自分の常識は他人の常識では無いの巻

先週末、久々に馴染みの雀荘に行ってみた。


一昔前は足しげく通い、一時は裏メンまでやっていた店である。
店長・店員・お客、果てはオーナーに至るまでそれなりに顔が利く。


「いらっしゃいませ、おー、お久しぶり」


入店早々に店長の挨拶。
こちらも「ご無沙汰してます」と挨拶を返す。


「只今東発ワン入りなんですが、親マンが出てますので少々お待ち下さい」


ということは20〜30分は待ちな訳だ。
稼動している1卓を見ると、全員が知っている打ち手だ。


(これならわざわざ後ろで観察するまでもないか)


ということで、暫しの間、店長と世間話に興じることにした。


しかし親子程も年の離れた店長と、さした共通の話題がある訳でもない。
ここは麻雀関係の話が差し障り無いだろう。


「そう言えば店長、日本麻雀機構って団体知ってる?」


まずはこの話題だ。
今色々と麻雀界を賑わせているホットな話題。
さすがは自分、完璧な話題選択だ。


『ああ、最近何かと話題の団体だねぇ』
『ですねー。今度大きな大会があるって話だし』


・・・と話を運ぼうと思ったのだが・・・。


「・・・うん? 日本麻雀、何? 協会?」
「・・・いや、日本麻雀機構、なんだけど・・・」
「うーん、いや、知らないねぇ」
「あ、あっそう・・・、まあ知らないならいいや・・・」


(おいおい、この子日本麻雀機構知らないよ奥さん!?)


内心慌てて違う話題で繋ぎましたよ。ああビックリした。

宣伝

しかし、冷静に考えるとそれも当然の事だったりする。


現在、日本麻雀機構の宣伝媒体は、完全にネット限定+口コミとなっている。
如何に現代日本においてネットが絶大な宣伝媒体であろうとも、やはり旧来のテレビ・新聞・雑誌などは依然として有力な宣伝媒体だ。


いやさ、そちらの方が日常目にする機会は多いだろう。


それら旧来の媒体に、日本麻雀機構はまったく以って顔を出さない。
これではネットを見ない人が機構を知る由も無い。


場末の雀荘とは言え、その業界の店長が知らないのだから押して知るべし。
機構は、もう少し『宣伝活動』に力を入れるべきではなかろうか?


とは言え、麻雀業界最大の情報媒体(と目される)「近代麻雀」は、まあ色々人間関係模様がゴタついてそうなので無理だろう。
もし可能ならばとっくの昔に記事になってるはずだ。


そうなると、候補としてはスポーツ新聞か、あるいは成年系雑誌か。
広告費、という壁が高そうであるが・・・。


まあ兎も角、自分の常識は人の常識にあらず、ということを身を以って体験した、というお話でした。