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2010年03月09日

これから大学に入学する新入生のために

<まえがき>

4月から大学に入学することが決まった皆さん、おめでとうございます。皆さんは今後の4年間を、勉強や研究、部活やサークル、課外活動、アルバイトやインターン、趣味、恋愛、その他色々、何にでも使うことができますし、何に使うかを自分で決めることができます。また、この4年間をどのように使ったかは、卒業後の長い人生にも決定的な影響を与えることでしょう。大学新入生の前には、本当に広い可能性が広がっています。


しかし現状を見る限り、多くの大学生が入学早々、自分の可能性を自ら狭めているように僕には思えます。特に目につくのが、以下の二つのパターンです。


・勉強することを放棄してしまう

・一つの部活やバイトに強く拘束され、それを大学生活の大半にしてしまう


残念なことに、大学生活の最初に上級生から入ってくる情報は、右も左もわからない新入生をこの二つへと誘導するかなりタチの悪いものである場合が多いです。これは体育会系の新歓(新入生歓迎活動ないし新入生勧誘活動)と、「上クラ」「オリター」と呼ばれる、2年生が新入生に対し大学生活についてのガイダンスを行う制度に大きな原因があるのですが、彼らだって悪意を持ってやっているわけではありません。ただ、彼らとタイプの違う上級生の意見も聞くことは、自分がどうやって今後4年間の大学生活を送るか決める上で、極めて有用でしょう。


この記事は、大学新入生のみなさんに向けて、大学4年の変わった上級生が送るアドバイスです。新入生が、不十分で偏った情報に基づいて、今後を左右する重要な決定を行ってしまっている現状への危機感から書きました。この記事をきっかけに、一人でも多くの人に、「勉強も案外楽しいかも」「外の世界に出てみるの楽しいかも」と思ってもらうきっかけになればと思っています。


自己紹介を一応しておくと、僕は4月から4年になる一橋大学商学部の学生です。中高は筑波大学附属駒場という国立校。勉強はわりと好きで、特に経済学、経営学、国際関係、政治学、現代思想あたりはよく本を読んでいますが、大学入学後は他にもバンドやったりアカペラやったり国内や海外でインターンしたりと色々やってきました。卒業後は外資系の戦略コンサルティングファームに就職します。戦略コンサルティングというのは、企業がより多くの利益を生むように経営戦略を立てたり、組織を改善するサポートを行うお仕事です。現在は仕事に備えて英語を勉強したり、本を読んだり、ベンチャー企業でwebプログラマーとしてインターンを始めたり、バンドやったり、家でゲームしたりしています。


もちろん僕の意見も、数ある意見の一つでしかありません。他にも色々な先輩や社会人の方に話を聞いて、十分な情報を持った上で自分の大学生活をデザインしてください。



<本文>

僕の主張は、以下のことをやってほしいというものです。

○高校までの勉強と、大学以降の勉強の違いを認識しよう

○「反知性主義」を優しく拒否しよう

○とにかく本を読もう

○どんどん「外」に出よう

○自分の将来について常に思考しよう

○各種補助を有効活用しよう

このアドバイスのもとになっている僕のスタンスを簡単にまとめると、「勉強する。外に出る。そうして視野を広げて、楽しく生きる」といった感じです。では本編をどうぞ。リンク先に目を通したり紹介している本を読むと、より多くのものが得られると思います。面白そうな本があったらクリックしてamazonで買ってくれると、僕がほんの少しもうかります(´・ω・)



○高校までの勉強と、大学以降の勉強の違いを認識しよう

小学校、中学校、高校まで学校で教わる勉強と大学の勉強には、根本的な違いがあります。それは、「大学での勉強は、基本的に受験を目的としていない」ということ。中学受験のための小学校の勉強や、大学受験のための中高の勉強とは異なり、大学での勉強には単位認定のための期末試験はあっても、勉強の集大成としての入学試験はない場合が多いです(注1)。結果、今まで受験での成功を目的として勉強してきた学生は、大学入学と同時に大きな思考の転換をする必要に迫られることになります。学生の中には、この変化に気付かず、「大学の勉強は、社会に出て役立たない」といった言葉を吹きこまれて、早々に勉強することを放棄する人が少なくありません。で、後で後悔したりする。


「勉強が役立つか否か」という問題を考えるときに、それを「将来従事するであろう仕事の内容と直接関係あるか」という問いに置き換えてしまうのは、「試験を目的とする勉強」を十年近く行って形成されたバランスの悪い勉強観に基づく、有害な間違いではないでしょうか。


例え受験や仕事で使わないとしても、勉強をすることにはなお大きなメリットがあります。まず、何かの学問を体系的に学ぶことで身につく、基礎的な論理力や問題解決力、ものを考える際の方法論は、仕事に限らず日常のあらゆる意思決定や活動に役立つでしょう。また、勉強による視野や可能な選択肢の広がりは、「幸せに、生きたいように生きる」という、より上位の目的に貢献します。そして勉強自体も、コツを掴めば趣味として成立しうる楽しいものです。このような面において、日常的に頭を使っている人と、頭を使うことを放棄してしまった人には、大学4年間の間に絶望的な差がつくことでしょう。今まで受験のための勉強しかしてこなかった方も、例えば何かの本やこの記事をきっかけにして、受験のためでない勉強を楽しむマインドを持ってくれれば嬉しいなぁと思います。きっとその人にとっても長期的な利益になるでしょう。


