Hatena::ブログ(Diary)

ARTIFACT@ハテナ系 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

日記一覧 注目エントリー 人気エントリー

2007-01-16

不登校の女子中学生がファンタジー小説を出版したというニュースは文芸社の宣伝になってしまっているのが問題だ

不登校の女子中学生、ファンタジー小説を出版-話題!ニュース:イザ!

 西東京市の市立中学3年、本城美波(ほんじょうみなみ)さん(15)が13歳のときに執筆した本格ファンタジー小説が昨年10月に出版され、地元書店で好評を博している。巧みなキャラクターづくりと手に汗握るストーリー展開を出版社側も高く評価。本城さんは中学1年から不登校状態だが、母親の祥子さんは「娘と同じ境遇にいる子供たちの励みになってくれれば」と話している。(山本雄史)

という記事が話題になり、痛いニュースで取り上げられていた。

痛いニュース(ノ∀`):不登校の女子中生、ファンタジー小説を“自費出版” 魔法世界にさらわれた主人公の恋と冒険のストーリー

それに対して、

魔王14歳の幸福な電波 - 中二病を見下すな - 暗黒エネルギー

こういう反応があったが、この記事の問題点は、こんな中二病の話を書籍にするのが痛い、ではない。新聞社が協力・共同出版(純粋な自費出版とは違う)という問題のある手法の文芸社を思いっきり宣伝するという形になっているところだ。その点を一切無視して、中二病叩きはよくないという話にはしないで欲しい。コメント欄をみるとErlkonigさんは共同出版商法の問題点を知らないようなので仕方がないかもしれないけど、ぜひこの商法の問題は知っておいて欲しいところだ。

痛いニュースで引用されているコメントの中でも指摘はあるのだが、この小説の設定へのツッコミなどに埋もれてしまっていて話がぼやけてしまっている。

1309. Posted by 2007年01月15日 03:08

女子中学生が小説書いてちゃんと完結させられるのはまぁ評価できる。

このニュースのどこが痛いかというと、「自費出版商法」に引っかかっちゃってるのが記事になってるからなんだよな。

同人誌で出せばそこそこの費用で収まるのに、自費出版商法は100万レベルの費用を平然と要求されて、形だけ流通させてポイ。

>「入賞はしなかったが、惜しいので、お金を出して出版しませんか?」

これも常套句。

自称編集者が著者を持ち上げて出版させ、有名な作家と同じ棚に自分の本が並ぶと夢を見させ、共同出版費用としてたんまりと金を巻き上げる。詐欺に近いよ。

作品の優劣に関係なく、今の自費出版商法には手を出したらアカン。

このコメントが端的に事態を説明している。

「出版者側も高く評価」というのは、別に出版社が作品内容を評価している訳ではない。こういって客を喜ばせて、金を出させるためである。文芸社で本を出すと、100万円ぐらいかかるが、単に書籍を出したいだけなら、同人誌で出せばその数分の一で済む。

なぜ、文芸社で出すと高いのか? 本来出版というのは本を売って、その売り上げから利益が出る。しかし、文芸社や新風舎が行っている共同出版はビジネスモデルがまったく違う。著者からもらったお金が売り上げなのだ。本がまったく売れなくても利益が出るようになっている。

この記事は、不登校の娘を心配する親の心を文芸社が利用し、高い金を出して、本を出させ、それを新聞社がたまたま作者が不登校の中学生ということでいい話に仕立てているという点で悪質。同じような境遇の親が、この記事を見たら、子供のために…といって文芸社に行く可能性は大だ。

ちょっとわからないんだけど、産経新聞社は文芸社の広告って載せてないんだっけ? もしかすると、文芸社、新風舎の広告を掲載しているのって朝日新聞だけ?

