Hatena::ブログ(Diary)

ARTIFACT@ハテナ系 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

日記一覧 注目エントリー 人気エントリー

2007-03-21

広義の性産業に従事している人が、性意識について語っていることに対して他人が関心をもつ自体が差別なのか?

地を這う難破船 - 何が「差別」であるのか(――検証)

こちらで、そもそものarisiaさんの最初の発言が差別であるという指摘があった。自分の記事もリンクされているので反応してみる。なお、この議論をよく知らない人が誤解しそうなので補記しておくが、yukiさん自身はarisiaさんの最初の発言は差別であるとは言ってない。あくまで上から目線で蔑視を感じた、と言っている。

たとえば、自分が「ネットで文章を書いても、金なんてもらえないのにバカだなあ」とネットで書いたとする(この発言はライターでよく見受けられるものでわかりやすいから使ったが、こう思ったことはない。ネットで書いているという時点で自分も入っているのだから、実は自嘲であるかもしれない)。それに対して、他の人が「ネットで文章を書くことをライターの人はこう考えているのか。興味深い」と言われた時に、はたして侮蔑、または差別だと自分が抗議したら、正当性はあるだろうか? 大半の人は「バカなことを言うな」と思うことだろう。

ARTIFACT@ハテナ系 - 売春婦への蔑視発言の話

前回の記事でフリーライターのような自由業は社会的地位が低いと書いたが、あの記事に意見があるとすれば、ライターと売春婦では、社会的地位が低いとはいえ、高低があるという指摘だろうと思っていた。ここで上の事例が問題視されないのは、社会的地位の問題、それと「文章を書く」という行為への視線が関係している。

社会的地位に注目して説明している記事が匿名ダイアリーにあった。元精神科医がカウンセリングについて語るという事例を出している。

arisia氏の始めの発言が侮辱的でも差別的でもない可能性

まず風俗嬢とセックス(建前的には性的なサービス)には直接の関係がある

精神科医とカウンセリングにも直接的な関係がある。

なぜならそれが仕事であるから。

しかしエコノミストと痴漢はなんら関係がない。

この例え話は例え自体が間違っているのである

例え話自体が間違っているのでそれ以降の話も当然間違っている。

ある人が、自分の仕事と関係のある行為をプライベートな話と繋げて話をしていて、それに対して他人がその仕事と繋げて関心を持つことは差別になるかどうか。元精神科医なら差別にならずに風俗嬢なら差別になるのか? 社会的地位の高低が差別を決めるというのなら、誰が考えたかわからない「社会的地位」を考慮して発言を変えるという「政治的正しさ」が差別を温存してしまう。

また、ここで注目された「行為」によっても扱いの違いが生まれている。「カウンセリング」「文章を書く」という行為と「売春」という行為では違うという認識だ。


地を這う難破船 - 何が「差別」であるのか(――検証)

そう記したことは、上記に縷々記してきた文脈を前提しての記述であると、私は勝手に考えています。「売春婦は○○」「売春婦だから○○」という定型的な発想と意識認識と価値観に対して、そしてその表出に対して、反撥を示した。

arisiaさんの一番最初の発言では「売春婦だから○○」だと思っていると明確には読み取れない。その後のコメントでそうした蔑視発言が出てきたため、arisiaさんが「売春婦だから○○」だと考えているのがわかったが、最初の段階で相手の発言から相手の意志を読み取り過ぎているのではないかと、前回の記事では指摘した。

くどいことを承知で、何遍でも書きます。「売春婦「は」or「だから」そのような性意識であるのだろう」と公開の場において言ったら、任意の個人に対してであれ一般論としてであれ、差別発言となりヘイトスピーチとなる。如何なる性意識であろうが、大きな御世話だろと、そもそも私は思いますけれどもね。

「売春婦は」「売春婦だから」などということを、文明人は言ってはいけないのです。私も含めて、「売春婦」――というか、性別にかかわることなく広義の性産業従事者に限って対するに人は、多くそう思いがちであり、そう思うことに理があるようにも思えてしまうものであるから、なおのこと。

「元売春婦は○○である」「元売春婦だから○○である」と何らかの根拠もなく言うのが差別発言というのはわかる。しかし、最初のarisiaさんの発言を分解すれば「元売春婦は売春を○○と考えているのが興味深い」だ。yukiさんは「そういった関心を持たれることが不快だ」と思って、それを表明したのだろうが、不快さの表明方法として、いつものような罵倒を選び、その罵倒によって相手の差別発言を引き出してしまった。

広義の性産業に従事しているorしていた人が、本来プライベートである性意識について語っていることに対して関心をもつこと自体が大きなお世話であり、差別の視線であると、sk-44さんは主張している。そして、明言はされてはいないが、これはほかの職業には適用されず、広義の性産業だけに適用されるのだろう。*1

ここにあるのは、性意識の特権化だ。これ以上触れると、自分が問題視していた「個別の事例から一般論を語る人」になるので止めておくが、こうした性意識の特権化こそが、性産業従事者への差別を生むのでは…?と考えたことは記しておく。

*1:社会的に差別されがちな職業についても入るのかもしれない

石川石川 2007/03/22 09:50 書いて発表した時点で差別が成立することもある。自由に書きたいし、表現の自由もある。小説の中でなら差別にならないことでも、ニュースなら差別になることがある。書くことの社会的立場。それと、書いた人と書かれて人の社会的立場の違い。書かれた人が望んでいないのに、炎上化した場合、偶発的な事故であっても、書かれる人の同意を得ず発表されたならば、初めに書いた人の責任がある。ところが責任がとれない、責任を負おうともしない立場なら、不利益がすべて書かれた人にいって、不名誉になるわけだ。つまり、名誉ある結果になろうが、不名誉な結果に終わろうが関係なく書けると判断して、書く段階で、あの人について書くのはマズイ、この人なら書いてもいいとなれば、差別。自由だからといって、書かれる相手が結果的に不名誉について配慮しないということも、差別だよね。(個別な事例なのに、社会的影響下として拡大して書けば、個と社会の差別だと思うよ。なぜに、個が虐げられないいといけないのか?)

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト

コメントを書くには、なぞなぞ認証に回答する必要があります。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070321/sexindustry