注1:もちろん、大学院入試や資格試験の合格を目指して大学で勉強する人もいますし、入学試験と関係ない内容を自主的に勉強する小学生/中学生/高校生も多いので、例外は多々あります。


<参考>

オススメするゼミ選択の方法

http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20100128/1264622745

池尾和人先生のコメントに注目。



○「反知性主義」を優しく拒否しよう

前述の内容を深く心に刻み込んだうえで、

「勉強なんてつまんない」

「勉強するよりバイトしたり部活したほうがいい」

「大学の勉強なんて社会に出て役に立たない」

「大学生活では何かひとつのことにとことん打ち込むべきである」

「知識を身につけ論理的な思考をするより、他者の顔色を見てうまく合わせるほうが重要」

という先輩の助言を、「なるほど〜」とか言いながらにこやかに聞き流しましょう。周りが勉強してないからといって、あなたが勉強しちゃいけないということはありません。大学生活について相談するのであれば、部活のパンフ持って勝手に寄ってきて「人生の先輩」面したがる大二病の上級生ではなく、あなたがこれからの大学生活で何をしたいのかについて真摯に話を聞いてくれる、しっかりした上級生を探して相談することを、僕としてはおすすめします。しかしこれについては、あまり露骨にやると友達が減るので、それが気になる人は注意してください。

RT @jun_blueeyes街中の看板に、 『学ぶヒマがないという人は、ヒマがあっても学びはしない。』と書いてあった。同感。


<参考>

反知性主義には、個人で、日本で十分対抗できる

http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20100117/1263728321

参考と言うかそのまんま。

なぜ私は親鸞会をやめたのか-about Cult and Mind-Control

http://shinrankai.hp.infoseek.co.jp/material.html

「必殺育成法」が凄い。普通に勉強になった。どの大学でも多くの部活、団体が多かれ少なかれ似たようなことをするので、じっくり読んであらかじめ知っておくといいと思います。「カルトなんて引っ掛かる方が悪い。自分は大丈夫」などとゆめゆめ思わないよう…


○とにかく本を読もう


 勉強することやことや考えることの意義を説明した所で、次は「何を学ぶべきか、どう学ぶべきか?」という部分について書きたいと思います。もちろん、自らの知的好奇心に従って、自主的に授業を履修したり大学図書館で本を借りて勉強してくれればそれが一番ですが、一応の方向づけと言うか、「学部に関わらず、これを学ぶのは絶対有益!」と僕が思うものをご紹介します。ちなみに僕の場合、日経新聞とThe Economist(イギリス経済紙。面白いし定期購読すれば学割がきくので、経済を学ぶ人はぜひ)を購読している他、年に70〜80冊の本を分野問わず読みますが、多読は特に意識しておらず、通学時間が長いので自然と読む本が増えていった感じです。


●オススメの分野1:現代思想

「思想を学ぶ」というと、高校の倫理のようなものを想像するかもしれませんが、そうではありません。ここで目指す内容は、「当たり前とされていることに疑問を持ったり、その背後にある前提や構造を見抜き、世の中を冷静に見る目を身につけること」です。これはどんな分野を学び、どんな道に進むとしても役に立ちます。


 今すぐ読める入門としては、このwebサイト(黒とつ)がいいのではないでしょうか。「神話から現実へ!」「勘違いしたブスにむかつかなくなるまで」あたりをじっくり読んでみてください。


その次は、このような現代思想に関連する新書を読んで、20世紀的な考え方の全体像を少しずつ掴むといいでしょう。

術語集―気になることば (岩波新書)

術語集―気になることば (岩波新書)

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)


やる気のある人は、ニーチェやフーコーの訳書にトライしてみてもいいかもしれません。



また現代を理解する上で、西洋近代とはどのような考え方が強い時代であったかを知ることも不可欠です。僕が好きな本はこれ。



あとは、アンテナを高くして興味のままに本を読んでいけばOKだと思います。また、みなさんがこれから自然科学なり社会科学なりを学ぶにあたって、「そもそも『科学』とは何か?」「科学には何ができて、何ができないのか?」というようなテーマを扱った、科学哲学の入門書を1〜2冊読んでみると有益かもしれません。僕はこの本を読みました。


科学哲学入門―知の形而上学

科学哲学入門―知の形而上学


●オススメの分野2:経済学

 kanedoは商学部生ですが、専門は経済学に近い部分です。経済学の基本的な知識を身につけることは、みなさんが文系か理系かに関わらず、非常に有益で楽しいことであると僕は思っています。経済学ほど、経済学を学んだことのない人から偏見を持たれている学問もなかなかないと思いますが、経済学を学ぶことで、実際の経済、社会、あるいはより広範な人間活動について考えるための、一つの軸あるいは視点を得ることができます。


 経済学は、一言で言うと「人間の意思決定とその結果について、それらをモデル化することで分析する学問」です。その分析対象は、企業の営利活動や国家の経済活動に限りません。また経済学は「数学をゴチャゴチャと使う難しい学問」と思われて、経済学部を除く文系の学生から避けられる傾向がありますが、経済学の基本的なロジックは、四則演算がわかれば結構理解できます。もちろんわかりやすく書かれた教科書の背後には、もっと複雑で綿密な体系があるのですが、少なくとも経済学研究の道に進むのでなければ、数学ができないからといって経済学を嫌う必要は全くありません。


どういう本をまず読むといいかについては、この記事にまとめてありますので、そちらをどうぞ。どれもハードカバーで高いので基本的には借りて読めばいいと思いますが、マンキュー入門経済学は文理問わず、買って熟読することを強くオススメします。


