感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-03-31

[]Masae Kato, Women's Rights?: The Politics of Eugenic Abortion in Modern Japan

加藤雅枝さんの博士論文がアムステルダム大学出版会より刊行されるようです。博士論文はいただいていましたが、これで全世界で読めるようになり、とてもよいことだと思います。日本のリブと障害者の優生保護法改悪反対運動について詳述されており、そのなかから女性の権利について考えていくというもの。田中美津の「中絶は既得の権利か」論も重要視されており、そのあたりのテキストも全文英訳されてます。私の「生命学に何ができるか」も引用されてました。私の本と同じ資料・テキストを用いながら、おそらく別の展開になっているようにも思うので、入手したらさっそく読んでみたいと思います。本になってどのくらいブラッシュアップされたのかな。

しかしこれで日本のリブと障害者運動の言説史がはじめて英語世界に本格的に紹介されることになりましたね。きっと、脳死と同じように、いろんな方面から注目を浴びてくると思います。あの時期に問題提起されたことを、みんなでもっと考えて行きたいです。「生命学に何ができるか」も、この展開を受けて書き直さないといけなくなったな。

というわけで加藤さんおめでとうございます。

2009-03-26

[]最近のUFO事情

執筆疲れのあいまに、最近のUFOフィルムをいろいろ見て楽しみました。

これは2008年サンディエゴのローカルテレビが放映したもの。

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埋め込み無効っぽいので、直接行ってみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=MAox0pcZZxo


↓これは次の日に、同テレビが新展開を放映したもの。

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http://www.youtube.com/watch?v=xvx4Dnu-NDU&NR=1

↓これは噂の2008年のUFO。

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上を見た後で、これを見てみましょう。

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最近は手ぶれとか関係ないんですね。

最後にNASA実況中継に映っていたもの特集。

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たしかに何かが映っていますねえ・・・。space debris?

なおufo写真・ビデオについては、このサイトが面白い。

http://homepage3.nifty.com/hirorin/ufofakes.htm

なんか、昔のほうが夢があったなあ・・・。マイヤーとか好きだったけど。

2009-03-20

[]肉食系女子の恋愛学 彼女たちはいかに草食系男子を食いまくるのか

肉食系女子の恋愛学 彼女たちはいかに草食系男子を食いまくるのか

肉食系女子の恋愛学 彼女たちはいかに草食系男子を食いまくるのか

あはは、あははは。こりゃすごいや。徳間書店、敵ながらあっぱれじゃ。

草食系男子の恋愛学

草食系男子の恋愛学

タイトルのフォントまで同じ感じにしてる。hatena村、大盛り上がりですね!

よく見ると、表紙の人物の背景の絵まで、まねしてます。

[]拝啓 啓文堂書店神田駅前店様

啓文堂書店神田駅前店が、「拝啓 草食系男子様」と銘打った平積み台を作ってくれているようです。

http://www.keibundo.co.jp/kandaekimae/2009/03/post_28.php#more (写真)

そこでは、「婚活時代」「できそこないの男たち」に混ざって、私の「草食系男子の恋愛学」「33個めの石」「感じない男」「無痛文明論」が平積みされているようです!(写真のほうに無痛文明論が写ってます)

これはすごい。今度東京に行ったときには、チェックして来なくては。(でも今度行くころには特集終わってるかも・・・)

2009-03-17

[]イルカ虐殺ドキュメンタリー"The Cove"・サンダンス映画祭受賞

今年行なわれた国際的に著名なサンダンス映画祭で、日本の太地でのイルカ「虐殺」映像を含むドキュメンタリー映画「The Cove」が観客賞を受賞したようです。日本では年間2万頭を超えるイルカが捕獲・虐殺されており、一部は生け捕りにされて世界中の水族館に売られ、他の大多数は虐殺されて鯨肉という名で売られている。その肉は水銀汚染されている。日本人自身もこのことを知らないし、映像を見たこともない。イルカと人間はすばらしいコミュニケーションをすることができるという映像が前半。最後に太地での虐殺シーンという感じ。

この業界の人以外は、この映画についてあまり知らないように思われるので、いちおう紹介。日本では公開されるのだろうか? 英語圏ではいま大注目のようです。BBCでもやってました。

