東日本大震災の本2
ガソリンが日増しに高くなり、高速無料も三月で終わり!
東北太平洋岸(わずかばかりの)買い出しの旅も大ピンチ
今 でも東北はグラグラと揺れる
美しくもつらい春に本を読み、音を聴く
なんとかガソリンの値段だけでも下がらないものか。
気仙沼から
熊谷達也さんの教え子のかた「そろそろ返してくれ と海にいわれたような気がする」
石渡さん(石渡商店) 「家族とは「地震があったらここに」と集合場所を決めていましたから、みなそこで待っていました。」
石渡商店ブログ~がんばろう!気仙沼~
喫茶マンボさん:「自分が被災して初めて「助け合う」とか「復興」という言葉の意味が分かったような気がします。」
喫茶マンボでコーヒーを飲みたいです。
小山さん:「津波で海底のヘドロが陸地に打ち上げられた結果・・今では透き通っているんですよ。・・ワカメの生育も例年より早いし、カキも順調に育っているそうです。・・」
加藤さん:「責任感が強くて、逃げる時「あれをしなくたゃ」「これをしてから」と考えた人ほど津波にのまれています。」
菊田さん「保存会の人たちは、家や会社、道具の一切を流されながらも、伝統を絶やしたくない、こんな時だからこそ恒例の祭りをやるというのです。」
「疲れが出てきた四月半ばボランティアセンターに応援を頼みました。・・気分的に大分楽になりました。・・本当にありがたかったです。日本に生まれてよかったと思いました。」
(110915気仙沼港付近)
- 作者: 赤坂憲雄,荒蝦夷
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美由紀さんの朗読は気仙沼なまりで「おばあちゃんのガッポガッポの足音・・フェリーで大島に行ったっちゃ」
わたしも若き日の亀山リフトや「十八鳴浜 くくなりはま」のキュッキュッを思い出してしまった。
(絵:奥原しんこ)
わが美しき故郷よ
震災後、(すでに歌われていた)数多くの名曲が新しい意味を持って人々を励ました。震災から一年、ようやく、この中から名曲が誕生した。表題になった「わが美しき故郷よ」を繰り返し聞く。そして『鎮魂と再生』(赤坂憲雄編)のはじまりは、その気仙沼のあの日からの壮絶な日々の「聞き取り」「聞き書き」。
- 作者: 鷲田清一,赤坂憲雄
- 出版社/メーカー: 講談社
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わたしはお墓にひなんします
・赤坂:「古い、たとえば近世の新田開発の村なんかだと、更地になった屋敷跡に、まず屋敷神が祀り直されているんです。おそらくそれを拠りどころにして、また家が復興されていくんだと思います。ところが新興住宅街の津波にやられたところを歩いていると、そういう宗教的なモニュメントは、まず見かけません。」
鎮魂と再生(赤坂憲雄)
鷲田清一:「共同性の凝集力というのが、その住宅街にはないということですね。」
(仙台市藤塚 五柱神社1106)
藤塚 五柱神社 - JIEN記
鷲田清一『災害時にむきだしになること』(中日新聞110504本書収録)
「わたしたちは戦後六十数年の間にも、安心で便利で快適な生活を公共的なシステムにぶら下がることによって得たその代償として、命の世話をし合う文化、そしてそれを支える一個人としての基礎能力をひたすら削ぎ落としてきたのではないか」 そうでした。
◎鷲田さんが紹介する松下幸之助さんの「成功する人が備えていなければならないもの」
1 愛嬌
2 運が強そうなこと
3 後ろ姿
この意外な三つの答えは、鷲田さんの解釈によると「見る人を能動的にする」「他人の関心を引き寄せる」とのこと。
さらに「価値の遠近法」
1 絶対なくしてはならないもの 見失ってはならないもの
2 あってもいいけどなくてもいいもの
3 端的になくてもいいもの
4 絶対にあってはならないもの
を見分けられる眼力
なんだか、ブッダの教えのようで納得。しかしどうしたらこの眼力をつけられるのかが眼目。
鷲田大阪大学総長の祝辞
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モンベル | モンベルについて | アウトドア義援隊
「最初の夜の備えを」―モンベル創業者の“サバイバル思想” - 日経トレンディネット
モンベル | モンベルについて |
それにしても、このボランティア力のアップとともに、一年過ぎての無関心層の増大の二極化というう現実の気配をひしひしと感じる。
ピースボート災害ボランティアセンター
- 作者: 若松 英輔
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魂の有無論にさまようことなく、
2011年8月の陸前高田の丘の上でのわたしの体験を重ねて、若松氏の文を載せておきたい。
“誰も自分の悲しみを理解しない そう思ったとき、
あなたの傍らにいて、ともに悲しみ、涙するのは死者である。
私たちは信頼しえる生者を信用するように、
死者の働きを信じてよい。
死者にとって、生者の信頼は無上の供物となり、
死者からの信頼は、生者には慰めと感じられる。”
(2011.8.17 陸前高田)
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仏教に拠らず、仏教世界に近づく。肉体の価値について一線を画す点、現代人にとっつきやすい。
(蒲生にて1204)
以下、共感と課題と思ったところの抜き書き。
「すべての人生は死によって全うされている。
すべての亡くなった方の人生は聖なるものとして閉じた。
そして彼らの命はこれからずっとこの世で私たちと共にいる。
私たちは彼らに見守られて生きていくのである。」(朝日新聞110328)
(蒲生のお地蔵さま1204)
「亡くなった人は、亡くなった人として、世界の隅々に存在し続けているということだけである。・・・
私は、このとき、その人が実際に私の身体を包み込むようにして存在しているのだと考えてもいいと思うのである。」
「「死ななければならない人生」に生まれてきたという宿命
に対して、この世で肯定的な決着(「生まれてきて本当によかった」)をつけるために人は生きるのだ」
とすると
塔は、生者と(聖なる)死者をつなぐ依り代なのだろうか。
(次頁「蒲生の今」へ)