●オススメの分野3:会計(を中心とする経営学)

 会計を学ぶここでの主な目的は、「『企業』とは何をやっているのか」を外から理解することです。日本には250万社を超える法人企業があり(注1)、いわゆる「東証一部上場」の企業だけでも1600社位あります。我々が行う活動の多くに様々な企業が関わっており、社会や経済について考察する上で、企業の基本言語である「会計」を抜きにはできません。新書等を取っ掛かりにして会計を少し学んだあとで、ビジネスの他の分野(マーケティング、経営戦略、人事、財務等々)について本を読むと理解がスムーズになるでしょう。


例えば、簿記二級(0からでも2〜3ヶ月勉強すれば取れます)レベルの会計を理解すると、自分で企業の財務諸表(企業の業績や経済状態を要約した表のようなもの)を読んで大雑把に分析できるようになります。後で述べるように、この記事を読んでいる大学新入生の大半は学部3年で、あるいは大学院1年あたりで、将来の職業を決める「就職活動(就活)」に早くも参加することになるのですが、就職活動の時に財務諸表が読めないと、「この企業はどのようなビジネスモデルを持っているのか?」「この企業は将来大丈夫だろうか?」などとと考えて意思決定をするにあたり、新聞記事や学生の噂に頼るしかなくなります。日本語しかできないのに海外旅行して現地で結婚相手決める感じ。財務諸表が理解できれば、その企業の置かれている状態について、それらの情報を参考にしつつも自分で判断することが可能になります。また就職活動に関係ない場でも、会計を通してお金に関するセンスを身につけることは、日常生活からサークル活動の予算作りまでなにかと有益でしょう。


 会計については、時間と興味があったり外資系企業を目指す場合は簿記2級の勉強をするとよいですが、最近は社会人向けの会計入門書が新書でいくらでも出ています。そうした本を読めば、簿記の資格がなくても簡単な財務諸表分析やビジネス分析ができるので十分だと思います。ただ経済経営系の人が財務諸表読めないと恥ずかしい気がするので、そのあたりの人はちゃんとやりましょう(特に経済学部に多いですが、現実の経済には興味ありませんってカミングアウトしているようなものですよ)。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)

財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)


 ビジネスについて考える上では、その他にも経営学の基本を学んでみると面白いのですが、経営学は会計以外にもマーケティング、事業戦略、財務、ガバナンス、様々な分野があり、全体を一冊で網羅する本がなかなかありません。とりあえずは、日経新聞の1面、経済面、企業面、投資・財務面あたりから面白そうな記事を、わからない用語をgoogle検索しながら読むことをおすすめします。より体系的に学んでみたい方は、以下のような本を読んでみるといいかもしれません。

わかりやすいマーケティング戦略 新版 (有斐閣アルマ)

わかりやすいマーケティング戦略 新版 (有斐閣アルマ)

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

基礎コース 経営学

基礎コース 経営学

以上、どんな学生が学んでも有益な3つの分野について紹介してきましたが、これ以外にも面白い分野は無限にあります。授業や大学図書館といったインフラを最大限活用して、色々と勉強してみてください。多くの読書によって得られた知識や思考は、「就活に有利になる」といった狭い目的を超えて、きっとみなさんの人生を豊かにするでしょう。


注1:統計webサイトより


<参考>

学生時代に学ぶべき学問:衰退の10年を生きる

http://fukui.livedoor.biz/archives/2130436.html

分野が見事に被っていますが、パクったわけではありません。kanedoよりずっと経験豊かな方の書いた記事ですので、参考にしてみてください。


とつげき東北HP

http://www.interq.or.jp/snake/totugeki/

中高時代のkanedoに影響を与え、今は飲み友達で、オススメその1で紹介した黒とつ(画面右上の「嫌し系」)の作者。「名言と愚行に関するwiki」を読んで暇つぶしをしよう。


商学部生への経済学のススメ

http://obata.misc.hit-u.ac.jp/~itoh/ronso0404.html

僕の指導教官が商学部生向けに書いた文章。経済経営系の学生必読。「経済学ってどんな学問?」「経済学と経営学って何が違うの?」という話。


ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20081118/

良書の紹介記事。id: fromdusktildawn氏の記事はどれも凄くクオリティが高いので、どんどん読んでみてください。


わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

http://dain.cocolog-nifty.com/

「何を読めばいいんだろう…」と迷ったら、まずはここのページ右下「100冊シリーズ」から探すとハズレが無いと思います。



○どんどん「外」に出よう

 皆さんはこれからどこかの大学に所属し、クラス、部活やサークル、バイト先といった組織ないし集団に参加することでしょう。それらの大学や組織はそれぞれ素晴らしいものだと予想しますが、僕としては皆さんに、一つの場所に縛られることなく、どんどん『外』に出て、新しい人間関係を模索し続けてほしいです。以下で理由を説明します。


 全てのコミュニティは、それぞれ「集団のカラー」のようなものを持っています。大学、部活、企業、ネットの自由な集まりなど、どんな組織ないし集団でも、多かれ少なかれあります。これは集団の活動にとどまらず、所属している人の性格やものの考え方など様々な所に現れてきます。そして、集団に所属してその集団の人達と時間を共有するうちに、自分の考え方も自然と影響を受けてくるのですが、集団の内部にいると自分の変化に案外気付かないものです。これが結構怖いことで、多くの人はふと気がつけば良くも悪くもその集団/組織の価値観に染まっているわけですね。どんなに多様な人を集めたり、色々な活動をしている組織であっても、組織である以上ある程度視野は狭くならざるをえないと僕は思っています。例えば、「活動の場を国際社会に定め、いかなる政治思想からも自由で独立した非営利組織」の人達が、みんな同じような視点でものを見てたりする。自由及び独立どこいった。この限界を個人としてできる限り広げるためには、様々な集団の考え方を経験するしかないのではないでしょうか。