映画公式サイト

http://thecovemovie.com/

監督へのインタビュー

http://www.salon.com/ent/movies/btm/feature/2009/01/22/dolphins_sundance/

イルカと一緒に特殊スーツで泳ぐ姿はたしかに美しい。

公式予告編

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↓最後のシーンの一部(だと思うたぶん:血がダメな人は注意)

続きを読む

2009-03-15

[]BS週刊ブックレビュー・「33個めの石」

NHKサイトによれば、3月28日のNHKBS週刊ブックレビューで、「33個めの石」が紹介されます。紹介者は井上章一さんです。

http://www.nhk.or.jp/book/prog/2003preview02.html

どんな紹介になるのか、楽しみです。

33個めの石 傷ついた現代のための哲学

33個めの石 傷ついた現代のための哲学

2009-03-11

[]森岡正博×立岩真也 トークinジュンク堂大阪

各所に出回っているとは思いますが、掲載しておきます。

JUNKU大阪 トークセッション

森岡正博著『33個めの石―傷ついた現代のための哲学』(春秋社)出版記念

森岡正博×立岩真也「生死を決める、その手前で」


◆日時:2009年3月27日(金)18:30−

◆会場:ジュンク堂書店 大阪本店(堂島アバンザ)3階喫茶

◆受付:3階 東カウンターにて。電話予約承ります(TEL 06-4799-1090)

◆入場料:500円

◆定員:40名

トーク予定テーマ

立岩真也「棚に上げる」

森岡正博「唯の生?」

◆パネラー紹介

森岡正博(もりおか まさひろ)

1958年生まれ。哲学者。大阪府立大学人間社会学部教授。人間学・現代倫理学などを担当。研究テーマは、生命学・哲学・科学論。従来の客観的な学問の枠組を超えて、自らを棚上げすることなく果敢かつオリジナルな思索を展開、人文学の領域を大きく押し広げる。著書に、『無痛文明論』『生命学をひらく』(以上、トランスビュー)、『生命観を問いなおす』『感じない男』(以上、ちくま新書)、『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『草食系男子の恋愛学』(メディアファクトリー)ほか。共著に『思想の身体 性の巻』(春秋社)。

立岩真也(たていわ しんや)

1960年佐渡島生まれ。障害をもつ人や重い病気をかかえる人たちの傍らで、「生きたいなら生きられる」社会への道筋を粘り強く探究する社会学者。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書に『私的所有論』(勁草書房)、『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』『希望について』(以上、青土社)、『ALS 不動の身体と息する機械』(医学書院)、『自由の平等――簡単で別な姿の世界』(岩波書店)、『良い死』(筑摩書房)、共著に『増補 生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(藤原書店)、『所有と国家のゆくえ』(NHKブックス)などがある。3月25日に、筑摩書房から新刊『唯の生』を刊行予定。

立岩さんのタイトルが謎なので、私のほうも挑発しておきます。

来たい人は、電話予約しておいたほうがいいかも。

2009-03-08

[]米国ワシントン州で自殺幇助法が成立した模様

なぜか日本語マスメディアでほぼ報道されていないので、書いておきます。3月5日に、米国のワシントン州で、尊厳死法が成立しました。その法では、医師による自殺幇助が合法化されました。これはオレゴン州に次いで二番目のこと。医師による自殺幇助とは、末期状態で自殺する意志の固い患者に致死薬を医師が処方することである。

ニューヨークタイムズによれば、このプログラムに参加したくない病院はそのことを申告しなくてはならない。オプトアウト方式を取るということである(イヤだと言わない限り、賛同したとみなされる)

An opt-out provision for hospitals was included, partly for the sake of health care providers affiliated with religious groups like the Roman Catholic Church, though many nonreligious hospitals have also invoked it.

http://www.nytimes.com/2009/03/05/us/05suicide.html?ref=us

カトリック病院などの宗教的な理由を考慮した結果とのことだが、多くの無宗教病院も関与を避けたがっているとのこと。もし関与しないのなら、そのことを明示したうえで、他の施設を紹介することが義務づけられているらしい。

The Washington law requires hospitals to publicize a decision not to participate and, if they do so decide, to allow members of their staff to refer a patient to another health care provider.

