感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-01-29

[]性同一性障害と戸籍

次のようなイベントがあるようです。ご関心のある方はぜひどうぞ。

オフィス然nature 第二回講演会

「性同一性障害と戸籍」

講師/大島俊之(九州国際大学法学部教授 弁護士)

針間克己(精神科医)

日時/4月6日(日)13:10開場13:30〜16:30

場所/総評会館 (地下鉄千代田線「新御茶ノ水駅」B3出口目の前)

参加費/1000円

<事前申込制>メール/ftmjapan@mve.biglobe.ne.jp

FAX/03−5851−0431

大島俊之(おおしま としゆき)・・・九州国際大学法学部教授。弁護士(弁護士法人淀屋橋・山上合同、大阪弁護士会)。大阪大学法学部卒。法学博士。大阪府立大学の専任講師、助教授、神戸学院大学の法学部教授、法科大学院教授を経て、現職。カナダ首相出版賞受賞(1999年)尾中郁夫・家族法学術賞受賞(2003年)。GID「性同一性障害」学会理事長。主要著書に『Q&A 性同一性障害と法律』(晃洋書房、2001年)、『性同一性障害と法』(日本評論社、2002年)。『Q&A 性同一性障害って何?』(緑風出版、共著2003年)、『解説性同一性障害者性別取扱特例法』(日本加除出版、2004年)。

針間克己・・・東京大学医学医学科卒業。東京大学医学部大学院博士課程修了。医学博士。日本性科学学会幹事長。性同一性障害研究会理事。日本精神神経学会「性同一性障害に関する委員会」委員。Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association会員。専門:セ精神医学、性心理障害。著書:『性非行少年の心理療法』(有斐閣)、『一人ひとりの性を大切にして生きる』(少年写真新聞社)、『Q&A 性同一性障害って何?』(共著、緑風出版)、『私たちの仲間』(訳著。緑風出版)ほか多数。2008年4月「はりまメンタルクリニック」(千代田区神田小川町3-24-1-102)開院予定。

★講演によせて・・・

・ 性同一性障害特例法が施行されてから、すでに3年が経過しました。この特例法によって、多くの当事者の皆さんが、法的に望みの性別表記を獲得され、幸せな生活を始められています。しかし、その一方で、特例法の規定する要件をクリアーできないために、性別表記の変更を実現することができない当事者の方々がいらっしゃいます。わたしは、性同一性障害特例法に関して、次の3つのことを訴えています。

1 特例法を改正して、「現に子がいないこと」という要件を削除すべきである。

2 様々な理由から、性別適合手術を受けることができない人達がいます。そうした人達にとって、戸籍上の性別表記の変更はともかくとして、住民票、パスポート、保険証などの性別表記の変更を認めるべきである(いわゆる「中解決」の実現)。

3 中・長期的な課題として、「現に婚姻していないこと」という要件についても再検討すべきである。<大島俊之>

・ 最高裁の発表によれば、特例法によって平成18年末までに573名の性同一性障害者が戸籍変更を許可されています。しかし、それ以上の詳細なデータは明らかにされていません。わたしは、平成19年までに121名の性同一性障害者の戸籍変更のための診断書を作成しています。その分析によって、特例法の現状を示していきます。<針間克己>

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オフィス然natureとは・・・性同一性障害の啓発活動を二十年以上行っている、自身も女から男になった作家・大学教員の虎井まさ衛が、当事者と そうではない人々が共に学び会える教育機関の設立を目指して2007年に立ち上げた事務所です。

2008-01-25

[]京都府大准教授が大阪府大・市大を中傷

大阪府立大・市立大に対する中傷があったみたいですね。直接には大阪府立大に対してなのかな。

 京都府立大(京都市左京区)は24日、人間環境学部の40歳代の准教授が大阪府立大(堺市中区)と大阪市立大(大阪市住吉区)について、「悪評の高い大阪南部にある」と中傷する文書を34都道府県の301高校の進路指導部に送っていた、と発表した。京都府立大は「極めて不適切な表現」として、学内の調査委員会で3月末までに再発防止策をまとめ、准教授を処分する。