 僕は、おそらく大学4年生としては、比較的多くのコミュニティに属したり関わってきた方です(注1)。今まで僕が生きてきた中で得た様々なものの見方、考え方、専門的知識の大半は、座学だけではなく、様々なコミュニティの持つ価値観を肌で感じ、比較し、統合し、自分の価値観を作っていくことで獲得され、また、より洗練されてきました。「視野の広さ」と一般に呼ばれるような能力を得る上で、様々なコミュニティを渡り歩いたり、恒常的に様々なタイプの人と会うことは欠かせません。学生として成績優秀であったり、高い専門的能力を持った人が、別の部分(人付き合い、交渉、恋愛、就職活動等々)で損を被る理由の多くは、閉じこもっていることによる世界の狭さ、世慣れ不足に起因します。なるべく広い世界を見て、今の自分と比較することは、それ自体非常に楽しいことですし、将来的にもプラスになります。大学の外、サークルの外、日本の外にどんどん出て、新しいコミュニティを開拓しましょう。よかったら学内や部内に引きこもっている同輩先輩も連れてってあげてください。


ちなみにここでいう「『外』に出る」とは、普段の生活サイクルで接する部分(大学、サークル、バイト等々)以外の人間関係に参加することを指しており、必ずしも物理的な外出である必要はありません。twitterでの議論に参加したり、ネットで知り合った仲間とスカイプ会議通話をすることもこの意味で十分に有意義です。そこからオフ会などのよりリアルな関係につなげていけば、得られるものもより大きくなるでしょう。行動力のある学生や社会人でも、ネットのツールや人間関係を活用できている人は少ないように周りを見て感じられますが、ネットを活用すれば大きな具体的メリットを得られます。


注1:一例…小学校〜大学のクラスや学部、塾、中学のブラスバンド、中国拳法道場の人達、筑駒Jugglersの人達、高校バンド、合気道道場の人達、東大の軽音サークル、一橋のジャズ研、一橋のアカペラサークル、AIESEC、研修で出会ったトルコの人達、ネタボケ企画の人達、FreedomSNSの人達、「名言と愚行wiki」参加者達、インターン等で知り合った企業/他大の方々 等々


<参考>

リアルとネットの不適切な二分法がもたらすチャンスロス

http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20100201/1264973839

ネットを活用して豊かな人脈を築く方法についての考察。


体育会系苦手だけど、文化系ばっかじゃ組織がまわらん

http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20091229/1262015117

どんな組織にあっても抑圧されない健全な欲を持ち続けることが大切。


就活で大事な気が個人的にすること

http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20100308/1267982229

外に出るのに便利な社交術入門。就活に限りません。



○自分の将来について常に思考しよう

 大学生活4年間を過ごした後、文系では大半の学生が就職することになります。理系でも、大学院でもう2年間を過ごした後で就職する学生がほとんどです。新卒偏重で転職や中途採用の市場がまだまだ小さい日本において、最初にどこの企業に就職するかというのはその後40年近いキャリアに重大な影響を与える問題であり、大学で過ごす上で、「自分は将来どのような仕事について過ごそうか?」と1年次から考えることは大切です。


しかし現実には、多くの大学生が何も考えずに2年以上を過ごし、3年の秋ごろに慌てて「就活」に参加し始めるというのが現実です。これはよく考えるまでもなくおかしなことではないでしょうか。中学受験を切り抜けた学生は、中学入学早々に大学受験を視野に入れた勉強を始めます。大学4年間のために中高6年間しっかり準備をして大学に入学した学生が、社会人生活40年間のための準備をせいぜい数ヶ月しかしないというのは、僕には非常に不合理に感じます。


 大学一年生から就職を意識した活動をすることを、僕は強く推奨します。これは例えば「自己分析」だとか「業界研究」だとか「セミナー出席」というような、狭い意味での「就活」ではなく、社会や経済、企業に関心を持ち、自分がどのように将来過ごしたいのかについて考察することです。そのためには、まず日経新聞やインターネットを通してニュースをチェックする習慣をつけることや、社会人の方と意識的に会いに行くことをおすすめします。世の中にはどのような職業があって、彼らがどのような生活を送っているのか、できるだけ実際に話を聞くことで学び、自分のキャリアに関する視野を広げてください。以下の本はこのテーマに関する良書で、僕も書評しました。是非買ってください。

<就活>廃止論 (PHP新書)

<就活>廃止論 (PHP新書)


 また、なんとなく資格の勉強(公務員、司法試験、公認会計士)を始めたり、大学院に進学することを決める学生は少なくなりません(多くの場合、学生の親が最近の事情を知らずに資格取得や院進学を薦めた結果だったりする)が、こういう場合も知らず知らずのうちに、不十分な情報に従って重要な決断をしている場合があるので気をつけてください。資格勉強をするのは勿論よいことだと思いますが、例えば公認会計士の勉強をするのであれば、公認会計士がどのような仕事を日々しているか、給料はどれくらいか、就職先やキャリアステップにはどのようなパターンがあるのかを知り、少なくとも2人位の実際に働いている会計士(資格予備校の人ではなく)に話を聞いてから勉強を始めるべきだと思います。ネットでもちょっと検索すれば以下のような情報は見つかりますし。

http://www.j-cast.com/2010/03/01060893.html

http://www.geocities.jp/cpattedou/CPAMAYOI.html

自分のキャリアを選ぶ上で大切なことは、誰も教えてくれません。自分で手と足を動かすエネルギーの有無によって、大学生活やその後の人生は全く異なったものになると、僕は考えています。

