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2017-09-16

[]立ち去った女(ラヴ・ディアス)

最初はうとうとしたけど、それで時間の概念が壊れたかもしれない。30年前の復讐に燃える老いた女の静かな狂気や、頭おかしいかなって思うゲイの放つ美しさに魅入る。

人間は美しい。ゲイはただ汚いだけで、暗いシーンが多いのだけど、レイプ後に老いた女(と言っても、60歳くらい?)の家に転がり込み、回復していく様、本来の明るさ、狂気じみた明るさではなく、純粋な明るさを取り戻していくところが、美しい。

カメラは固定でピントも固定してるようだった。遠くにいるときはぼやけているのだけど、決められた場所では、ピントがあっている。そこには、その一点に全て込めている計算されたものを感じて、被写体を追ってピントを合わせ続けることの放棄とともに、被写体、役者の自由の獲得のような気がした。

PFFにて(フィルムセンター小ホール)

[]メッセージ(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

人間ドラマに迫ったSF映画。驚きなのは、映画としても過去・現在・未来、そういう固定概念を崩す演出をストーリーと絡めて行なっていること。得体の知れないエイリアンが何をしでかすか、という怖さはありつつ、得体の知れないのは人間も同じだな、と。むしろ、非情なことをできるのは人間なのだな、と。

今の一瞬一瞬を大切にしたくなる映画だった。

早稲田松竹にて

[]パーソナル・ショッパー(オリヴィエ・アサイヤス)

クリステン・スチュワートの声や演じる姿のぶっきらぼうさと、それに反した体の美しさ、しなやかさ。殺人事件や幽霊が出る映画だけれども、クリステン・スチュワートの美しさこそが、この映画の全てだと思う。

早稲田松竹にて