 京都府立大によると、准教授は4月に開設する生命環境学部の教授に就任することが内定しており、昨年12月から今月14日までに同学部生命分子化学科への受験を呼び掛ける文書を作成、各高校にファクスした。

 文書は「夜でも女子学生が安心して駅まで歩いて帰ることができる」と、京都府立大の治安の良さをアピールする一方、大阪府立、大阪市立両大を「ひったくりなどの刑事事件が頻発し、きわめて悪評の高い大阪南部にある。全く比較になりません」と非難した。

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080125p201.htm

この准教授が何を考えているのかよく分からないのだが、しかし大阪府立大学の周辺が治安悪いというのは事実でしょう。なかもず駅周辺には痴漢が出没するし、大学構内も夜になると暴力事件、窃盗事件が発生します。大阪府立大学キャンパス内には堺市の公道が通っているので、夜でも門を閉め切ることができないのです。なので、いろんな人が入ってきて、やばいことになります。うちのかつての学生にも、構内で殴られた人とかいるし、パソコンの大量盗難とかもあったしね。キャンパス内をもっと夜に明るく照明するということが必要なのじゃないかな。

2008-01-21

[]大学入試センターやばくないか?

19、20日とセンター試験の監督で、超重労働をしてきた。リスニング試験は何事もなく終わったが、今回の試験でいちばん驚いたのは、開始直前にセンターから送られてきた「理科総合B」の問題訂正の中身だった。大学入試センターから公開されているので、その訂正を書いておこう。

理科1 理科総合B

訂正箇所 第2問 問7

            誤    正

18ページ 図1  前脚 → 後脚

        図1  後脚 → 前脚

19ページ 3行目 前脚 → 後脚

        4行目 後脚 → 前脚

http://www.dnc.ac.jp/center_exam/20exam/seikai_pdf/20rikasogob_mt.pdf

生物の試験で、設問の核心部分の図の「前脚」と「後脚」を間違えるなんて、ふつうあり得るだろうか? かつ、そのことが試験実施直前まで分からないなんてことが・・。この問題訂正が監督たちに配布されたとき、みんなどよめいていた。(受験生にとっては正解さえ当てればいいのだが、出題した組織にとっては致命的だろう)

大学入試センターは、組織として、やばいんではないのだろうか?

と思って振り返ると、いろいろなことが最近あったことを思い出す。

2005年にはこういうこともありましたね。

15、16の両日行われた大学入試センター試験で、試験問題の一部が漏えいしていた疑惑が浮上した。

インターネット上の大学受験関連掲示板に、初日の英語開始の8時間以上前に、実際の問題と同一の文が書き込まれていた。2日目の国語でも、問題文に使用された小説の作家名が、8時間以上前に書き込まれた。試験後、書き込みが「的中」していることに気付いた複数の受験生が「問題流出か」とネット上で指摘している。”偶然”の可能性はゼロではないが、センター試験の信頼を揺るがしかねない事態となっている。


 センター試験英語問題を予告するともとれる書き込みが行われたのは、15日午前1時7分。大型掲示板「2ちゃんねる」の大学受験コーナーに「こにちは パットの弟ケヴィンです!!」というスレッドが立った。本文には片仮名で「ヘローマイネムイズケヴィン ナイストゥーミーチュー」とだけ書かれていた。

 当初意味不明だったが、同日午前9時半から同10時50分まで行われた本番の英語問題の「第6問」の長文読解問題に、この書き込みと同じ名前の人物が主人公「Kevin(ケヴィン)」として登場。また「my name is Kevin」という個所もあった。「パット」は過去のセンター入試英語問題に登場したことがある名という。

http://blog.kansai.com/aimy/35より孫引き)

スレッドが立つというのは、よっぽどのことなので、内部関係者ではという憶測は消えなかったはず。

そして昨年3月には、「大学入試センター43歳係長 26歳の元恋人刺殺」という衝撃事件があった。

6日午後7時10分ごろ、東京・渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターの1階ロビーで、非常勤職員の山田美香さん(26)=千葉県船橋市=が包丁で刺される事件が起きた。警視庁代々木署は同日、殺人未遂の現行犯で、交際相手だった大学入試センター係長・小沢健二容疑者(43)=横浜市西区=を逮捕。山田さんは7日未明に死亡した。別れ話のもつれから、惨劇に発展したと見られる。