<参考>

日本の産業を巡る現状と課題-経産省

http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100225a06j.pdf

最近ネットで話題になっていたもの。将来について考えるための前提として、日本の現状について理解するための、すごく良いレポートだと思います。


○各種補助を有効活用しよう

大学の授業料は高いです。比較的安い国立大学でも年間50万円強なので、週に1万円以上の授業料を払っている計算になります。それだけのお金を払うに値するだけ、大学を有効活用できている人がどれだけいるのかは、自分を含めてなかなか疑問です。大学の資源(授業、大学図書館、各種施設やサービス等)は最大限利用しましょう。


家庭にあまりお金がないという人は、学生支援機構の奨学金を借りるのはもちろんですが、

●民間の奨学金

●大学の学費免除

この二つを必ずチェックしてみてください。民間の奨学金は大学掲示板に張り出してありますし、学費免除は大学の事務に行けば詳しい書類が貰えます。僕のようにあまりお金の余裕がない家庭の場合、年間数十万円が浮く可能性があります(もちろん、それなりの成績を維持することが求められますが)。ちなみに僕の場合、

学費全額免除+月4.5万貸与の学生支援機構奨学金+月3.5万給付の民間奨学金

で、だいぶ助けられています。学生支援機構の方は家の生活費になってます。



<あとがき>

僕の立場から後輩に言いたいことは大体全て言いつくしたと思います。なにか分からないことや相談があれば、気軽にメール(プロフィール欄にメアドあり)やtwitter、コメント欄などで相談してください。はてなブックマークトラックバック、またブログtwitterで広めてくれるのも(無断で構いません)随時歓迎しています。


大学生になると、高校以前に比べて、自分で考え行動することがぐっと増えると思います。そして、基本的にその責任は自分で取ることになるでしょう。その点で、勉強だけでなく、行動においても考え方の根本的な変更が必要です。記事を読み終わったらぜひ、実際に動き始めてみてください。。みなさんの楽しい人生と世界の未来が、これからの主体的な行動と選択にかかっています。


Good Luck!(´・ω・)





ためしに参加してみました。面白かったらクリックミー(´・ω・)

chollimachollima 2010/03/09 22:57 学生支援機構の月四万五千円ということは第一種ですな、これは世帯の所得制限厳しいですよね。
今まで勝手にkanedo氏のこと金持ちだと思ってました、失礼。
中等教育から高等教育まで国立一本で大変親孝行で何よりです。

unagiameunagiame 2010/03/09 23:58 未来ある若者を育むナイスエントリですね。
惜しむべくは、大学の醍醐味「研究」についてあまり書かれていないこと。
来年、kanedo君が卒論を終えたときに、その経験を踏まえた改訂版を書いてくれることを期待しています。

hiyotori3hiyotori3 2010/03/10 01:23 しっかりした考え方をもってるのがすごく感じ取れた。学部4年でここまでしっかりしてるのは、多くのコミュニティで多様な価値観を感じ自分を見つめなおせたからなのだろう。このような文章を書けるkanedoさんからこの文章に書いてあることを新入生が真似をするに足る価値があると思う。

tokoyotokoyo 2010/03/10 01:30 春に4年生になります。勉強したくて、留年することにしました。
この文章を1年生の時に読みたかったです…

kanedokanedo 2010/03/10 01:42 「研究」とか「文学」については、面白さをそれなりにわかっているつもりではありますが、あまり詳しく書けないので他のもっと詳しい人にお任せして、比較的得意な実務的分野/活動に絞り込んで書いております(´・ω・)

通りすがり通りすがり 2010/03/10 02:33 めちゃくちゃいいエントリ。
俺も1年生の時に読んでおきたかったw

これから入学する全国の大学生に読んで欲しいけど、どうやってこれを広めるかが問題ですね。

gyo-louise-kangyo-louise-kan 2010/03/10 04:10 悔しいが的を射たエントリ。
しかし上級生としてサークルしかり組織を運営しなければならない立場の人間にとっては非常に危険な文章なのだ。

hys111hys111 2010/03/10 10:11 時間とエネルギーを費やした甲斐のある、良エントリ。
個人的に付け足したいのが、
1)学生のうちに海外へ行っておくメリット
2)集団の「うち」があるから「そと」もあるという点
3)他ジャンルの学問を学ぶメリット(教育者志望→経営学)
4)日経新聞は気がついた時レベルでいい点
5)4に関連して、ネットで情報を見つけるスキルをつけておく
たぶん、この辺もkanedoさんならわかっていると思われます。是非この辺についても言及してほしいですね。

春雨春雨 2010/03/10 10:39 僕も4月より4年生になる大学生です。
このエントリは素晴らしいですね。下級生にも勧めておきます。

kanedokanedo 2010/03/10 11:25 ついでに付け加えると、英語はしっかりやった方がいいですな。最近の情報や興味深い情報には、英語じゃないとアクセスできないものがまだまだあります。選択肢も広がりますし(´・ω・)

nishiki249nishiki249 2010/03/10 12:18 素晴らしいの一言に尽きる。
が、哀しいかな、自分は既に学部3年生(涙)
それでも、このエントリを読んだ時間は後に生きる気がする。

rasiel9713rasiel9713 2010/03/10 15:36 普段から考えていることを見事に文章化していらしたので、思わずコメント・ブクマしてしまいました。
いやー、本当に大学一年生に迫る甘い罠は多いですよね。その中で自分を貫いていくことが何と辛いことか。「友達が減る」あたりの事情を詳細に書いていたら完璧なエントリだったと思います。「反知性主義」に反発することに伴う様々な苦悩(仲良くしたいのに仲良くできないとか…)がありますから、結構この通りにすんなりいかないですよねー。
良いエントリでした。ありがとうございます!

