配牌の検証

さて、『速攻』はまず配牌を貰ったところから始まります。


麻雀は34種136牌という、多くの牌を使うゲームです。
そのため、たとえ麻雀を一生やり続けたとしても、同じ配牌を取ることはまず無いとさえ言われています。
それ程配牌は多種多様なものです。


しかし『速攻』の観点では、配牌を以下の3つに分類して考えます。

  1. 面前手
  2. 鳴き仕掛け
  3. 面前・鳴き仕掛の両天秤

取った配牌が、これら3つのどれを狙うに適しているか、ということです。


そしてこれを判断した後、それに沿った手作りをしていきます。

面前手

 三萬六萬九萬九萬二筒四筒六筒六筒八筒一索一索一索北

 ドラ 西



上記が代表的な『面前手狙い』の配牌です。


そこそこ整っていますが、これといった手役は見えません。
このように、面前ONLYの手ということは、平たく言えばリーチしか狙えそうにない手牌のことです。


役が無い、または少ないということで、得点的なメリットがあまり無いのが特徴です。
しかも鳴き仕掛けもできないため、速度面でもパっとしません。


とはいっても、面前手には「リーチ」という最大の武器があります。
リーチ」にはツモ・一発・裏ドラが絡むの可能性があるため、どんなクズ手でもマンガンに化けさせる威力を持っているのです。


役が見えなくても腐らずに、最速聴牌からのリーチを目指していきましょう。

面前手 其の2

 二萬三萬七萬八萬四筒五筒五筒四索六索九索九索西北

 ドラ 一索



もう1つ、『面前手狙い』を代表する配牌を挙げましょう。


リャンメンターツが3つにカンチャンが1つ。典型的な平和手です。


平和は鳴き仕掛けが出来ないため、面前手で仕上げざるを得ません。
また、必ずリャンメン待ちとなるため、出あがり・ツモあがりの両方が期待できます。


これらから、平和はリーチと最も相性がいい役と言えるでしょう。


このような手牌も、やはり基本は最速聴牌からのリーチを目指します。
例えば上記手牌ならば、 四筒五筒五筒 の部分。ここを早目に処理せず、


 一萬二萬三萬六萬七萬八萬四筒五筒五筒六索七索九索九索


このような完全イーシャンテンまで引っ張るようにしましょう。


面前手狙い』は、鳴きで速度を稼げません。
速度向上のためには、少しでも受け入れを広げる必要があります。


これを肝に銘じておきましょう。


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