kanamankunの日記

2018-06-15

草花(13)


 紫陽花が綺麗な季節となりました。
現在、紫陽花は2000種類もの品種があるそうです。

 散歩していても自然と紫陽花に惹きつけられますが、
足元の芝生や土手には、花茎の高さが10〜30cmほどの
小さなピンク色の花が咲いています。

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 この花は、花穂が螺旋状にねじれているところから
「捩花(ねじばな)」と呼ばれています。
 別名「モジズリ」「ネジリソウ」とも呼ばれることがあります。
  この螺旋は右巻きと左巻きがあり、
 中には花穂が捩じれていない花もあります。

 この可愛らしい花は、江戸時代から栽培されており、愛されているようです。

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  捩花は「蘭」の仲間で、葉っぱは、地際に生えるので
 草の中に埋もれて目立ちません。



   蘭の葉や花はそちのけそちのけと   一茶   (『八番日記』)


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    辰砂印花紋一輪挿
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2018-06-13

かわらけ


 昨日、台風5号が去り、梅雨の晴れ間に
地元にある茅ヶ崎城址に行って来ました。

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 茅ヶ崎城は、14世紀末から15世紀前半に築城され
空堀」「廓」「土塁」などが良好な状態で残されている中世の城郭遺跡です。

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茅ヶ崎城』埋蔵文化センター(2000年3月31日発行)より抜粋

 そこから出土した遺物に「かわらけ」があります。
かわらけ」とは、「土器」と書き、釉薬をかけないで焼かれた素焼きの土器で、
日常の使用のほかに、神仏の供えや主君と家臣との儀式などに使用されました。

 茅ケ崎城の「かわらけ」の特徴は、内底に渦巻状の文様があります。
この渦巻きの意味については、まだ解明されていないようです。
 このような「うずまきかわらけ」は、丸山城、川越城岩槻城葛西城、深大寺城など
南関東各地で出土しています。

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梅雨の季節に似合う渦巻きの殻をもつ小動物といえば・・・

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  足元にいつ来たりしよ蝸牛   一茶   (『終焉日記』)

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2018-06-08

草花(12)


 一昨日、関東地方梅雨入りをしたようです。

 工房での作業を終えて、小雨の中、最寄りの駅まで歩きました。
車道から外れた小路で、蔓草の花に出逢いました。

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 この花は「スイカズラ(吸葛)」と言います。
 日本原産の植物で、5〜6月頃に甘い香りのする白い花を咲かせます。

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 花の大きさは5cmほどで、2つ並んで咲くのが特徴です。
「吸葛」は、古くから日本で自生し、花や実は生薬に利用されてきました。

 和名の「吸葛」は子供たちが、この花の甘い蜜を吸っていたことから
名づけられました。
 また葉が冬でも枯れないことから「忍冬(にんどう)」という名もあります。
 漢名では、花の色が白色から黄色に変化することから
「金銀花」とも呼ばれます。

 「葛(クズ)」と書いて「かずら」と読みますが、
「かずら」は、蔓草の総称で「葛」の別名です。




  葛蔓の手にしてまとふ柱かな   一茶   (『八番日記』)



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2018-05-31

句碑散歩(5)


 神奈川県には、一茶の句碑は少なく、
紹介されている句碑の一つ、茅ヶ崎市の「松籟庵」を訪ねました。
(『一茶と句碑』平成15年4月刊・里文出版)

 JR茅ヶ崎駅南口を出て、高砂通りを約5分ほど歩くと
静かな住宅街に、大きな松が立ち並ぶ「高砂緑地」が見えてきます。

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 この高砂緑地内の日本庭園の一角に建てられた茶室・書院が「松籟庵」です。

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 庭園は梅の名所でもあり、そして随所に、いろいろな石灯篭が配置されています。
奥まった竹林と小さな滝の傍に、一茶の句碑がありました。

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   竹にいざ梅にいざとや親雀   一茶    (『句稿消息』)

(注)『七番日記』には「竹に来よ梅に来よとや親雀」となっています



 この周辺は、明治時代から昭和初期にかけて避暑の好適地として
別荘が建てられました。今もその一部が残されています。

 都会で雀が見られなくなりつつありますが、この緑地では、
松林の中を雀が飛び交い、囀りがよく聞こえて来ました。

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 そして「ムクドリ(椋鳥)」だけは餌を探しながら、
人なっこい動きで近づいて来ました。

 椋鳥は、都市部などでもよく見る鳥で、嘴と足が黄色をしているのが特徴です。
 名前の由来は、諸説あるようですが、椋の木の実を好んで食べるから椋鳥と
呼ばれるようになったとも言われています。

 椋鳥は、丸々として可愛らしい鳥ですが、当時の江戸の人には、
あまりスマートでなく、野暮ったく見えたのでしょう。
 田舎からの出稼ぎ者を「椋鳥」と呼んで蔑み、陰口をたたいたようです。
一茶も大層気分を害したようで『八番日記』に

   『 椋鳥と人に呼ばるる寒さかな 


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2018-05-28

霞彩

   
 工房の西側を囲んでいた檜葉杉を伐採したので、
夕陽がよく眺められるようになりました。

 夕景を眺めていると、ノスタルジーな気分になると言いますが、
私が美しい夕焼けを眺める時は、いつも窯に火が入っています。
 しかも窯内の温度が1200℃付近に達し、作品が炎の洗礼を
受けている時で、緊張感の中で眺めています。

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2016/8/8  18時40分

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2017/1/9   16時47分

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2016/2/1   16時32分

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2016/10/17  18時15分

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   2018/1/12  17時05分



   夕やけや唐紅の初氷    一茶   (『八番日記』) 

 (注)この句には、季語が2つありますが、
    江戸時代の代表とされる歳時記
   『俳諧歳時記栞草』曲亭馬琴編(岩波文庫によると
    この当時には「夕焼け」は季語として載っていません。

    「夕焼け」は、四季を通じて見られますが、
    俳句歳時記では、夏の季語です。



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2016/10/30  16時56分

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2016/10/17 17時07分



   山霧の足にからまる日暮哉     一茶   (『七番日記』 ) 



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2017/7/15   18時59分


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 鉄赤釉湯呑

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