餓狼伝theBoundVolume3

Ⅷ(8) 葵流
Ⅸ(9) ブラジリアン柔術。ホセが出てくる
Ⅹ(10) 文七が控え室で葵文吾とやりあい、その後の姫川との試合で漏らして心が負ける

P480
「迷うくらいなら、そんな情報など知らない方がいいくらいなのだ。
ああ――
馬鹿だな、おれは、と文七は思う。
迷うことなんてないと考えているってことは迷っているのと同じじゃないか。
気にしないのが一番だ。


P518丹波文七と、丹波文七の会話。
「人が、特別か特別でないかなんて、やってみるまでわからないのさ。松尾象山のあの歳までやって、やりぬいて、それで初めてわかる」
「ならばやるよ」
「あと二〇年以上もかい」
「やるよ」
「へえ」
「決めたんだ」
「決めたからってできるもんじゃないだろう」
「しかし、やってみなけりゃ、できるかできないかなんてわからない」
「そりゃそうだ」
「ふん」


新装 餓狼伝〈the Bound Volume3 〉 (FUTABA NOVELS)