本日の何切る?

今回は私の実戦からの問題です。

  • 東二局0本場 東家 5巡目
  • 東南戦フリールール 面前ご祝儀あり

一萬一萬四萬五萬五筒七筒九筒九筒一索二索三索六索七索 三萬

 ドラ 五萬



得点差が殆ど無く迎えた東二局。
平和絡みのドラ1、しかも速い手なので、親番としては嬉しい手牌です。


マンズメンツを引き入れ、早々にイーシャンテンとなりました。
場に関連牌はまったく出ておらず、字牌しか切られていない状況です。


さて、諸兄ならば何を切りますか?

選択

まあ切るのは 五筒 or 九筒 しかありません。
つまりは

  • イーシャンテン時のリャンカン vs シャボ+カンチャン
  • テンパイ時のカンチャン vs シャボ

という選択になります。


両者両パターンとも、受け入れ枚数はまったくの等価です。
従って、それ以外の要素で優劣を付けねばなりません。

リャンカン

こちらの優位性は、

  • 先にリャンカンが埋まれば平和が付く
  • リャンメンへの変化がある

となります。
これは実に分かりやすいので、解説は不要でしょう。
ピンズが埋まった時の爆発力が魅力です。


逆に劣位性としては、ピンズ待ちの弱さが挙げられます。


先にソーズが埋まった場合、リャンメン変化を待つよりは即リーがベターです。
何故ならば、リャンメン変化枚数と待ち枚数が等しいからです。


その時、 五筒 を切っての即リーは所謂「もろ引っ掛け」になってしまいます。


これはマナー云々の話ではありません。
もろ引っ掛け自体の警戒レベルが、近年かなり高くなっているからです。
切る人も、「無スジよりはまあマシ」位の認識度でしょう。
無論打ち手によりますが。


また、ソーズが埋まる前にバシバシ 八筒 が切られるとさあ大変です。
六筒 待ちリーチに打って出るしかないですが、最終形としてはかなり弱いと言わざるを得ません。

シャボ+カンチャン

こちらの優位性は、

  • 待ち牌種の多さ
  • 最終形の強さ

となります。


リャンカンは 六筒八筒五索八索 の4種16枚。
シャボ+カンチャンは 一八筒九筒五索八索 の5種16枚。


枚数同じなら一緒?
いやいや、これが以外と重要なのです。


リャンカンの場合、ソーズが埋まれば待ち牌は 八筒 にほぼ固定されます。


シャボ+カンチャンの場合、シャボ受けにするかカンチャンにするか、選択肢が残ります。
その時点で枚数が多い受けを選べる自由がある訳です。


また、最終形でシャボ受けを選んだ場合、後引っ掛けになる牌が2種8枚( 四六筒 )あります。
これは単純な「カンチャン vs シャボ」で、特に色濃く出る優位性です。


劣位性としては、平和が付かないこと、リャンメン変化の道が断たれることです。
最終形が強くなる代わりに、変化はまったく望めません。

まとめ

ということで、優劣は非常に付けがたい問題です。


私は親での先行リーチ重視、つまりはリャンメン変化を待たずとも即リーが打ちやすい「シャボ+カンチャン」を選択しました。


平和が付かない手牌であれば、軍配はシャボ+カンチャンに上がるでしょう。
シャボ受けが老頭牌2種でなければ、リャンカンに上がるかもしれません。
また、ソーズがカンチャンの場合、リャンメン変化待ちがあるリャンカンが優位に立つと思います。


単純にリャンカン vs シャボ+カンチャンと言っても、手牌の残りの形、シャボが内よりか外よりか、他様々な要素で判断が異なってきます。
それでいて、はっきりとこれが正しい! とも言えない、難しい形と言えるでしょう。


諸兄の答えは如何でしたか?