法学部生法学部生 2010/03/10 18:44 誘惑のくだりは一橋において特に当てはまることですね。新歓合宿やスポーツ大会などでクラス制が結構強くなるし、それにサークルや部活に入ってしまうと時間もなくなりもう自分は十分充実していると感じることで、価値観が固定化されてしまいがちですよね。地理的特性もあるでしょうけど。
さらにその事実に自分で気づかないのでとても危険だと僕も思います。自分も3年まで完全に浸かっていましたし。悪いことばかりではないんですけどね。

そのうえで、対策としては、まじめに勉強をしている友達を探すことがもっと推奨されて良いように思います。会計なら会計士受験生とか。資格試験の勉強を本気でしている人たちはなんだかんだで学問に触れることになりますから、やみくもに資格取得を目指すのもありだと思います。

kanedokanedo 2010/03/10 19:01 このエントリではあまり強調しなかったけど、そういう優秀だったり面白い友人を集めることは最重要項目の一つですね。一人ではやはり視野狭窄に陥ってしまう。一橋にはあまりいないから、僕は基本ネットで集めてますが、サークルや資格学校、ゼミ等でもしっかり押さえておくとベター(´・ω・)

goziragozira 2010/03/10 19:29 この筆者の方はどうも恐怖をベースに行動しているように思いました。負け組?になりたくない、みたいな。はっきりいって大げさです。4年で人生が決まるなんてガキの寝言です。大学生なんてガキなんですから、好きなようにすごしていいと思いますよ。一番大事なのは楽しく過ごすことです。まぁアルバイトはできるだけしないほうがいいというのは同意しますが。もちろん、そのアルバイトがお金以外の何かを求めてやってるならそれはそれでありですけど。よくやりたいことを見つけるのに大学生活はいい、とも言われますがそれにも同意できません。学生生活の4年なんてたいしたもんじゃありません。自分のやりたいことなんて見つけれる方が稀です。見つけれてもたいてい勘違いです。じゃなくて自分の「やりたくないこと」をひとつでも多く見つけることの方が現実的で後につながる充実した大学生活になると思います。

godlonggodlong 2010/03/10 19:49 来年からM1の工学部生です。
1年の時にこの文章を読みたかった…。
最近自分で何となく思ってたことを的確に明文化している。

東大学部3年東大学部3年 2010/03/10 22:30 乙。

この文章を読んで、またはこのブログを読んで、
kanedoから異常に強いコンプレックスを感じる。
筑駒時代の非リア体験に基づいてるんだろーか。
ただ、そのコンプをバネにここまで成長して乗り越えるってことは素晴らしいことだと思うし、
kanedoの一番の強みなんだと思う

ひとつ気になるのは、もうリア充だと自他ともに認めるようになったkanedoが、
これから外コンで働く上でモチベーションをどう維持するかってこと。
コンプレックスを原動力とする人間は、目標を達成してもまた別のものにコンプレックスを抱くってゆー
連鎖が続きがちだと個人的に考えてる。金だ女だってやたらアピールするみたいなね。
それは外資で働く諸先輩方を見ての感想なんだけど。一種の憐れみの念さえ抱く。
kanedoがそんな負の連鎖から脱却できることを願ってます。

kanedokanedo 2010/03/10 22:37 知り合いかもしれないが、これはわりとよく見抜いている。自分ではどっちかといえば、もうコンプレックスも一周したのか毒気が抜けて、あまり外資っぽくないハングリー精神控えめの人間になっちゃったと思ってるけど。おかねもちのニートになって能力を無駄遣いしたい(´・ω・)

東大学部3年東大学部3年 2010/03/10 22:57 おかねもちのニートか。そう言う所がとつげき東北から影響受けてんなw
ハングリー精神控え目な所は個人的にめっちゃ好感持てるけど。
ちなみに俺は総合商社や広告代理店の方々の人生観はすごく健全だと思う。
まさに生まれた時からずっとリア充って感じで、kanedoにとっての「外」はここにあるんじゃないかと。
もう何人も会ってるんだったらスマン
少なくとも俺はkanedoと似てるはずだからそう感じた
なにはともあれ外コン内定おめでとう
てか一つ聞いてみたいんだが、コンプを植えつけられた元凶たる昔の同級生に対しては今どういう気持ちを持ってる?

kanedokanedo 2010/03/10 23:14 別に特定の何か、あるいは層にコンプレックスを持ってたわけじゃないし(なーんかままならねーなー、ってくらい)、気に入らない連中はいたけどなんかもー別にどうでもいい。興味ない(´・ω・)

