お引越し。

お久しぶりです。
しばらくTumblrに引っ越します。
あまりにもPCが重いしネットも遅いし、こちらで長いブログを書く気になれないよ、ママン。
というわけで、わりと使い勝手がよかったのでTumblrにお引越し。はてなには戻ってくるかもしれないし来ないかもしれない。
http://kanoroot.tumblr.com/


またね。Ciao!

再開します。

kanoroot2011-09-23

ベホマズン!!」て感じで復活します。
ああ、なんか「ブログの画面」見るのも久しぶりすぎてクラクラするわ。今いる社会が非文明化しすぎてて、この情報化の波に乗って行けるのか不安ですが、また書いたり休んだりしたいと思います。


あれからいろいろありました。
弟の飼ってたアメショが死んでしまったり、連れから「そこはかとなく」の「そこってどこなの?」と聞かれたり、近所のエセ中華料理屋に焼きうどんを発見して小躍りしたり、『ワンピース』を読み始めたのはいいけど話の飛び具合にアワアワして自分の年を実感したり、パリで食べたフォーが史上最高にうまかったり、アルルで友達と「ゴッホゴーギャン泥沼ごっこ」をしたり、タオルミーナで(また)ノロウィルスに侵されて「ノロキング」の称号をいただいたり、夫婦で「ガラモン」と「ピグモン」の違いについて夜な夜な話し合ったり、ヌーディストビーチで全裸の老夫婦による本気の泳ぎを見てビビったり、弟が恋人と同棲を始めたり、弟が恋人と同棲を始めたり(うれしいから二度書いてやる。)、バカンス明けの郵便局がカオスと化していて逃げ帰ったり、ダリオ・アルジェントにはまったり、それで街中でゴブリンの着メロを聞いてドキッとしたり、石焼きビビンバのおいしさに涙ぐんだり(VIVA!キムチ!!)、須賀敦子の書いてる世界とココが本当に同じ国なのか悩んだり、いろいろでした。


そんなわけで週末はスイスです。温泉入ってくるわー。じゃぶじゃぶ。

ただ目の前にあることを。

kanoroot2011-03-25

震災後、ぐっときた言葉。


「僕たちの目の前にある現実は問題ではなく、答えだ。」
http://twitter.com/#!/levinassien/status/50102045847453696


「連載漫画家は、この大災害と無関係な世界とそこに住む人間達を、災害以前と同じ手触りで描かなくてはならない。この難題に今挑んでいる同業の方たちに敬意を。数々の困難を越えて近いうちに漫画雑誌が世の中に届けられたら、つかの間の娯楽で次への活力を補給してください。僕もリアルネーム開始。」
http://twitter.com/#!/inouetake/status/49394694840532993


「けれど彼女はそのたび新しい場所でけなげに茎を上げ、葉を起こしてきた。花姿は楚々としてたおやかだが、決してへこたれない。積み重ねてきた努力が水泡に帰する様な結果になっても、またその場から生き抜くための一歩を踏み出す。(中略)いつだって、生きていくことにためらいがないのだ。失ったものに思いを残さず、ぼろぼろになってさえ、いつもここからがスタートライン、という生き方。」
梨木果歩『不思議な羅針盤


連れの両親は被災したけど無事でした。
でも自宅は津波で全部ダメになってしまった。命だけは助かってよかったって安心したけど、電話で「なにもかも失ったよ。でもがんばるからね。」と義母から言われ、何も言葉が出てこなかった。被災して「よかった」わけがない。
心配だけど、とにかく、遠くに住んでいる自分に今できることは『普通の生活を続けていくこと』だと思ってます。心配や不安に飲みこまれないように。平常心と深呼吸。よしよし。


さて。やっとゲットしました!!BEADY EYE『Different Gear』。
リアムが王様の椅子(DVD『Live Forever』で座ってたやつ)にどっかり座りこんで
「金も名声も腐るほどあるからよ、あとは好きな歌だけを歌ってく。ま、天才の俺様が作ってかっこよくならないわけないんだけどな。」
と言ってるのが聞こえてきそうなデビューアルバム。
オアシスを常に新しいステージに持っていこうとしていたノエルがいなくなったことでどうなるかと思っていたけど、特にどうもならず、元に戻っただけだった。ビートルズストーンズザ・フーの影響を隠すことなく、本当に好きなメロディを好きなように歌っている。構えていたこっちが拍子抜けするくらいの力の抜き加減はさすが、としか言いようがない。
まぁでも正直なところ、クオリティとかどうでもよくって、リアムの歌声を聴くだけでもう満足。相変わらずのハスキーなのによく透き通る歌声。なかでも「THE BEAT GOES ON」はいかにもリアムの作曲って感じのシンプルできれいなメロディで、とても気持ちがよく耳に響いた。


こういう、精神的に揺らいでるときに好きな音楽があるってなんて幸せなことなんだろ。

Different Gear, Still Speeding

Different Gear, Still Speeding

バランス。

土曜はミラノはカルネヴァーレ(お祭り)でした。
ディズニーランドのをしょぼくしたようなパレードがあって、街はいろんな仮装をした人たちでにぎわっていた。
お祭りの風景が、今の日本の状況とあまりにかけ離れていて現実感が薄くなりぼんやりしてしまう。