 凶行は、代々木公園の木立に囲まれた建物で起こった。青少年総合センターによると、人事課に所属していた山田さんは6日午後7時過ぎ、勤務を終え、同じ人事課の上司2人と建物前の広場を歩いているとき、待ち伏せしていたらしい小沢容疑者が、背後から襲ってきたという。

 「スーツ姿で、カバンの中にしまっていたのか包丁を取り出し、ウォーッと奇声を上げていたようです」と、同センター職員。一度は上司ともみ合った小沢容疑者は、刃渡り18センチの包丁を手に、逃げる山田さんを追って棟内へ入った。上司が「警察、警察!」と叫び、ロビーに駆け込んだときは、山田さんに馬乗りになった小沢容疑者が「山田、許さないぞ」「殺してやる」と言いながら、太ももを包丁で刺していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070308-OHT1T00094.htm

そして昨年末の12月に、こういう事件もあった。

大学入試センターは14日、来年1月に行われるセンター試験の問題の一部を差し替える、と発表した。問題作成者である大学教員の私物パソコンなどがセンターの外で盗まれ、データの中に、問題を検討する際に作った資料が入っていた。この資料から問題の内容が類推される恐れがあるため、センターは複数の問題の差し替えを決めた。問題の差し替えは、1990年度にセンター試験が始まって以来初めて。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200712140212.html

このくらい立て続けに重大事件が起きるというのは、いったいどういうことなのだろう。組織のモラルが低下すると、あちこちで同時にほころびが出るようになる。

ふと思ったのだが、上の記事には、今回のセンター試験の複数の問題が12月に急遽差し替えられたと書いてある。試験開始1カ月前に新しい問題を作るのは不可能だから、そういうときに備えて、予備の問題を準備しておくのが普通である。だが、予備の問題というのは、どうしても内容チェックが甘くなりがちである。ということは、今回の問題訂正の「前脚、後脚」の問題は、予備の問題の差し替えなのではないだろうかと推測できる。直前に差し替えが決まったものだから、内容チェックがきちんと行なわれてなかったというわけだ。

まあ、しかし、もし差し替えに伴うドタバタでチェックミスが生じた、ということじゃなかったとしたら、通常状態でこういうミスが起きているわけで、大学入試センター、かなりやばくないですか?

2008-01-18

[]アフリカの生命倫理

アフリカで第1回の全アフリカ生命倫理会議が開催されるようです。アフリカでも生命倫理の制度化が進んでいるようですね。

First Pan African Bioethics Congress, Cotonou, Benin (14-16 April 2008)

The 1st Pan African Bioethics Congress will be held in the Congress Hall of Cotonou in Benin from the 14th to 16th April 2008. The suggested topic for this First Pan African Bioethics Congress is: "Contribution in the construction of an ethical scope and integrated bioethics excellence in Africa within the framework of the Millennium Development Goals".

The Congress will hold for the very first time in Africa, a continental and international Forum of consultation and dialogue in the fundamental field of Bioethics between:

a) Public institutions, including African States, the United Nations Organizations System and partners for the development of Africa;

b) African Experts and the World Bioethics Community; and

c) Organizations of the African and International Civil Society.

The Congress will work on a consensus for the contribution of Bioethics in Africa within the Millennium Development Goals and on the promotion as a whole of the reception and development of International Scientific Research in Africa, with respect to Africans' dignity and Human Rights.

