本日の何切る?

  • ロン2リーチバトル:一発裏あり 赤あり
  • 南2局0本場 親番 8巡目



 一萬一萬五萬六萬七筒八筒九筒二索三索七索八索九索南南

 ドラ 八筒



南場の親番、連荘したい局面での手牌です。
関連牌は場に一枚も見えていません。
場も平坦でリーチ・仕掛けも無く、色染め気配もありません。


メンツ多々ですが、さあどれを払うのが良いでしょう?

近麻コラボレーション

察しの良い方は気付かれたかもしれませんが、上記問題は近代麻雀頭がいい人、悪い人の麻雀』で問題となった手牌と良く似ています。


昨日ロン2にて、知り合いの闘牌を観戦中にこの手格好を目撃し、余りのタイミングの良さにビックリしたものです。、


ということで、本日は掲題にある通り、近代麻雀とのコラボレーション企画です。
いや、こちらが勝手にコラボってるのですが。


頭がいい人、悪い人の麻雀』では、

  • 平和を取るか 役牌を取るか

というのが命題でした。


しかし、上記手牌にはもう1つ、チャンタの可能性が残されています。
果たして何を切るのが正着なのでしょうか?

正着を考える

考えられる打牌は3つ。
それぞれの長短について考察してみましょう。

一萬一萬 払い

南雀頭に固定してリャンメンリーチ狙い。
途中で 五萬六萬二索三索 を重ねれば磐石のイーシャンテン南 を仕掛けることも可能になります。


頭がいい人、悪い人の麻雀』ではこれを正着としています。


長所としては面前・鳴きの両面が狙える自由度。
南 が出なくでもリャンメン・リャンメンの好形イーシャンテンです。全然問題ありません。


短所としては、やはり打点が低いことでしょうか。
裏ドラがのらねば3900点止まりです。

南南 払い

雀頭一萬一萬 に固定してのメンピンドラ1狙い。


長所は高打点。取りあえず5800点確定です。


短所は鳴き仕掛けが出来ないこと・・・ではありません。
元々平和手だったと割り切れば、仕掛けが出来ないことは然程のデメリットではないでしょう。


問題は、払った 南 を鳴かれる可能性があることです。
場に一枚も出ていないので、当然持ち持ちの可能性があります。
5800−3900=1900点の得点差と、仕掛け可能な自由度+鳴かれる可能性と危険性。
どちらが上回るかが問題となります。

五萬六萬 払い

リャンメンターツを払い、役牌仕掛けと高目チャンタを追求する一打。


長所は高打点。面前で仕上げれば最大でリーチチャンタ役牌ドラ1。
裏ドラ・ツモ・一発の何れかでハネマンが狙えるのはこの一打だけです。


短所は高目安目があることと、役牌持ち持ちの危険性があること。
受け入れが少なくなるのも問題です。

かにマジン式正着

こうして各一打の長短を比較すると、やはり正着は「 一萬一萬 払い」に軍配が上がりそうです。


短所の低打点も、裏ドラ・ツモ・一発、何より親番の「打点1.5倍オプション」で十分補完できます。
親番にとっての最重要アイテム「受け入れ最大&鳴きも可能」という自由度が決め手になりました。
万が一 南 が暗刻になれば、高打点+最大受け入れという可能性も評価に値します。


次点は「 南南 払い」です。


リャンメン・リャンメンの平和形なのでテンパイの可能性が高いこと。
そして、現物を抱えていられるのも長所の1つです。
一萬一萬 払い 」は 南 を鳴くことを考えると、余剰牌が無いので守りの上では不利になります。


「親番=攻め重視」なので「 一萬一萬 払い」に分がありますが、攻守に優れている平和狙いも好手と考えます。
私が打っていたならば、手拍子でこの打牌としていたでしょう。


チャンタ狙いの「 五萬六萬 払い」は、残念ながら最下位となりそうです。


やはり 南 が持ち持ちだと和了の目がほぼ断たれる不安定さと、受け入れの少なさがネックです。
赤牌の 五萬 を引いた場合、入れ替えられないのも欠点の1つになります。


従って、親番で連荘を狙うのには適さない一打と言えるでしょう。
ハネマン必須の場合はこの一打しか無いのですが。


さて、皆さんの正着はどの一打ですか?