながら今回もまたここで敗退することとなった。

本当は秋、紅葉の季節に来てみたいのだけど、秋はいつも忙しくて、とても余裕を持った旅行ができない。