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2018-09-07

[]ラ・ポワント・クールト(アニエス・ヴァルダ)

最初の、浮遊するゆっくりしたカメラワーク。グッと引き込まれる。漁村に生まれた男と都会で生まれた女の会話もまったりしたテンポだけども、魅了される。見ていてとても心地よく、映画が終わってしまうのが物悲しい。あまりにも美しく終わる映画だった。

女は男の大らかな性格に癒されるけど、きっとまた離婚の危機に瀕してしまうんだろう。

映画上映後の講義で、アニエス・ヴァルダのインタビューからの引用があった。ドラマチックな出来事が起きないのは、そういうのに今までわずか20本しか映画を見たことがなかったヴァルダ自身が、その20本とも、大きな出来事ばかりで、辟易していたからだそうだ。大きな出来事は、映画にとって爆発力があり、面白さ、醍醐味になるけど、ドラマが白黒つき過ぎてしまう。離婚する/しないをテーマにせず、離婚しそうだけど、しない、その状態。愛してるけど、愛していない部分もある、その状態が、映画の中で描かれている。

新文芸坐にて