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2005-07-30

『宮武一貴 マクロス&オーガスデザインワークス』

宮武一貴 マクロス&オーガスデザインワークス

宮武一貴 マクロス&オーガスデザインワークス

3000円と高いので悩んだのだが買ってみた。オールモノクロでほんとに設定資料だけ。ムービックのこのシリーズはそういうものだが、割高感は否めない。宮武デザイン艦船が大好きな人なら。

コミュニケーションの可視化が起こす問題

アンテナ派閥話に関連して、刺身さん(id:a666666)のmixiの日記で興味深い話があった。どこにでも転載オッケーだそうなので転載してみる。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=24628766&owner_id=9280

2005年07月05日

01:25

・インターネットは人気者とのけ者の構図をリセットできるツールじゃなかった話

オフラインの人気者を恨めしく見ていたのけ者がインターネットにこぞって集まった結果、その集団の中でやっぱり人気者とのけ者が出てきてしまって才能ある人気者はより栄え才能のないのけ者はより孤独になっていく構図はどんなに社会の単位が細分化しても起こりうるものなんだろうなあと思った。

なんかモヒカン族とかはてなレスラーとか、人気者な人たちは楽しそうでいいなあと。それを心底うらやましいと思いつつ眺めてる自分がすごいデジャヴだぜと思ってあーこれはスラムダンク全盛期にクラスの男子の90%がバスケ部だった中学一年と同じような感覚なのだなあと思った。人気者、主流派のグループに入れない男子卓球部所属の俺。

最近ネットで起こる出来事を見ていて、ぼんやりと考えていたことはこんなことだった。「場」が出来れば、人が集まるところ、集まらないところはどうしてもできてしまう。以下に書くことは長文だが思考メモなので、まとまりとか流れとか読みやすさは全然考えてない。

リアルとネット

ネットというのは、現実社会で疎外されていると思った人たちの楽園だった。自分も、ネットを通して、普通に生きているだけでは知り合えなかっただろう人たちと出会えた。それまで、人と知り合う機会は住んでいるところ、通っている学校や勤めている会社といった場に規定されていたが、ネットはマイナーな価値観を持っている人同士をマッチングするのに長けていたからだ。

しかし、ネットの一般化は、ネットに現実社会と同じルール・価値観を持ち込むこととなった。その上、ブログやSNSなど、コミュニケーション部分を強化したツール、サービスの登場によって、この構図はどんどん強化されている。

現実社会の方からネット世界へのアプローチも増え、芸能人や会社経営者など、現実社会の権威、人気を持ち込む人も増えてきた。以前ユリイカのブログ作法特集の対談記事で鈴木謙介氏が指摘していたように、ブログは現実世界の人気者をより人気者にするツールとなっている。

※参考

おれはおまえのパパじゃない - ネットはリアルへの足がかりなのか

http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050524/1116947223

おれはおまえのパパじゃない - ネットとリアル

http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050526/1117112248

おれはおまえのパパじゃない - ネットとリアル 2

http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050619/1119143610

細分化

一般化によって「場の細分化」(島宇宙化)がどんどん進み、場によるプチカリスマが生まれていく。プチカリスマがその場の中心を作っていく。

※参考 ARTIFACT ―人工事実― | ネットの中心を見出す中華思想

http://artifact-jp.com/mt/archives/200403/netsinocentrism.html

その細分化された場の中でも主流派、非主流派は生まれる。現実社会で疎外されていると思った人が、ネットでも疎外されていると感じた時、逃げ場はどこにあるのだろうか。

現在のメディア状況では「地上波テレビ」が最強(一番数が多くの人が信じる)の中心だが、この最強の中心はネットにもどんどん影響を及ぼしている。どちらも「無料で楽しめる」という点で同じだからだ。「受動」で楽しめるテレビの情報を、「能動」で楽しむネットを使って補完する。

「人気」の可視化

はてなアンテナ登録数やSNSのフレンド登録数を、「人気の可視化」と見る人が出ることは避けられない。自分もはてなアンテナ登録数ランキングは面白いと思って見ている。でも、それはある一面のデータであって、自分が好きかどうかにそれを影響させる気はない。いくら、たくさんの人が読んでいても興味がないものはなかったりする。

