感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-05-21

[]きみはなぜ生きているのか?

きみはなぜ生きているのか?

きみはなぜ生きているのか?

中島さんの新刊。15歳の少年への手紙の形で、哲学することを語るという形式。池田晶子さんの本よりも、『君たちはどう生きるか』のコペル君のほうに近い感じ。中島さんの本では、クライ君となっている。こういう体裁の本は、ほんとうに成功するのが難しいように思う。いま15歳に戻ることはできないけれど、もし戻ったとしたら、私はこの本を手にとっているだろうか。本気で哲学に足を突っ込んでいる少年はすでにハイデガーとか(分からないなりに)読んでいるような気がするし、哲学に関心ない少年はそもそも手を出さないようにも思うし。読者の反応が知りたいものである。いずれにせよ中島さんの問題設定そのものは、直球の哲学で、好感を持ちました。

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

2010-05-12

[]いのちの選択

いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植 (岩波ブックレット 782)

いのちの選択――今、考えたい脳死・臓器移植 (岩波ブックレット 782)

昨年の臓器移植法改正において慎重論・反対論の立場に立っていた生命倫理会議のメンバーが共同執筆した本が出ました。ご一読ください。資料的にも貴重だと思います。

今年7月からは、脳死に対して反対、あるいは意見を決めてない、という人は、ドナーカードなどであらかじめ自分の反対意思を表明して持参してないと、脳死になったときに家族の意思によって上書きされてしまうことになります。大学で学生たちに聞いてみるとほとんどこの事実を知りません。

今年7月からは、脳死に反対・慎重の人はドナーカードを持って、反対・慎重の自分の意見を表明する必要があります。このことを、ぜひみなさんのお知り合いに伝えてください。とても大事なことです。日本はそういう国になってしまいました。

これからドナーカード推進運動は、脳死反対・慎重の人々によって担わなければならないのです。

2010-05-11

[]一人前でない者の人権

明治以降、「人権」の主体とされなかった者たちに法哲学と憲法学から光を当てようとする力作。アイヌ民族、在日韓国・朝鮮人、先天性身体障害者、ハンセン病患者、宗教的少数者たちが、扱われている。生命倫理学でいうパーソン論との接合を個人的には想像してみた。

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