感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-06-26

[]朝日新聞朝刊文化面に移植法改正の記事を書きます

27日(土)の朝日新聞朝刊文化面(全国版)に、移植法改正についての記事を書きましたので、ご関心ある方はぜひご覧ください。

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拡大画像はこちら

また、26日の中日新聞・東京新聞にも拙論が掲載されました。

2009-06-25

[]草食系男子第2弾

さて、実は草食系男子の第2弾の本が7月末に刊行されます。まだタイトルと出版社は書きませんが、近々ここで情報公開しますので、お楽しみあれ。第2弾は、以前から怒濤のように希望のあった、女性読者向けの「草食系男子と恋をする方法」についてです。私の書き下ろしに加えて、実際の草食系男子4名(20代〜30代)へのロングインタビューを行なっていて、この箇所がなかなか面白いです。壮観ですね。あとは、このところ混乱している「草食系男子」の定義について、決定版となるであろう定義を打ち出しています。

ここのところ移植法改正で忙しいのですが、こっちのテーマもしつこく追求しますので、とうぶんお付き合いください。

そういえば内田先生が草食系男子について触れておられましたね・・・・・・。

2009-06-22

[]子どもが「長期脳死」にならないことを判定する脳死基準が必要だろう

朝日新聞が、小児科学会の検討委員会設置について報じている。

 脳死判定基準のほか、脳死状態にならないための小児救急医療態勢の整備、家族のケアのあり方などを議論する。人工呼吸器を着けて在宅療養している重症障害児は脳死とは異なるが、脳死と混同されやすく、こうした子どもたちが適切な医療を受ける権利についても話し合う。衆院で可決された臓器移植法改正A案に盛り込まれている親族への優先的提供の是非も議論する予定。 (太字森岡)

http://www.asahi.com/special/zokiishoku/TKY200906210155.html

上記の太字の部分は、問題発言ではないか。日本では現行法の縛りがあるから、「法的脳死判定(無呼吸テスト含む)」をされた小児は存在しない。(法的脳死判定外で無呼吸テストを実施された小児はいるが)。上を読むと、いま「長期脳死」と言って話題になっている小児は、「ほんとうは脳死ではない」と揶揄しているように読める。これは問題である。もう一度言うが、日本では、法的な次元での「本当の」(臨床的ではない)脳死判定を、15歳未満に行なうことはできない。だから、日本には、15歳未満の「本当の」「法的脳死判定された」脳死の子どもは存在していない。ややこしい話だが、重要ポイントなので押さえておいてほしい。

いずれにせよ、小児の法的脳死判定を日本で実施するのなら、「この判定基準を厳密に満たしたら、通常の集中治療ケア下で、将来ぜったいに長期脳死にはならない」ということが前向きに確証できる「非長期脳死判定基準」あるいは「短期脳死判定基準」を作成すべきである。子ども脳死臨調では、ここに議論を集中させなくてはならない。虐待脳死だけを議論して、終わり、ということにしてはならない。(前向きとは、疫学などでいう前向き研究のようなこと。もっと良いタームがあったら教えてください)

[]移植法改正A案提出者に望むこと

一学者がいまさら言っても声は届かないだろうが、B案の原案(森岡杉本案)の共同提案者のひとりとして以下のことを、参議院でA案を提出する方々に強く要望する。

(1)「子どもの脳死」に関する臨時調査会を作り、その答申があるまでは15歳未満からの臓器摘出を行なわないことを、附則に明記するか、あるいはガイドラインに記すこと。(幼い子どもの長期脳死の実態解明と、それへの対応指針は、いかなる案が可決されようとも、脳死移植実施以前に公的に議論しておく必要がある)

(2)A案では、脳死判定および臓器移植を本人の意思で拒むことができると明記されている。脳死移植拒否の公的な書式をガイドライン等で明記すること。そのときに、その書式が法的に有効になるためのハードルを高く設定しないこと。(拒否の書類には、親族のハンコが4つ必要で、半年前に役所に出しておかないといけなくて、さらに委員会の審査がある、とかいうような設定にしないこと)

