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最近はオーディオブログです

「ネットではリアルでは言えないことが言える」というけど、これは別にネットの特性ではない

「ネットではリアルでは言えないことが言える」という言説には、以前から疑問に思っていたんだけど、正確にはこれはネットの特性として言うことではなくて、「普段の人間関係と別の場所なら、普段言えないことが言える」だろう。
たとえば、もはや絶滅している(?)テレクラでは、人生相談に使う女性が多かったという話はよく聞く。宮台真司氏はその辺りを使ってフィールドワークしていたのだろう。またぶらっといった飲み屋や旅行先などで出会った持続しなさそうな関係の相手にも、言えることはある。
ネットでは「普段の人間関係とは違う人間関係が簡単に構築できるが故に普段言えないことが言える」となるのだろう。

国民生活センターが企画出版・共同出版に警告していた

自費出版に関する相談が増加〜作品をほめられても、安易に契約しない〜(報道発表資料)_国民生活センター[↑B]
これを読んだだけでは警戒心がちょっと湧かないかなあという感じはするが、きちんとした団体が警告を出したというのは嬉しいところ。NHKクローズアップ現代でも取り上げられたし、もっと認知されるといいなあ。

誰かを貶める可能性の高い体験談や経験談は、積極的に検証すべき

不倒城: 人は何故、体験談や経験談に「釣り」「ネタ」と指摘せずにはいられないのか。[↑B]

あなたにせよ、私にせよ、「釣りエントリー」を目にした時には、水をぶっかける前にまず考えてみるべきだろう。その「釣りエントリー」を信じる人がたくさんいることで、誰かが損をするのだろうか、と。水をぶっかけることで得られるものは何だろうか、と。それがあなた一人の優越感だけだったとしたら、書き込む前に一歩立ち止まる手もあるかも知れない。

体験談や経験談に対する批判への考察なんだけど、ネットに溢れる匿名の体験談や経験談は、大雑把にいうと「いい話、泣かせる話系」と「特定の人たちの印象を悪くするためのもの」に分けられる。
多分、この記事はいい話系の釣りネタ認定に対して、「誰かが損をするのだろうか」というような主張をしたかったんだろうけど、「特定の人たちの印象を悪くするためのもの」は確実に損をしている人たちがいる。ポピュラーなのは、女性や特定の人種を貶めるものだろう。また、特定の業種を貶めるものもある。
最近匿名ダイアリーでひどいアニメ会社に入って…という記事があったが、この記事は記述に疑問が多かった。
http://anond.hatelabo.jp/20071203135201
http://anond.hatelabo.jp/20071204181449
アニメーターで社員契約をしているところはスタジオジブリなど一握りで、アニメーターの大半はスタジオから請け負いという形で仕事をしている。また作画なのに、モニターでの色確認という色彩設計が一緒の部屋にあるという。
ところが、この記事に対して、ブクマコメントを見ると普通に受け取っている人が多かったようだ。アニメーターは動画の段階では稼げないというのは事実だろうが、この記事の場合、それ以外の部分で印象操作をしている感がある。
という訳で、損をする人がいる匿名の体験談や経験談に関しては、この部分がおかしいという釣り認定は積極的にしたほうがいいと思ってる。

ドリコムを退職した人がドリコム経営陣を批判

ドリコム退職にあたり-宮崎謙介⇒加藤謙介(@ドリコム)の誰にも見せないつもりの日記[↑B]
この記事で明言はされてないのだが、業績悪化のため、辞めた新卒の人たちが多いようだ。リストラという形かどうかは不明だが、コンパイルを思い出す…。
企業規模の割に新卒を多く雇うような会社はやっぱり危険だなあ。人事採用という立場なら、上層部に新卒を雇い過ぎではと言うべきだったとは思うが、言っていたかもしれない。
404 Blog Not Found:「王様の耳はロバの耳」とブログで言うなかれ[↑B]
ブクマなどで「こういう記事を辞める際に公開するのは無責任だ」という意見が結構あったけど、経営状態が悪くなった会社に勤めた経験から言うと、こういうことを書きたくなる気持ちは非常にわかる。公開の場で書けば、当然こうして悪い感想を持たれるのも覚悟の上だろう。何よりも上場企業なんだから、株価に対する風説と言われ、会社から訴えられる可能性などのリスクも想定しているのではないか。だから、辞める会社が沈没したあとに書くのが一番いいんだろうけど、でもこの時期に言わないと…と思う気持ちもよくわかる。
明かな違法行為だったなら内部告発として受け止められるだろうけど、経営判断レベルに対する話だと、どうしても反応は分かれるだろう。
これは推測だけど、ここに書いてあるようなことは上に言ったんだとは思う。でも通じないのが、やばくなった時の会社の経営者だ。そういった経営者を見たことない人は幸せな会社に勤めていたということで。
※追記
ブログの名前に突っ込んでいる人が多いけど、これってひねって面白さを狙ったタイトルではないの? 以前からこのブログ名なんだし。
ドリコム関連
ドリコムネタ - ARTIFACT@ハテナ系[↑B]
Young risk taker.: IPOから学んだ事柄[↑B]