アフリカでの生命倫理なら、ぜひ北側諸国でほぼ議論されていない、戦争、植民地支配、エイズなどの生命問題を大テーマとして生命倫理学を作っていってほしいと思うのだが、どうなのだろう。

[]アフガニスタン、難民、暴力、教育、ジェンダー

下記のような研究会があります。これは、かなり貴重な機会となるのではないでしょうか。

アフガニスタン・研究セミナーとシンポジウムのご案内

■ 研究セミナー

日 時:平成20年1月29日(火)午後1時〜5時

場 所:奈良女子大学生活環境学部会議室(A棟1階)

ゲストスピーカー

バトル ネザミ(AREUリサーチアシスタント)

  「愛と恐れ、そして規律−ファミリー・ダイナミクスとファミリー・バイオオレンス」

            (発表:ダリー語、日本語通訳有)

斉藤真美子(AREUシニアリサーチオフィサー)

  「アフガン近隣諸国における難民第二世代」

■ シンポジウム

日 時:平成20年1月30日(水)午後1時〜4時半 @奈良女子大学記念館講堂

テーマ:「アフガニスタンの高等教育と女性のキャリア形成」

プログラム

講演 内海成治(大阪大学人間科学研究科教授)「アフガニスタンの教育の課題」

シンポジウム

  ディーバ ヨスフザイ(カブール大学理学部教員)

「カブール大学の教育・研究と女性教員」

  ホサイ ホタキー(カブール大学理学部3回生)

     「カブール大学の学生生活と女子学生のキャリア・プラン」

  バトル ネザミ(AREUリサーチアシスタント、元バーミヤン大学教員)

      「地方における大学の教育・研究と女性のキャリア形成」 

(発表:ダリー語、日本語通訳有)

*主催 ・問い合わせ先:

アフガン科研研究会(代表 宮坂靖子:連絡先 miyasaka@cc.nara-wu.ac.jp)

シンポジウム共催:奈良女子大学国際交流センター

          奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター

申込み不要。参加費無料。

*シンポジウム終了後に、交流会(於生活環境学部中会議室)がありますのでふるってご参加下さい。

2008-01-15

[]ニューロエシックスの集会

1月14日に京都大学で開催されたニューロエシックスのシンポジウム「人間改造のエシックス ブレインマシンインターフェースの未来」に、一観客として参加してきた。午前中は、ジェイムズ・チルドレスとミハイル・レベデフという米国からの招待者の講演。午後は、日本の関係者の発表と討論という感じだった。チルドレスは、米国の生命倫理学のパイオニアの一人である。が、発表そのものは、ニューロエシックスについての独自見解はなく、80年代の生命倫理学の枠組みからニューロエシックスはどう見えるかというものに終わっていたように思う。レベデフという研究者は、サルの脳に手術をして脳の準備電位を見るとか、脳で思ったときに画面のカーソルが動くようにするとかの、例の実験をしている人で、ビデオ動画はなかなか衝撃的であった。だが、倫理の話はいっさいなしであった。午後のシンポと討議も、みんなそれぞれバラバラの話をしただけの印象。川口さんが見せてくれた、ALSの患者さんがマクトスを使っている動画は見る価値があった。ニューロエシックスについては、昨年の日本生命倫理学会の分科会でも聴いたが、日本での取り組みはまだまだ・・・、という感じですね。たぶん今後、思わぬ方向に面白く展開する可能性はあると思う。

会場からの質問は、質問用紙に書いてほしいというので、金森さんへの質問を書いたのだが、司会の方に無視されてしまいました。ひさびさに佐倉さんとも話をすることができました。

とりあえずローカルな覚え書き。

2008-01-10

[][]ひとかたまりの肉体が存在することの権利

中山茂樹さんから、「人体の一部を採取する要件としての本人の自己決定」(『産大法学』40巻、第3・4号、2007年)をいただいた。生きている人体に侵襲を加えるときの、その侵襲を加えられる本人の自己決定について、憲法学の視点からいろいろ吟味した論文である。タイムリーな論考である。知的刺激が様々にあった。

その中に引用されている唄孝一の文章が印象深かったので、引用する。

要するに人間は人間としてのひとかたまりの肉体がここにあるというそのことだけで、その存在自体を権利として主張できる。しかも、それは精神と全く別のものでなく、精神もそこにくっついているいわば実存につながる。これは自由権とも社会権ともちょっととらえどころが違う。欲をいうと、その存在権という考え方に肉体のintegrityという要素をもう少し明確に加えて構成し直すと、この場面での人権の説明としてぴったりでないかと私は思う。(104頁)

