感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-06-22

[]移植法改正A案提出者に望むこと

一学者がいまさら言っても声は届かないだろうが、B案の原案(森岡杉本案)の共同提案者のひとりとして以下のことを、参議院でA案を提出する方々に強く要望する。

(1)「子どもの脳死」に関する臨時調査会を作り、その答申があるまでは15歳未満からの臓器摘出を行なわないことを、附則に明記するか、あるいはガイドラインに記すこと。(幼い子どもの長期脳死の実態解明と、それへの対応指針は、いかなる案が可決されようとも、脳死移植実施以前に公的に議論しておく必要がある)

(2)A案では、脳死判定および臓器移植を本人の意思で拒むことができると明記されている。脳死移植拒否の公的な書式をガイドライン等で明記すること。そのときに、その書式が法的に有効になるためのハードルを高く設定しないこと。(拒否の書類には、親族のハンコが4つ必要で、半年前に役所に出しておかないといけなくて、さらに委員会の審査がある、とかいうような設定にしないこと)

(3)脳死移植拒否が法的に認められる年齢を明確にすること。(おそらく15歳になるだろうが、だとしたらこうなるのですか。14歳(中学2年生)が、「私は自分の信条で脳死は人の死と思えないから脳死移植を拒否します」と書類に書いていたとしても、移植コーディネーターが、脳死になったその子の親に、「はい、この子は14歳ですね、ですからこの脳死移植拒否の書類は法的に無効ですね」と言うのか。本人が「イヤだ!」と言っているのに、「そんなこと言われても知りません!」と答えるのか。年齢を下げるならどこまで下げるのか。)

(4)親族への優先提供条項を削除すること。(親族への優先提供は、ちっとも「人類愛」ではない。臓器移植は人類愛に基づいた崇高な医療ではなかったのか。世界を見渡しても、このような条項は存在しない。欧米のスタンダードに合わせることをあれほど主張していたのだから、この点についても欧米のスタンダードに合わせるべき。ちなみに、A案の原案を作成した町野教授も、親族への優先提供には反対している)

この4点を修正して参議院に提出するか、あるいは審議の過程で修正していただきたい。

* *

以上。コピペ配布自由。これは森岡の個人的要望であって森岡杉本案の共同提案者の杉本氏にご迷惑をかけるものではありません。(ちなみに森岡杉本案をベースにしたB案にも、親族への優先提供条項が付加されている。私はB案の親族優先提供条項にも反対している)。

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