感じない男ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-03-05

[]『穴と境界:存在論的探求』加地大介

穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)

穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)

中国哲学では、椀の中の空間などの「穴」は無用の用とされることがある。しかし穴とは存在論的にいったい何であろうか。養老孟司は、解剖学的には「口」という存在は存在しないとどこかで書いていた。たしかに口は解剖によって取り出せないから、解剖学的には存在者ではないということになるのだろう。でも一般には口は存在するというふうに我々は思っている。では、ドーナツの穴は、存在者なのだろうか。というようなことが分析哲学ではまじめに議論されていて、それをレビューしながら考察を進めていくというなかなか刺激的な本である。分析哲学の味の濃い本。トイレットペーパーロールが回転するときに、その中空の穴もまた一緒に回転するのか、それとも穴は回転せずにとどまったままなのか。同一性をどのように捉えるかによって答えも違ってくるだろう。穴のメタファーとして、最適なのは、やはり他我である。本書では他我については触れていないが、適用したらどうなるかにたいへん興味が湧く。

2012-03-03

[]『救いとは何か』on twitter

『救いとは何か』森岡正博・山折哲雄 (筑摩選書)が3月13日に発売されますが、その本から文章を切り取って発信するtwitterが開始されています(by魔法使いの弟子 3月8日より森岡正博)。

『救いとは何か』on twitter

https://twitter.com/Sukuitohananika

一日一言みたいな感じですかね。興味ある方はご覧ください。

森岡本に関するあらゆる情報は

りんご生活書籍部さん

https://twitter.com/MMORIOKA_BOOKS

しかし、『生者と死者をつなぐ』と『救いとは何か』の2冊がそろそろ同時に店頭に並ぶことになるわけで、このブログもこの話題ばかりになっていますね。常連のみなさんごめんなさい。m(_ _)m

救いとは何か (筑摩選書)

救いとは何か (筑摩選書)

2012-03-02

[]『生者と死者をつなぐ』in 中島岳志Ustream

中島岳志さんが北海道のコミュニティFM三角山放送局「中島岳志のフライデースピーカーズ」で『生者と死者をつなぐ』についてコメント・朗読してくれています。中島さんありがとうございます。

Ustreamで見れます。

http://www.ustream.tv/recorded/20821553

の01:05:00あたりから。

直前には、このブログでも取り上げた、若松英輔『魂にふれる−大震災と、生きている死者』についてもコメントされてます。田辺元も最近の『思想』で特集されたし、哲学界は「死者」の問題に目がいくかもしれない。

生者と死者をつなぐ: 鎮魂と再生のための哲学

生者と死者をつなぐ: 鎮魂と再生のための哲学

魂にふれる 大震災と、生きている死者

魂にふれる 大震災と、生きている死者

他者・死者たちの近代 (近代日本の思想・再考3)

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