こうやってランキングで可視化されたデータを、テレビの視聴率や、コンテンツの売上、携帯電話のメモリー登録数を友達の数と考える人がいるように、絶対視していくのが問題なのだ。人気ランキング以外の評価基準を抑圧していく。

価値観の多様化とよくいわれているが、実際にはそういう状況に耐えられないのだ。ネットは価値観を多様化するとよく言われているが、情報伝達力の強さのために、価値観の統一化をはかっているのではないか。

アンテナ派閥話は、アンテナ登録数などが個体認識できる数だから起こってくる。100以上ぐらいになれば個体認識でないが、10や20だと個体認識できてしまうため、誰が外したのかなどがわかってしまうからだ。登録数が少なければ少ないほど、登録一つがどんどん重い意味を持ってくる。

友人との親密度を視覚化する『ソーシャル・ファブリック』

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050712205.html

以前Hot Wiredでこんな記事が出ていたが、こういうものが出来るとどんどん息苦しくなるんじゃないかと思ってる。これって、ホストやキャバクラ嬢の人たちが仕事としてやっていることを、みんなもやりましょう、ってことだ。

大人であっても振り回されるんだから、これが小中学生だったら…。現状のシステムとほぼ似た感じの小中学生向けSNSがあったとしたら、フレンド登録数をクラスの人間の人気が可視化されたと考える人間が多数だろう。これは、スクールカーストの強化になることは間違いない。

こういったことへの対策はできないんだろうか、人間関係のアナログさを表現することはできないんだろうかと考えていたんだけど、登録する/しないという0か1を選ぶ行為である限り、どうしようもないのかも。

なので、その人との「距離感」を数値化し、その数値を様々な場面に利用するというアイデアを考えてみた。初期値は誰とでも0。で、メールやら何やらで相手にコンタクトを取ったら、少しずつその数値が上がっていく。そのコンタクトへの反応があったら、ボーナスポイントがつく。コンタクトの頻度が高い人ほど、リストの上位にくる。以前、コンタクトを取ったけど、その後かなりコンタクトを取ってない人がいたら、教えてくれたりする。

って、これはソーシャル・ファブリックと同じシステムだ! 大体ずっと連絡を取ってなくても仲の良い友達とかいる訳で、コミュニケーションにはそういう曖昧さがあり、様々なレイヤーがあるのを、すべて同一線上で扱えると考えること自体が傲慢だ。システムとして考えてみるのは楽しいんだけどね…。

はてなアンテナによる派閥の可視化

一部の女子の間では、はてなアンテナはこのように使われているらしい。

  • はてなアンテナの登録リストを見て所属している派閥を判断
  • 相手がアンテナ登録したらこちらも登録しなければならない
  • 相手が外したらもちろんこちらも外す
  • アンテナ被登録数は常にチェック
  • 自分の被登録数を、気に食わない相手の被登録数が抜いたら「負け」
  • 自分の気に入らない日記をアンテナに登録している他人に「外せ」と言う

こうして、はてなアンテナは派閥勢力図となっているのだ。

この監視社会の中で穏便に生きるために、アンテナもBloglinesも公開しない人が多い。

もちろんmixiのマイミクも同じように使われていることは言うまでもない。

※補足

刺身☆ブーメラン(なぜかid:a666666)のはてなダイアリー - はてなアンテナ派閥話って、テキストサイトの相互リンクとかと似てるような

http://d.hatena.ne.jp/a666666/20050731/1122749693

この話、別に女性だけではないと書こうと思ったものの、実例が思い浮かばなかったんだけど、いい実例が。確かにテキストサイトの相互リンクではそういうことがあったと思う。これは個人ニュースサイト圏内での話なのだが、去年ぐらいにAさんがBさんの悪口を言って、Bさんと仲の良いCさんのサイトからAさんへのリンクがなくなったという実例もあった。

はてなWatch

http://childtv.org/hatenaw/

これを使うと、アンテナを登録した人、はずした人が簡単にわかる。監視ツール!

