Bill Evans / Everybody Digs Bill Evans

Everybody Digs Bill Evans: Keepnews Collection

• 1958年12月15日録音。
• Bill Evans (p), Sam Jones (b), Philly Joe Jones (ds)

　ビル・エヴァンスのリーダー第2作。ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズは、マイルス・デイヴィスのグループで共演した仲間だが、マイルス名義の公式アルバムではエヴァンスとの共演盤がなかったように思う。
　フィリー・ジョーの持ち味は、猛烈なプッシュである。とにかく、共演者（ソリスト）を煽るのだ。本作でも、それが顕著になっていて、アップテンポの曲が印象に残る。
　(5) と (10) "Epilogue" は、約40秒の短いソロ曲。おそらく同じテイクだと思う。（MP3 ヴァージョンでは、片方しか収録されていない。）
　(11) "Some Other Time" はレナード・バーンスタイン作曲のバラード。そのイントロ部分を延々と繰り返す即興曲が、(7) "Peace Piece" だ。このイントロは、マイルスの "Flamenco Sketches" にもそのまま流用されている。
　個人的に、本作のベストはソニー・ロリンズ作曲の (9) "Oleo"。アレンジしたのはレッド・ガーランドではないかと思うのだが、とにかくかっこいい。ピアノとドラムが丁々発止とやり合っている。