イタリアでも新聞では一面、ニュース番組ではトップで地震のことを伝えています。
隣人やいつも行くバールやレストランの店員さんもとても心配してくれて有難い。イタリア人の共感の強さとそれをナチュラルに表現できる国民性には救われている。


それにしても、ネットでニュースを追っているけど、キリがない。
こんな言い方をしてはいけないのは分かっているけれど、本当にキリがない。ずっと見ているとしんどくなるから外出するんだけど、こんな時に買い物したりおいしいもの食べたりパレード見て笑ってる自分はダメなのかなぁと思ったりする。心配するのと、こちらはこちらで普通の生活を続けないといけないのと、バランスの取り方が正直分からないでいる。


宮城には連れの両親が住んでいるのだ。
地震初日に二人とも無事だってメールをもらったけれど、それから連絡が取れません。携帯の充電が切れて、電気も他の連絡手段もないから連絡がつかないだけだって思ってます。そう思わないとやってられません。初日に連絡が取れただけでも有難いのかもしれないし。


二人が元気でいますように。そして、なるべく多くの人が無事でいますように。

地震。

朝、日本の地震のニュースを知りました。
あまりの悲惨な映像に言葉を失っています。


どうかどうか、みなさん、ご無事でいてください。


海外に住んでいて日本のニュース番組を見たい人に。
TBS http://www.ustream.tv/channel/tbstv
NHK http://www.ustream.tv/channel/nhk-gtv

カタチチ。

私たち夫婦は、イタリアの老人たちからの人気が高い。
たいていどこに行っても老人から声をかけられモテモテだ。
「二人ともかわいらしいわね〜。」「髪型が素敵ね。美容院はどこなの?」「肌がすべすべねー。」「おいしそうに食べてるね。」など言われ、ほっぺをなでなでされたりする。
どうも、二人とも童顔だしヘラヘラしゃべってテケテケ歩いているので、子供の兄妹と思われているようなのだ。おかげで老人のお友達は増えつつあるのだが、老人なだけにもう二人のおじいちゃんが昨年亡くなってしまった。鶴を折ってあげて日本の文化も伝え始めたところだったのに残念。みんな長生きしてほしい。


更新がとどこおってしまって、季節外れでどうしようかと思ったけど、やっぱりのせとく。
昨年末パリで見た、片乳のサンタ。エローい!片乳だとエロさが倍増。今回はホテルの選択を誤り、周りこんな店ばっかりでした。


ルーブルでも片乳。天下のルーブルで片乳に夢中になってる私はどうかと思いますけど、中世絵画に片乳女率高し。この人ははんなり京都美人、ほのかに立ち上る色気って感じ。


全乳はダメだね。なんでも見せすぎは駄目ですよ。いいものは小出しにしないと。この人なんてやる気ありすぎる感が出ちゃってるもの。
「私はやるわよ!民衆を導くのよ!乳なんか全部出してやるわよ!」


そんなこんなのパリでした。おわり。

今年もよろしくねー。

あけました。今年もひっそり適当な感じで更新します。


12月のある週末、私たちが車で目指したのはウンブリア州にある「世界一美しい丘状都市」オルヴィエート。
前日までミラノは雪が降っていて、戦々恐々の道のりさ。ふつうのタイヤでチェーンも巻かず、ワクワクドライブの始まりさ。
もともと、レンタカー屋のおにいさんが聞いてビビるくらいの走行距離の予定だというのに、道が凍っているため高速が封鎖、渋滞もひどくて、ほぼ丸一日かけての移動となったのでした。もちろん途中に観光などできるはずなく、一日目はイタリア中部トイレの旅(渋滞に巻き込まれたら行けなくなるから見つける度に入った)。
事故現場にも何回も出くわし、ひやひやでした。オルヴィエートに無傷で着いただけでも自分をほめてあげたい(私は運転してないけど)。


さて、オルヴィエート、とても素敵な町でした。中世の面影が残った街並みがきれいで、大きさもこじんまりとしていてちょうどよかった。急な坂道が多いので、散歩のあいだずっと息切れしてましたけど。
食事が安くておいしくて幸せでした。ビステッカ(ステーキ)とそのお店の名物のカルボナーラカルボナーラはいままで食べた中でもピカイチ。うまいよ。すばらしいよ。おいしいごはんは正義だよ。


あとお目当ては、オルヴィエートから車で30分ほどのところにあるチヴィタバニョレージョ。周辺が火山噴火による凝灰岩でできているため、風雨によって大地がえぐられてしまい、今では街をつなぐのは300mの橋だけになっています。
この光景は今までに見たことのないもので圧巻でした。ラピュタのモデルにもなったという噂があるらしい。今にも崖が崩れて空へ浮き上がって行きそうな景観はまさに「天空の城」といった感じ。


パズー!シータァー!海に捨てて・・・。バルス!!
あのちーへいーせーんーかがーやくーのはー♪


見晴らし台でひとりラピュタごっこ(他に誰も付き合ってくれない)をして満足したあと帰る。


帰り道にあった記念碑。たぶん戦死者を弔うものだと思うんだけど…、弔う気ないよね、これ。絶対ふざけてるでしょ。