urouro360urouro360 2005/07/30 03:17 「自分の気に入らない日記をアンテナに登録している他人に「外せ」と言う」この場合の「他人」とは、「自分」とも「自分の気に入らない日記」書き手とも異なる、無関係の第三者ですか?派閥と言うからには、全員がある程度の交流を持つ関係なのでしょうか。▼「あたしー、あんたみたいな人間にアンテナ登録とかされたくないんだけどー」みたいなこと言われたらむかつくだろうなーと思って笑ってしまいました。

kanosekanose 2005/07/30 07:25 はい、無関係の第三者です。交流があるというか、お互いを認識はしているみたいな感じ。

kanosekanose 2005/07/30 11:51 ブログがはてなダイアリーでない人もいますので

FuetaroFuetaro 2005/07/30 20:07 今下北で飲んでるよん。

kanosekanose 2005/07/31 10:39 あ、いつもはてブとかで嫌味なコメントを書くのを生き甲斐にしている人がきてますね!
ちなみに昔からあった問題でも、それが一部の人だけしか実感できなかったものが、一般化して、いろいろな人の身に降りかかってくると、また次の段階になるし、新しい要因も絡んでくるので、再度考えることは意味があると考えてます。たとえば、無断リンクの話が、SNSのような簡易なアクセスコントロールがなかった時代とある時代では話がまた変わるように。

cavoritecavorite 2005/07/31 12:12 生き甲斐にはしていませんよっ!

次の段階にはまったく進んでいません。再発見されるたびに次第に後退しています。
さらに、ネットが細分化され、体験が共有されることがなくなったので、次の段階に進む可能性はどんどん低下しています。ま、この点にも「一般化」波動が押し寄せてきているのだということですね。そして、「一般化」により、それについて考えることすらしなくなっていることもあるね。
ああ、この話、1994年頃にも書いたぞ...........という愚痴も、すでに1997年にしている.......

kanosekanose 2005/07/31 12:43 過去にも言ったという場合は、昔書いた文章をリンクしたり、再度アップすると、他の人のためになると思います。まず率先して自らの知識を周りに継承するというのはどうでしょうか

cavoritecavorite 2005/07/31 13:17 これは継承させようとして継承できるものじゃないって。ネットで「発見」を繰り返している連中が、調べて見つけ出すことではなく、「発見」というアクションを行うことそれ自体を目的としている。それが「一般化」のひとつの側面(それもめちゃくちゃデカイ側面)なんだということなんだと思うよ。発見プレイ、新しい見地ごっこ。

kanosekanose 2005/07/31 17:46 「10年以上前から良く聞く話ばかりで知識の継承というものが存在しない」のは、「自分は昔から知っている。他人は知らない」というのが優越感ゲームの鍵だからですね。実践ありがとうございます

cavoritecavorite 2005/08/01 03:22 ちがうって。
僕は知っているし、僕の友だち連中も知っているし、だいたい、当時議論していたり、それを読んでいたりしていた何百何千という人々は連中はみんな知っているんだよ。まずまちがいなく、知っている人の数の方が、君のこのブログを見ている人より多いんだよ。
ところが当時噴いていた連中と来たら、もうすっかり引退しちゃって、この6月ころに「最近、ブログっていうのがあるそうですね」「へえ、それって食べられるの?」とか言ってたりする始末さ。

kyoumoekyoumoe 2005/08/01 09:57 多分俺も知ってるけどそれを「みんなが知ってる」と勘違いして「みんなが知ってることを人に言う必要もないな」と思って素通りする人が多いから知らない人が増えるんだと思います。で、知ってる人が知らない人を見ると「一般化」とか思っちゃうんだろうなぁと。ぶっちゃけ知らん人のほうが圧倒的に多いよ。

kanosekanose 2005/08/01 10:21 その議論を知っている人の数とウチのブログの読者の数というのは、検証不能な話題ですのでパスします。どうやってその数字を想像したかには興味あるんですが。
僕の考えは、知識の継承をするためにはアクセスできる資料を作る必要があり、その資料を作った人の功績は評価する、です。そういった行動のない人が「今の人は過去の議論を知らない」と嘆くのは、単に知っている、知ってないの優越感ゲームをやっているだけだと判断します。
ご自分のサイト(もちろん書籍など他の媒体でもいいがネットは低コストなので)で昔の議論などをまとめたりしておけば、後からきた人のためになると思うんですが、それを頑なに拒む理由がわかりません。過去の議論をまとめても、今の人が「発見ゲーム」をやっているから参照されない。だからまとめない、ということでしょうか。少なくとも、僕は過去の議論には興味がありますので、読んでみたいです。