通りすがり通りすがり 2010/03/11 00:26 >・勉強することを放棄してしまう
>・一つの部活やバイトに強く拘束され、それを大学生活の大半にしてしまう

・就職活動に強く拘束され、それを大学生活の大半にしてしまう

一番肝心なこのことを忘れている。

通りすがりの新入生通りすがりの新入生 2010/03/11 02:09 めちゃくちゃ参考になりましたよ。このような記事を探していたところです。ありがとうございます。あと2回は読み直します。
丁度すごく暇なのでできるだけ読みたいと思います。図書館で借りてすいません。

通りすがりの3年生通りすがりの3年生 2010/03/11 07:18 1年の時に読みたかったな。
学部3年の友人に「なぜ大学院に進学するのか?」と尋ねても、明確な返答を得られることはほとんどなかった。
なんとなく大学院への進学を決定することは学費と2年間の年収を差し引いた数百万円をドブに捨ててしまう愚かな選択にしか見えないんだが
これは「研究」の楽しさを度外視した短絡的な思考なのかな。

理系3回生理系3回生 2010/03/11 10:46 良エントリー。的を得てると思います。

私は就活か院進学か未だに悩んでる理系の3回生です。
研究職には興味ありません。
なんで未だに決心がつかないかというと、
私の大学は4年から研究室に入るので
まだ実際の専門研究(=勉強の醍醐味)を
行っていないからです。
現在それなりに専門分野に興味ある身としては
成長する可能性もある自分の知的好奇心をつぶしてしまう様で、悩みどころです。
ちなみに院進学となったら学費、生活費全て自費(親の援助なし)になります。教育ローンと奨学金。
正直めんどいし、見合う価値があるのかは分かりません。
ですが金をドブに捨てるに近い行為をするとしても
今しかできないなら研究してみたいなーと思います。

“将来に向けた行動”と“現在の好奇心に沿った行動”の狭間です。例えるならば最短ルートと寄り道の狭間です。
まあ悩む時点で若いってことですね笑。

kanedokanedo 2010/03/11 12:30 氏にとって就職と院進学のどっちがいいのかはわからないけど、もし院進学するとしても、学部3年の段階で就活は一度したほうがいいんじゃないかしら。就活で会った院生の友達は結構みんなそう言うが(´・ω・)

理系3年生理系3年生 2010/03/11 13:19 kendoさんアドバイスありがとうございます◎
夏からインターンとかしてたんですが
本格的に始まると宙ぶらりんな自分が就活してることが
本気で就活している友人に対して悪い気がするです。
就活の経験値を得る為に就活してるような後ろめたさを…
まあ偽善的な感情だと思いますが(・ω・)
選択は一個しかできないし、もんもんしながら就活してみます。

sleepy kittensleepy kitten 2010/03/11 15:48 はじめまして、この4月から大学4年生(体育会所属)です。
私達が「新入生をこの二つへと誘導するかなりタチの悪い」情報を与えているとのことですが、所属する人間として悲しいことだと感じます。悲しいのは引用したような意見があることと、意見が事実があることの両方に対してです。
私が知っている範囲で、自分から体育会に拘束される時間を減らすべく自ら動き、後輩にもそれを勧める学生や若いOBが少なからずいるということはエントリを読んだ方へお伝えしたいです。

冒頭の「4月から大学に入学することが決まった皆さん、おめでとうございます」は同感です。エントリを読んだ新入生の方、もし出会うことがあればよろしく。

kanedokanedo 2010/03/11 20:08 http://d.hatena.ne.jp/kanedo/20091229/1262015117

僕の体育会系団体に対するスタンスは↑の通りわりと冷めていますが、もちろんそのような大学生活もありだと思っていますし、部活でと勉強、あるいは就活その他を両立している友人も多くいます。

問題は体育会の活動そのものではなく、そういった人達だけが新入生に対するアクセスを握っている現状、いいかえると部活人間やサークル人間ばかりが新入生に大勢寄り集まってアドバイスしている構図だと思っています。僕は、後輩がどんな選択をするにしても、他の選択についての情報も十分集めてから行うべきだと考え、典型的な部活人間とはある種対極の生活を送っている(それが主体的に選択したものかはわかりませんが)立場から記事を発信しました(´・ω・)

通りすがり通りすがり 2010/03/11 21:42 非常に論理的で理解しやすい良エントリ。

だが、広い視野で物事を見ているようで、実はとても狭いのではと感じてしまう。
実際、書いてあること全てはやれるなら、やればいいとは、誰でも分かっていることだし、非常に主観的な意見過ぎる。
「外」に目を向けるべきと言っているが、その「外」には同年代の大学生以外の人物があまり含まれないように感じた。例えば、60代、50代の大学OB等。もしそれが含まれた上での、意見であったならば申し訳ないが、大学生が考えているレベルは社会人が経験で培ったレベルから見れば非常に低い(この点は貴方も述べているが)。そう考えると、貴方の意見が完全に的いてるという感覚は得られない。もっとシンプルに大学生活を捉える事をお勧めしたい。そして、もっと経験値の高い方に会ってみることをお勧めしたい。その点で言うと、クレーバーな体育会の学生はこの点に対して、理解度が高いので(縦のつながりが深いから)、一概に彼らを批判することはどうかと考える。

sleepy kittensleepy kitten 2010/03/11 22:09 > kanedoさん
ああ、なるほど!!!(『問題は…そういった人達だけが新入生に対するアクセスを握っている現状、いいかえると部活人間やサークル人間ばかりが新入生に大勢寄り集まってアドバイスしている構図』とおっしゃるコメント)
これは見逃していたポイントでした!
私達としては、新入生によかれと思ってはいるのですけれどね……。うーーん。

