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2010/04/07 (水)

[]ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質

かなり複雑な内容が独特の文体で書かれているのでなかなか読み進まなかったんだけど、ようやく読み終わった。リーマン・ショックを予期した本として有名なのだそうだ。

人間はある結果を見て、その原因をあれこれ探ろうとする。たとえば9.11テロが起こった「原因」とか。でも、世界はそんなに単純じゃない。それでも何かを原因として納得してしまうのは、それが人間の性質だからと筆者は言う。「○○が起こっているのは、××だからです」というような原因に関する講釈の誤り、そして追認のバイアス。人は世の中を単純化したがる。その方が気持ちいいから。でも、真実からはかけ離れてしまう。

んー、たしかに。何かを知ったような気になるのは簡単だけど、本当に知るのは難しいというか、それが可能なのかどうかもわからん。

正直、筆者の言わんとするところがちゃんと理解できたのかどうかもかなりアヤシイのだけど、少なくとも新たな視点を持てるようにはなった。いい経験をさせてもらった。

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

[] はじめてのDiY

ふじまるさんのすすめで読んだ。DiY って実際は日用大工的な話なのかと思ってたけど、そーいう話は一切なくて、音楽におけるパンク・ムーブメントあたりから始まった思想的なところを中心に語られている。与えられたものをお金で買って消費するだけでは本当の満足は得られない。文化や生活を自分たちの手に取り戻すんだ、という。踊らされるのではなく、踊る。

かなり軽いノリの本だけど、重要な指摘をされた気がする。

コンピュータで言うと、プログラミングとかUNIXとかオープンソースの世界なんかが DiY に近い考え方をベースにしていると思う。僕もそういう世界の考え方に共感してきたつもりなんだけど、ある時期から、効率主義というか、面倒やトラブルを避けて既成のものをできるだけいじらないでおく傾向があったなぁと、この本を読んで思った。それは別に悪いことじゃないし、成果を生むにはいい方法ではあるんだけど、そこで出てくる「成果」ってのが、本当に自分の欲しい「成果」なのかどうか。面倒やトラブルに遭いつつ、あーでもないこーでもないとやっている過程も、実は自分にとって大切なことなんじゃないかなと。

そんなこんなで、暮らしや、コンピュータとの向き合い方ももう一度ちゃんと考えてみようとさせてくれた一冊。

あと、パンク好きでDiY好きのふじまるさんの背景がちょっとわかった気になれたのも収穫(ここにも講釈が...という話は置いといて)。

はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks)

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