(3)脳死移植拒否が法的に認められる年齢を明確にすること。(おそらく15歳になるだろうが、だとしたらこうなるのですか。14歳(中学2年生)が、「私は自分の信条で脳死は人の死と思えないから脳死移植を拒否します」と書類に書いていたとしても、移植コーディネーターが、脳死になったその子の親に、「はい、この子は14歳ですね、ですからこの脳死移植拒否の書類は法的に無効ですね」と言うのか。本人が「イヤだ!」と言っているのに、「そんなこと言われても知りません!」と答えるのか。年齢を下げるならどこまで下げるのか。)

(4)親族への優先提供条項を削除すること。(親族への優先提供は、ちっとも「人類愛」ではない。臓器移植は人類愛に基づいた崇高な医療ではなかったのか。世界を見渡しても、このような条項は存在しない。欧米のスタンダードに合わせることをあれほど主張していたのだから、この点についても欧米のスタンダードに合わせるべき。ちなみに、A案の原案を作成した町野教授も、親族への優先提供には反対している)

この4点を修正して参議院に提出するか、あるいは審議の過程で修正していただきたい。

* *

以上。コピペ配布自由。これは森岡の個人的要望であって森岡杉本案の共同提案者の杉本氏にご迷惑をかけるものではありません。(ちなみに森岡杉本案をベースにしたB案にも、親族への優先提供条項が付加されている。私はB案の親族優先提供条項にも反対している)。

2009-06-19

[]臓器移植法改正A案、衆議院可決

昨日のA案可決をめぐって、私の身辺もあわただしくなってます。また仕事が遅れるよ。しかし、2001年からB案の元になる原案をかかげてやってきた者としては、かなり精神的ダメージがある。言いたいことは山ほどあるし、そのほとんどはいままでいろんなところで書いてきたから、もうここでは書けない。

いま民主党が参議院で準備しているらしい「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」設置案は、とりあえず賛同します。いちど、ちゃんと冷静に子どもの論点を洗い出したほうがいい。この議論は日本でしかできないし、日本でやるべき。

しかし、毎日新聞サイトによると、

細田氏らは、臓器移植法改正を今期限りで引退する河野洋平衆院議長の花道にしようと、党内議論を促してきた。

・・・

D案提出者の一人は「議論を重ねてきた議員にはA案の問題点が見え、慎重な意見が多かったのに……。(採決では)『子供の命が救える』側面だけをみて多くがA案に流れたのだろう」と分析する。

 「勝ち馬に乗る意識が働いた」という指摘もある。議長席前の投票箱には、白票(賛成)と青票(反対)が積み上がっていく。自民党幹部は「白票の束を見て賛成に流れた人も多かったのでは。直前に態度を変えた人もいたようだ」と見る。

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090619ddm002010086000c.html

「引退の花道」とか、「投票結果が丸見えで、それを見て投票行動を変える」国会の投票システムって、いったい何なの?? そこは近代社会ですか?

2009-06-16

[]Youtubeこれが応用哲学だ!オンエア開始

先日、京都大学であった応用哲学会の公開シンポジウム「これが応用哲学だ!」の全体記録が、Youtubeで公開されています。

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伊勢田哲治さん、森岡正博、茂木健一郎さんの順番で講演があって、そのあとで自由討論となってます。いろいろ噂も飛び交っていた会議の全体像が、明らかになりました。しかし、今後は、こうやって生の記録がネットで公開されていくようになっていくんですね。なんか、学者も、政治家みたいに、口を滑らさないように気を配って話をしないといけなくなるのかな。なんか歯切れが悪くなって、面白くなくなるんじゃないかな。カメラが入っているときと、ないときとで、しゃべるおもしろさがぜんぜん違うなんてことにならないかな。でも、基本こうやって世界に公開されるのは良いことでしょう。(しかし京大のオープンコースウェアってすごいな)