watanabe8760watanabe8760 2010/03/12 00:15 はじめまして、watanabe8760と申します。社会人生活が満7年の29歳です。恥ずかしながら、大学の新入生向けのエントリーに感銘を受けてしまいました。一仕事人として大成したいのなら、社会人になってからも継続して保持するべき思想が含まれていると思います。何より、論理的でわかりやすい、というのが素晴らしい!
ただ、一番気になったのはコメント欄でコンプレックスに触れている部分です。私の場合は、社会人になってから社会の不条理に叩きのめされ(まさに全く頭を使わない大学生だったので)、こういったことに思い至ったわけですが、kanedoさんの場合は高校生活の何らかの「叩きのめされ体験」にインスパイアされたわけですね、たぶん。
この文章が意図した重要性は、どうしても読み手の切実度に依存してしまいます。本人が自身の体験から、モチベーションとなるバネを作り出せなければ、実際的な説得力を持ち得ないということです。私は、ある種の敗北体験の量と質がそのバネの強度を決定すると考えています。
つまり、私が言いたいのは、バネを作るための敗北期間が大体の人間には必要なのではないかということです。もちろん、大学生時代を敗北期間としてしまうことは、社会人生活の歩み出しを大幅に不利にしてしまうものであることは、間違いないのですが。

通りすがり通りすがり 2010/03/12 01:27
モチベーションとなるバネは敗北によるコンプレックスに限定されませんよ。
まあそれは主観的な問題ですけどね

qq 2010/03/12 10:08 海外勤務6年目の社会人です。
通りすがり 2010/03/11 21:42 さんのコメに全く同意です。
多少学術傾向に偏っている見方が強い気がしますが、とてもよいドキュメントだと思います。日本人は均一でないと不安だったり気負いすぎる気がします。全ての人や民族が同じ視点や同じスピードでモノを見ているわけではないということ、だから一つの部活やバイトに好んで拘束されて大学生活を送ることだって、そこから見つける将来もあるかもしれません。こうあるべきだという基準を意識しているうちは、何も超えられない気がします。外国では日本の大学難易度はまったく関係なく、Third Educationとされます。社会生活で壁にぶちあたった時、最後に決定づけるのは自分は何が好きで、何をやりたいかではないでしょうか?それを大学生活でみつけるのも有と私は思います。

EdgarPoeEdgarPoe 2010/03/13 20:57 初めまして。私見ですが、「寝ながら学べる構造主義 (文春新書)」なら「『はじめての構造主義』橋爪大三郎(講談社現代新書 1988年)」の方を小生は勧めます。理由は小生が初めて読んでしかも構造主義の輪郭ぐらいはわかった本だからです(笑)。
科学哲学についても「科学哲学入門―知の形而上学」は悪くない本だった気がしますが、やっぱり小生が読んだ本では「純粋理性批判」を勧めます。これも小生がゼミで読んで卒論のネタにした本だからです(笑)。もっとも純粋理性批判はとても一人で読める類の本ではなく、きちんとした指導教官の下で1〜2年かけてじっくり読まないとダメな本ではあると思いますが。こっそりとカントゼミに潜り込んで週に1日くらいは「哲学の日」にしちゃったらどうでしょう?そういう経済学部の先輩がいましたよ(本当)。そんな下地を作ってから適当な科学哲学の本を読むとすっきりと頭に入るのではないかと思います。
やっぱり「自分の読んだ本」を勧めることになり、しかも自分がその本と出会った時期によって印象が変わりますから、ひいき目が出るのは仕方ないですね(笑)。


一応、小生は哲学科出身なのですが、哲学は他の学科を学びながら趣味で手を出してもおもしろい学問だと思います。せっかく大学に入ったんですから、勉強するのも悪くないかと。
あと、小生は合気道部に入りましたが、大学では体育会の部活に入るのがお薦めです、できれば武道系に。相手を倒すことだけを考えるのであればボクシングなどの格闘技の方が効率的だとは思いますが「一見遠回りしているようでも目的は達成され、効率主義とは別な効用もある」みたいなことがある、と感じられれば、ケンカに強くならなくともいいのではないかと。


長くなりました。小生自身のダイアリで書いた方がよかった内容かも知れませんね。それでは…。

kanedokanedo 2010/03/13 21:42 武道は中高でカンフーと合気道を5年やりましたが、大学に入ってまでやりたいとは思わなかったかなー…効用は受け身が身についたのでサークルでスノボ合宿とか行っても怪我しなくなったくらい(´・ω・)

EdgarPoeEdgarPoe 2010/03/13 22:15 >武道は中高でカンフーと合気道を5年やりましたが、大学に入ってまでやりたいとは思わなかったかなー
あら、武道系でも偶然同じ合気道だったのに、残念です(笑)。
でも「同じようなことをしても人によって見えるものが違う」ということを実感したので、小生としては書き込んでよかったな、と思いました。
お返事ありがとうございました&内容もどうもありがとうございましたm(__)m

 2010/03/20 17:21 fromdusktildawnを薦めるとかどうかしている。

kanedokanedo 2010/03/20 17:29 そういう場合は自分でなんか薦めてくれれば少なくとも俺は読む(´・ω・)

teratti2011teratti2011 2010/04/14 22:03 春から大学生になりました。
このブログを参考にします。
貴重な情報ありがとうございました。

JJ 2010/04/20 21:09 21にしてこの見識と行動力というのは、感嘆というほか無いです。自分の大学生の頃を思い返すとその違いに泣けてきます。貴方のようなエクストリームに優秀な人に社会を牽引して貰いたいですね。

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