感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-01-29

[]『生者と死者をつなぐ:鎮魂と再生のための哲学』という本を出します

生者と死者をつなぐ: 鎮魂と再生のための哲学

生者と死者をつなぐ: 鎮魂と再生のための哲学

ひさびさにエッセイ集『生者と死者をつなぐ:鎮魂と再生のための哲学』(春秋社、1600円、2月20日頃発売)を刊行します。これは、311の大震災の前後の1年間に書いた新聞エッセイをもとに、大幅に書き下ろしを加えたものです。半分以上が書き下ろしになっています。新聞に発表されたエッセイとしては「日経新聞」に2010年の半年間連載していたコラムが中心となっています。いまから振り返れば、あのときに書いていたコラムは、なにか311を予感していたかのような鎮魂の雰囲気に包まれていたように思います。この本では、亡くなった者は、死者となってふたたびこの世に現われ、生者と交流するという死生観を、宗教の次元ではなく哲学的次元において描き取ろうとしました。その線上で「哲学的アニミズム」の構想も打ち出しています。また、美術、アートについてのまとまった文章が収められていて、いままでにない感じの仕上がりです。個人的には、前著の『33個めの石』よりも良い本になったと思っています。

エッセイとはいえ、けっこう密度が高くて濃い内容になりました。これからの私の哲学の展開の基盤になるであろう発想やヒントや断片がたくさん詰め込まれています。エッセイをただ並べたのではなくて、本全体としての統一感と進行に細かく気を配りました。刊行の折には、ぜひ書店で手にとって眺めてみてください。

目次と、「第1章」の冒頭の3つのエッセイの本文と、「あとがき」を、↓のリンクで読むことができます。

http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20120214/1329217763

2012-01-18

[]「現象学的な心:心の哲学と認知科学入門」ギャラガー・ザハヴィ

近年注目を浴びている、現象学の新しい展開を総まとめにして検討した本。現象学というとフッサールと、フッサール学派、その後のメルロポンティ、社会学のシュッツなどでだいたい終わったというように思われているのかもしれないが、この本に見られるように、現象学と実験心理学・認知科学・脳科学が融合して新しい領域を作り出しているようである。現象学からの分析哲学への接近とも言える。自己意識、時間、志向性、他我問題などがこういう形で議論され続けているのは興味深い。ただし何かの画期的新展開があるのかどうかという点はどうなのだろうか。少々お高いが、興味ある方は持っていていい本かと思われる。

2012-01-12

[]週刊ブックレビュー出演します

1月14日(土)のNHK・BS・週刊ブックレビューに出演します。私がメインで紹介する本は、「詩の礫」和合亮一 です。共演者は星野知子さん(女優)いしいしんじさん(作家)です。収録は和気藹々と進みました。

放映は

【BSプレミアム】2012年1月14日(土) 午前6時30分〜午前7時24分

【BSプレミアム】2012年1月16日(月) 午前2時00分〜午前2時54分

【BSプレミアム】2012年1月20日(金) 午後0時00分〜午後0時54分

です。

詳細は、http://www.nhk.or.jp/book/next/index.html にあります。