http://www.nytimes.com/2009/03/05/us/05suicide.html?ref=us

3分の2の病院は、全面的か部分的に非関与を選択するという見通しもあるとのこと。

なお、なぜ日本語マスメディアで報道がほぼないのかは謎。AFPの翻訳記事くらい? ブログではきちんとフォローしているものがある。

2009-03-06

[]33個めの反響など

「33個めの石」が書店に並び始めてから、2週間ほどたちました。大書店の哲学思想の棚に置かれているようです。新宿紀伊国屋では、1Fの入ったところで大きく取り上げてくれてます。

f:id:kanjinai:20090306164149j:image

(春秋社提供)

書評が3月4日の日経新聞夕刊に出ました。評者は井上章一さんで、かなり熱の入った紹介をしてくださってます。タイトルは「心あわられる生命観・哲学」。「・・・私は、自分の心を、これであらいながしてもらったような気がした」と書かれています。

2009-03-03

[]浜野喬士『エコ・テロリズム

エコ・テロリズム―過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ (新書y)

エコ・テロリズム―過激化する環境運動とアメリカの内なるテロ (新書y)

反捕鯨の活動を続けるシーシェパードに代表されるラディカル環境保護運動、すなわち「エコ・テロリズム」の出自と、その背後にある思想、現在の環境運動をめぐる三つどもえの争いまで、かなり詳しく調べて書かれた好著のように思う。環境思想的背景についても、動物解放運動、ディープエコロジー、エコフェミ、ソーシャルエコロジーなどをきちんと押さえている。エコテロリズムを切り口にした米国論なのだろう、狙っているのは。その系譜上に市民的不服従があるという指摘は興味深い。

このようにしてテロリズムという現象を軸にして相対立する両者は、次第に似た相貌を帯びてくる。不倶戴天の敵同士として対立するはずの、「左翼」エコ・テロリズムも、「右翼」反エコ・テロリズムも、ともにリベラリズムの伝統へと回帰し、それを「再活性化」する機能を担うことになる。ここに、アメリカという土壌が歴史的に形成してきた特殊なコンテクストの一端を垣間見ることができるのである(211頁)

このあたりをもっと掘り下げると何か見えてくるはずだ。

2009-03-02

[]『シマシマ』に見る草食系男子

マンガ『シマシマ』に出てくる男子が草食系男子だという情報を聞き、さっそく読んでみた。

シマシマ(1) (モーニング KC)

シマシマ(1) (モーニング KC)

シマシマ(2) (モーニング KC)

シマシマ(2) (モーニング KC)

シマシマ(3) (モーニング KC)

シマシマ(3) (モーニング KC)

2008年に雑誌連載され、第1巻発売は2008年7月ということで、『草食系男子の恋愛学』とほぼ同時期に書店に並んだことになる。

これは女性客に「添い寝」サービスを提供する若い男子を描いたもので、いまの世相を背景にして、なかなか面白いマンガに仕上がっている。男子のサービスは添い寝、おしゃべりの相手、朝食作りなどに限られていて、性的サービスは行なわない。一緒に寝ても性的にならないというサービスをきちんとできるのだから、草食系である。

たしかに、このような需要は女性たちの側にあるような気がする。と同時に、この需要は男性側にもあるだろう。ただそれがいままで着目されていなかっただけだ。たとえば、超変態作、川端康成『眠れる美女』を想起せよ。

眠れる美女 (新潮文庫)

眠れる美女 (新潮文庫)

そういえば、ガンジーも、似たようなことを・・・・。

川端も「添い寝」役は若い美女だった。『シマシマ』でも、草食系の若いイケメンばかりである。女性側から見れば、自分に性的に攻撃的になってくることもなく、若いイケメンと抱き合って寝れるというのは、そういうのが好きな女性にとっては、とても都合の良いサービスだろう。

たしかにこのマンガで描かれている男子たちは、草食系男子である。だが、この著者は全員をイケメンとして描いている。そこに女性著者の妄想がある。現実の草食系男子のほとんどはイケメンではないだろう(少なくとも私はそう思う。私の草食系男子の定義にはイケメンというのはないから)。このマンガで草食系男子を理解したり研究するのはとても良いことだとが、この点だけは脳裏に刻み込んでおくようにしたい。

ちなみに、本屋で隣に置いてあった『聖おにいさん』というマンガもついでに買ってみたが、こっちはくすぐり系のギャグマンガで、私の好みには合わなかった。商業的にはこっちのほうが売れてるみたいだけど。

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

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