[]空港にて

先週、ある用事のために、大阪伊丹空港から飛行機に乗った。搭乗の列に並んでいたら、やたらに目立つ格好をした若い女性が、私の近くにひとりで立っていた。そしたら、後ろにいたギャル系の女性たちが、「ほしのあきだ!」と騒ぎ始めた。その女性は、声を避けるようにして、ひとり搭乗していった。見た感じ、すごくすごく脚の細い方で、芸能人なのだろうなと私も思っていたのだった。ところで、私は「ほしのあき」という人が、どういう人なのかを知りませんでした。さっきネットで検索して、著名人だということを知ったのでした。私は世間から取り残されているのでしょうか。伊丹空港はけっこう著名人に出会う場所でして、以前は、東京から来た柳田邦男さんと鉢合わせした。向こうはこっちに気づかなかったみたいだったが。

2009-06-09

[]マルティン・ハイデガーbyジョージ・スタイナー

噂にはよく聞いていたスタイナーの『マルティン・ハイデガー』を読んだ。これはなかなかの良書である。スタイナーは米国籍のユダヤ人。ユダヤ人によるハイデガー論という味もあるものの(ローゼンツヴァイクへの言及など)、それよりも、英語と英語的教養を背景にハイデガーに切り込んだというのが成功の元なのだろう。英語的な明晰さで切り込んだおかげで、ハイデガーのぐちゃぐちゃしたレトリックにはまらずに、勘所が浮き彫りにされている。思い入れるところと、冷淡に突き放すところ(ユダヤ人だから?)の交差が面白いし、なによりも読み物として優れている。惜しむらくは「存在と時間」にページ数を取りすぎ。もっと後期のことに踏み込んで書いてほしかったが、これは原著の年代から言って無理な注文なのかな。いずれにせよ、お薦めの本です。

2009-06-05

[]道元―自己・時間・世界はどのように成立するのか

頼住さんの道元入門書を読んだ。これは非常に良くできた本であった。「解脱」によって<空>を体得し、そこから「現成」によってこの世界に回帰するという道元の見取り図が、色即是空・空即是色の基本に忠実であることなど、連想は尽きなかった。道元が、言語とその意味を脱臼させながら進んでいくその手法それ自体が、みずからの言い取りをそのつど新たに行為しなければならないという禅の要請から来ていることも、明確になった。中国原典との対比をうまく使いながらなされる現代語訳も、かなりのレベルなのではないだろうか。有時が時熟であることも示唆されている。

道元のものを一切読んだことのない読者は、ちょっと読むのに時間がかかるだろうが、時間をかけてみてもいいのでは。道元を読んだことのある読者は、頭の中がかなりすっきりするはず。

頼住さんは、大学院時代の院生仲間でした。正法眼蔵をゼミで超低速で読んだ経験は私にとってももっともインパクトの強い授業だった気がする。

2009-06-03

[]肉食系女子の恋愛学・・

『肉食系女子の恋愛学』の作者、桜木ピロコ氏へのインタビューが転載されている。

http://www.cyzowoman.com/2009/06/post_581.html (前編)

http://www.cyzowoman.com/2009/06/post_584.html (後編)

−では、最後になりますが、『草食系男子の恋愛学』の森岡正博氏に、ひと言お願いします。

桜木 ホント、スイマセン! タイトルを決めたのはアタシじゃないですから! なんだったら、カラダでつぐなうので、ぜひ、ご一報下さい。そして、これからも、みなさまの隣のお笑い作家として頑張ります! 見かけたら奢って下さい。いつでも彼氏募集中です。合コンも受け付けています。よろしくお願いします!

お気になさらずに。「草食系男子の恋愛学」のタイトルを決めたのも私じゃないですから。

2009-06-01

[]Association for Asian Studies

来年3月に、米国のAssociation for Asian Studiesという学会があるらしい。日本関係のパネルも昨年度のはけっこう充実しているようだ。

http://www.aasianst.org/annual-meeting/index.htm

どうしようかな・・・。冬にはまたきっと新型インフルエンザが問題になるだろうから、無理かなあ。