自費出版ブームを作った詩人経営者 新風舎社長 松崎義行さん(41歳) asahi.com :フロントランナー - be-business

「新風舎」松崎義行さんに聞く 存在感増す「共同出版」 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

広告載せるだけじゃなくて、記事でも持ち上げているのか…。新聞社は共同出版に対して甘過ぎる。

魔法伝説

魔法伝説

そうか、Amazonで売ってるのか…。さっそくレビューが遊び場になってた…。中身検索できるので読みたい人はどうぞ。

ネット通販で簡単に買えるとなると、何かの間違いで売れちゃうなんて事態も起こりやすそうだから、更に問題が根深くなりそうな気がしてきた…。


自費出版商法が利用する「本を出したい」気持ち [絵文録ことのは]2006/12/07

文芸社の話については、松永さんの記事の一番下からリンクを参照。文芸社、新風舎という社名が出た時は気を付けて見て欲しい。

メディア・「新風舎」にだまされた 自費出版の巧妙手口

最近ではこの記事も。JANJANはいろいろ言われるけど、自費・企画出版関係の批判記事がよく掲載されるという点は非常に高く評価している。これ以外だと掲示板などのわかりにくい形の情報が多いので。

RBJ-Web / リタイアメント・ビジネス・ジャーナル / HOME

最近はここも批判記事が掲載されている。一番ターゲットになるのがリタイア層だからか。

TRAIN-TRAIN: 文芸社は相変わらずえげつない商売してるな

共同出版をやている会社に、どうしようもない原稿を持ち込んで、どう言ってくるか、試してみた人の話。どんな作品でも「素晴らしい」と誉めてくれることがわかる。


放置新聞 - 07.01.16

自費出版ビジネスが隆盛となった最大の原因は、出版社側にあるというより

「印税生活」などいった彼らの甘い言葉にコロっと騙される人が

いかに多いかというところだ。

本は出したからといって売れるものではない。

逆に本を売ろうとせずに、出せただけで幸せと思える人が顧客だったら

何ら詐欺にはなってないわけだ。

売れると思って出したのに売れなかったから詐欺になる。

確かにそうなんだけど、そうなると必要なのは「ほとんどの本は出しても売れませんよ」という情報を広めるしかないのかなあ。

nonamenoname 2007/01/16 21:29 アマゾンのランキングでは、ぼくが見た時点では6769位でした。ひょっとしたら重版するかなぁ

のいえのいえ 2007/01/17 01:29 どちらかというと金目当てというより「書籍を出版する」=「作家という著名人への仲間入り」「一般人より段を上った地位」など名誉欲が大きい人がこれにひっかかりやすいと思います。

hamemihamemi 2007/01/17 09:40 出版社のペイドパブだったりして。笑

kikukiku 2007/01/18 00:49 >広告載せるだけじゃなくて、記事でも持ち上げているのか…。
>新聞社は共同出版に対して甘過ぎる。

自費出版屋の一番の顧客は新聞読んでる50〜60歳ぐらい。
なもんで、しょっちゅう新聞に広告出すから、記事もぬるくなる。
挙げ句の果てにおべんちゃら記事も書く。
新聞屋も自分たちの1000万越える給料を持ってくる必要がある。
自分たちで手を汚して広告を出す出版屋はいいかもでしょ。

高田馬場高田馬場 2007/01/18 12:08 産経の、しかも地方版を、全国紙の記事と言っていいのかどうか
http://www.sankei.co.jp/chiho/tokyo/070112/tky070112000.htm

ぐろっちょぐろっちょ 2007/01/18 21:20 「日日日」とかも、自費出版の会社の賞ですからねえ……
年間200人ぐらい受賞者が出るようなところの(汗

明らかに1ヶ月に1冊のペースで小説なんか編集や印刷の問題上、ありえないから、今の「日日日」がゴーストなのはバレバレです。

ただ、小説はよっぽど正式な訓練された人じゃないと腕前を正確に見抜けないので、そういう意味でも「宣伝したもの勝ち」なところがあるからこそ、インチキ産業が成り立つのでしょう。

事実、奈須きのこさんの小説も、論理面や設定の裏付け面のミス、な点、ノー取材での執筆、文法などのミスを換算すると、何故販売されるのかわからないぐらいなんですが……(汗

この手の職業に携わっていた私としては、「文化」を完全無視して、「完全商業主義」になると、結果的に出版事業は「詐欺」に限りなく近づくと、いつも不安に感じています。

汎 2009/01/18 05:43 柴田晴廣氏は文芸社の工作員です。
リンクをクリックして下さい。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト

コメントを書くには、なぞなぞ認証に回答する必要があります。