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2010-11-27

[]ふゆの獣(内田伸輝)

恋は盲目とよく言ったものだけど、この映画は同じ職場の4人の恋模様を描いたもの。そこそこは幸せなときを過ごしていた4人だけど一気に痴話げんかの世界へと誘われて行く。

この映画の登場人物の気持ちは、すごく分かる。ふとしたきっかけで好きでもない男とホテルに行き、その後自分の体が汚いものと思え、必死にタオルで拭ったりとか。

同じ職場の4人が恋し合っていることから、舞台となっている空間もそれほど広くはないんだろうけど、でも、さっきまで渋谷にいたはずなのに、一歩先は北海道みたいな、そんな空間のつなぎ方をしている。神社があり森があり、オフィスがあって、地下道がある。そして、どことなく冷たい色合いの映像となっていて、それはフィルタのせいなのか、自然光がそうさせてるのかは、わからない部分もあるけど、それが冬らしさを感じさせる。ちょっと冷めた、冷たい関係。でも、熱くなっていく。

ほんと、終盤は気恥ずかしい場面の連続。アクション映画かと思うほどのハラハラドキドキの連続。恋しちゃうと、尋常じゃなくなっちゃう。自分が誰かさえわからなくなってしまう。そしてその姿にぼくたちは笑う。笑うけど笑えない。ほんと真剣な4人。

この映画は最高に楽しい。そして、こういう映画にグランプリをとってもらいたい。

[]冷たい熱帯魚(園子音)

上映前の舞台挨拶で、園さんは『愛のむきだし』とは真逆の映画です。と言っていて、ぼくは、いや同じなんじゃないかと思った。と、いうのも、この『冷たい熱帯魚』も極限状態の愛の映画だから。って思いつつ見てたけど、最後に違うことがわかった。

この映画も、『ふゆの獣』とは違う種類のハラハラドキドキの連続。ひとって透明になっちゃうんだ!っていう。。

暴力ってひとを危険にさせる。黒沢あすかの艶のある表情!最高でした。

2010-11-23

[]トーマス、マオ(チュウ・ウェン)

[]Peace(想田和弘)

ぼくの中では、おそらくペドロ・コスタ以来の衝撃をもってして、この映画を見た。ペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』を山形で見た時の衝撃に近いものが、東京でも起こったと言える。

どこに惹かれたのか。

カメラのやさしい視線だったり、映画って奇跡なんだって強烈に印象づけるようなシーンの数々。そんな奇跡は、鳩山首相の演説のシーンにそれは象徴されている。または、"peace"っていうタバコに。

[]トスカーナの贋作(アッバス・キアロスタミ)

はじめて、ビノシュが魅力的な女性に見えた。この映画での彼女は、年相応にキュートで、美しく、ハネムーンで訪れたホテルの一室でのシーンなんて、少し暗い中で彼女の表情はしっとりした色気で満ちていた。

この映画を見る限りは、女性のほうがロマンティストで、男性のほうが現実的。あれ?定説では逆ではなかった?とか思いつつ。でも、この映画の中でのビノシュは本当に素敵で、ぼくも彼女の肩を抱いて、一緒に歩きたい。

[]ビー・デビル(チャン・チョルス)

最初から楽しい。終盤は残虐なシーンが多いのだけど、もっと血がどばーっと出るのかなと思ったら、控えめ。そのへんは現実的な映画だった。ほんと、ひとって怖い。第三者的、傍観者のヒロインは唯一怖くないといえば、怖くないけど、きっと彼ら彼女らのほうが怖いんだろうなって思ったりも。

2010-11-21

[]ミスター・ノーバディ(ジャコ・ヴァン・ドルマル)

無限に選択肢のある人生。終わりのない映画。でも、映画は終わる。

[]夏のない年(タン・チュイムイ)

フィルメックスらしい映画。夜、月のあかりが海面を照らし、一艘の船が浮いている構図なんて、美しいったらありゃしない。そして、まったりと映画が進む。ストーリーなんて、あってないように思える映画。ただ、感じれば良いんだし、この映画のいくつかのシーンは、きっと心から離れない。

2010-11-20

[]海上伝奇(ジャ・ジャンクー)

18人ものひとが、上海について語るところを撮った映画。発展しつづける上海、苦しさとか、いろいろつまっている中に、恋の話が挿入されていたりする。張りつめた緊張の中、ふとした音楽、ふとしたダイアローグが、ぼくの心を溶解してくれる。

[]愛が訪れる時(チャン・ツォーチ)

「〜が好き」という台詞の多いので、少しアメリっぽい印象を受けるけど、アメリとは比べ物にならないくらいに悩んでいる女の子の映画。

きっとぼくのイメージもあるのだけど、台湾映画は光の使い方が上手い。繊細な光源の配置が、美しい世界を浮かび上がらせる。でも、現実は厳しく、この映画のヒロインも、悲しい出来事と遭遇する。映画のタイトルとなっている『愛が訪れる時』、それは子どもが生まれるということを表しているのかもしれないけど、映画の中で、家族にもともとあった愛ってものが、映画が進むとともに浮かび上がってきているようにも思えた。それは、訪れる、というよりも、気づくということ。こんなに愛にあふれていたなんて!

2007-11-25 理屈、論争と物語;食べよ、これは我が体なり;FILMex

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見たコンペティション部門出品映画の中でのぼくの良いと思った順

むすんでひらいて

ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた

テヒリーム

アイ・イン・ザ・スカイ

ジェリーフィッシュ

ヘルプ・ミー・エロス

最後の木こりたち

全体的にレベルは高いが、突出したものはなかった。映画の怖さとしては、『ブッダ〜』が一番ではあるものの、これを最高とはしたくないという気持ちがある。