『打姫 オバカミーコ』からの一言

「ひどい打牌をなくせ」


「それだけで麻雀は安定する」


   by 我鷹愁


我鷹がレッスン中の女流プロ、全員に向けて放った一言。


権力万歳+俺様体質の我鷹大将であるが、こと麻雀においてはさすがに実力者。
実に的確なアドバイスである。


麻雀において安定した成績を残す秘訣は、意表を突いた打ち方でもなければ奇策でもない。
それは「ひどい打牌」、即ち『ミス』を無くし、常に正着打を選択することだ。

麻雀におけるミスとは

もっとも、『麻雀におけるミス』とはどのようなものか?
その定義が難しい所ではある。


人によっては「放銃する事」をミスと捉えているかもしれないし、また別の人は「ひよって和了を逃す事」をミスとしているかもしれない。
はっきり言ってしまえば十人十色である。


それでも、『麻雀におけるミス』に対して1つの線引きをするならば、

  • 基本に忠実に打つこと

これに尽きるのではないだろうか?


そして、この基本から外れた打ち方をしてしまう事。それを『ミス』と呼ぶのである。

基本とは

ここで言う基本とは、『基本となる戦略』のことである。
いわゆる

  • 麻雀がうまい・強い

と称される打ち手は、例外無くこの『基本となる戦略』を身に付けている。
これは要するに、一本スジの通った打ち方をしている、ということだ。


基本となる戦略』を自分の中に確立していないと、その場その場であやふやな打牌をしてしまう。
これはミスをする・しない以前の問題である。


『基本となる戦略』は長い時間をかけて己自身が構築するものであるが、「麻雀この一冊!」で紹介している戦略書を読むことで、その速度・精度は向上できる。
瑣末ながら、本ブログの戦略も、多少の力になれるかもしれない。


基本となる戦略』が身に付いていないな、と思う方は、これらに目を通してみることをお勧めする。

ミスは結果にあらず

閑話休題
麻雀におけるミス』に話を戻そう。


『打姫 オバカミーコ』の作中では、波溜師匠が「これでもか!」というほどミスを繰り返す。
例えば


 一筒二筒三筒二索三索三索四索五索六索六索二萬三萬北 八索


の手牌。
七索 の受け入れを見逃し、安全牌の 北 を抱えてしまう。
また、


 二筒三筒四筒六筒七筒三萬四萬五萬四索五索七索八索九索 八索


の手牌では、 五筒八筒三索六索 がいい待ちにも関わらず、頭固定の打 七索 では無く打 八索 としてしまう。


そして、ミスした後は必ず裏目を引き、他家に放銃したりツモられたりしている。


ここで重要な事は、ミスをした事で悪い結果にならなくとも、「ミスはミスである」ということだ。


ここでの波溜師匠のように、全てのミスが悪い結果を招くことは実のところ稀である。
実際には、ミスしても結果的に和了できたり、放銃を回避したりすることも多々ある。


しかし、ミスは結果で計るものでは無い。
ミスをした」という事実を冷静に受け止め、それを無くす事を心がける。
その先にこそ、安定した勝利が見えてくる。


そして、安定した勝利とは、百戦千戦万戦と回数を重ねた上で計るものなのだ。


打姫オバカミーコ (1) (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ (2) (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ (3) (近代麻雀コミックス)