オリジナルは、唄孝一「インフォームド・コンセントと医事法学」第1回日本医学会特別シンポジウム『医と法』(日本医学会、1994)とのこと(頁数表記が不可解なので未確認)。唄さんらしい思索だと思う。1994年というのは、フランスで生命倫理法が制定された年なので、その立法過程からの影響もあるだろう。今後とも役立ちそうな発想である。

2008-01-05

[]モテたい理由と女の病

モテたい理由 (講談社現代新書)

モテたい理由 (講談社現代新書)

赤坂真理の『モテたい理由』を正月休みに読んだ。タイトルは「モテ」だが、内容としては、「女性誌」に現われた女の病、という趣向の本である。女性誌をほとんど読んだことのない私としては、たいへん面白かった。赤坂さんの言っていることが妥当なのかそれとも誇張なのかは、私にはまったく判断できない。だが、こういう視点はたいへん興味深い。赤坂さんは意図的に(というのはつまりフェミニズムの主張を全面理解したうえで)本質主義的な立場を取って、女性が女性誌に求める「妄想」を切り取っている。そして、「なぜか女性はそうなっているのである」というふうに語る。

コンビニに行ったら山ほど売られている「女性誌」にあふれている「妄想」が、単なる妄想ではなく掲載商品の売り上げに密接に結びついているのは事実であるわけで、だからデパートに行っても1階から3階まで女性のコスメと洋服であふれているわけだが、これがなぜなのか、この欲望の本流がなぜ維持されるのかについて、フェミニズムはほぼ説明を与えてこなかったのではないだろうか。フェミニズムが言ってきたのは、それは男性資本による女性は外見であるという価値観の内面化とそれによる女性の搾取の結果であり、その背後には女性の社会進出と自立を巧妙に阻みつつ女性を交換可能な再生産用の財(産む性・機械)として維持したい家父長制があるということであろう。

赤坂さんの本質主義的語りは、これらの説明がなにも説明してないのではないかという直観に支えられているように見える。だが私がそのように感じるだけで、実際はどうなのかは分からないが。

というわけで、本からちょっとだけ引用。

古来、ドラマというものは苦労人のほうに感情移入するようにつくられてきた。シンデレラを思えばいい。それが女性誌型のドラマだと、「苦労知らず」のほうが「一人勝ち」するのである!・・・・それが、女の人生ファンタジー。(120頁)

女には不思議な習性があって、なぜか、本人の努力以外のファクターが強く作用した美質を備えた同性に、より強い羨望を感じる。たとえば生まれつき美人であるとか、富豪のおうちに生まれついた、とかである。・・・・繰り返すが、女がどうして他力の美質のほうにより大きな魅力を感じるのかは、よくわからない。けれど、女はだいたいそうである。(126〜127頁)

赤坂さんは、こういうように書く。これを、そういう語りこそが社会的に構築されてきたところのジェンダー化された言説パターンであり、そういうふうに女を位置づけることによって、そしてここに顕著に見られるように女が女を批判するという二項対立が家父長制社会によって裏側から仕掛けられることによって、女がいかに社会のなかでの自立と自己実現を阻まれてきたか、と切り返すのは机上では簡単である。私はこういう種類の切り返しが簡単であるというところに、別種の問題性が潜んでいるように思う。

2008-01-02

[]ウェブサイトレイアウト更新

本家のウェブサイトのトップページのレイアウトと構造を、大更新しました。6年ぶりかな。ぜひご覧ください。

http://www.lifestudies.org/jp

サイトのタイトルも、「生命学ホームページ」から、「LIFESTUDIES.ORG/JP」としました。まだ表紙の更新と、あとちょっとだけで力尽きてしまっていますが、またおいおい他のページもなんとかしていきます。

そういえば、ウェブサイトを始めてから10周年になるのです。1998年から始めたからなあ。10年前のネット状況を思い出すと、いまからは信じられないような環境でしたね。私のサイトは、学術系でもけっこう早い部類だと思います。10周年目の大改装という感じですね。(数えようによっては11周年なのか・・・)

年末から3本の論文を書きました。ほとんどひとりで閉じこもっています。