a666666a666666 2005/08/01 11:11 「その話題は10年前に検証済みだ」というとき、本当に10年前だったならば、当時その話題の結論をまとめて資料化しウェブに掲載するコストは、現在ブログを開設するコストに比べて相当に高かったと思います。
id:cavoriteさんが10年前に語っていた場がネットであるとも名言されていないように思います。もし、「当時は誰と酒を飲んでもこういう話題で持ち切りだった」というのが語り尽くされたとおっしゃる根拠ならば、ウェブに資料がないのも当然ではあると思います。
ただ、その場合、「当時のあなたの周囲が特殊だっただけで、全体的には知られていなかった」という反論も十分に成り立つと思います。
「検証済みの話題を浅い掘り返ししただけで知った風になるな」という批判と、「知ってるなら後進が学べるように資料化しておけ」という反論は、どっちもどっちだと思います。浅い発見ごっこがいけないわけではないと思うし、博識な人に負担を強いるのもちょっと強引かなと思います。

otsuneotsune 2005/08/01 11:27 >博識な人に負担を強いるのもちょっと強引かなと思います。
「Wikipediaの記述が変だ」騒動をベースにそれを解釈すると。
専門家が正しい知識を持っていて、間違ったデマを書く素人を嘆くのは仕方が無いけど。
デマを打ち消すための正しい情報を、ちゃんとアピールをするという啓蒙活動無しで非難めいたことをするのは問題があるとも思います。
個人的に「正しいが情報発信しない孤高な専門家よりも、とりあえず情報発信する二流の人」を評価したいと思っています。
その二流の人が書いたガセビアやデマによって、それを訂正したりツッコミを入れる啓蒙活動が起これば良いと思います。
(もちろん情報発信する正しい専門家が理想的なのは言うまでありません)

kanosekanose 2005/08/01 11:29 刺身さんのご指摘、整理されていてわかりやすいです。僕が批判したいのは、「資料化の労力を払いたくない」「でも、後進の人間にとりあえず愚痴だけは言いたい」という人です。刺身さんの整理に言葉を足すと「知ってるなら後進が学べるように資料化しておけ」の前には「愚痴を言いたいのなら」がつくのです。誰にでも対して、資料化しろと言いたい訳ではありません。ご指摘のように、その労力は高いのですから、負担を強いるつもりはありません

rnarna 2005/08/01 14:41 烈海王のいるスレはここですか?

くりすくりす 2005/08/01 16:21 エンピツやMEMORIZE、楽天日記や日記才人といった、お気に入りリストが公開できるようなサービスにある「My返し」という文化は似たようなものですよね。

theinvisibleguntheinvisiblegun 2005/08/01 17:10 結論を言ってしまうと、ばるぼらさんは最高に偉い!!!ってことで!!

a666666a666666 2005/08/01 18:37 あ、そうですね、オオツネさんのおっしゃる
>「正しいが情報発信しない孤高な専門家よりも、とりあえず情報発信する二流の人」を評価したい
というのは自分もそう思います。
かのせさんの「愚痴を言いたいのなら」という補足も、暗黙に含まれているものだったのに、ついつい文字を追うことにとらわれて、それ込みで考えるのを忘れてました。

asobiasobi 2005/08/01 19:40 1994年に生まれの親戚がネットにはまって親が困っていることを私は知っているし、私の親戚連中も知っています。どうしましょう……。でも私は、はてなアンテナの派閥は知りませんでした。時流に乗り遅れちゃった。困ったわ……

kanosekanose 2005/08/02 02:33 ブクロサイコー!! バルボラサイコー!!

kanosekanose 2005/08/02 13:33 くりすさん>お気に入りリストだと確かに似た文化生まれますね。blogpeopleでも似た風習はあったみたいですし■土屋さん>はてなアンテナの派閥闘争は地下闘技場で行われています。普通の人には見えない戦いです