思い出の詩

ふと高校の教科書に載ってた、自分の心を打った詩を思い出したのでググってみたら見つかった。

自分の感受性くらい

                  茨木のりこ

      ぱさぱさに乾いてゆく心を
      ひとのせいにはするな
      みずから水やりを怠っておいて


      気難しくなってきたのを
      友人のせいにはするな
      しなやかさを失ったのはどちらなのか


      苛立つのを
      近親のせいにするな
      なにもかも下手だったのはわたくし


      初心消えかかるのを
      暮らしのせいにはするな
      そもそもが ひよわな志にすぎなかった


      駄目なことの一切を
      時代のせいにはするな
      わずかに光る尊厳の放棄


      自分の感受性ぐらい
      自分で守れ
      ばかものよ

初心消えかかるのを〜っていう節を高校時代に読んで、きっと将来自分にもいろんな言い訳をして夢をあきらめる時が来るだろうけど、あきらめてはいけないなと、そこであきらめるような志ではいけないなと、思ったわけです。以上。