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警察のネット犯罪捜査能力すごい

2ちゃんねる発の逮捕者[↑B]
これを見ていたら、ええ、どうやって犯人割り出したんだ?という事件が。

2008.04.21 無職(42) 秋田県
携帯電話販売店の展示携帯を使い、掲示板に女性タレントの記者会見を要求し「さもなければ新宿区立落合第五小学校の児童を無差別に殺害する、それを最も被害が甚大な状況で実行する」と書き込み、威力業務妨害の疑いで逮捕

携帯電話なら番号がわかるから、販売店までは簡単に辿り着くだろうけど、その先が相当難しそう。店員に書き込み時間帯にいた客たちの情報を聞いて辿り着いたのだろうか。
※関連
警察のネット犯罪捜査能力はすごい? - ARTIFACT@ハテナ系[↑B]
無線LANの野良アクセスポイントからアクセスして、足がついた事件。

ネットでの個人殺害予告について

ネットでの犯罪予告、殺害予告に警察はどういうケースで動くのか - longlowの日記[↑B]
これは自分も以前から興味があったので、自分なりにまとめてみる。
「お前を殺す!」みたいな殺害予告が書かれると、捕まるよとか警察に通報しますた!とよく言われるのだけど、自分が観測している範囲では、学校などの施設への襲撃予告に対しては大変厳しく、ばんばん捕まっているが、個人への場合はネットに書いただけで捕まった事例を聞いたことがなかった。2ちゃんねるの逮捕者リストを見ていると、捕まった事件はみな施設への襲撃予告だ。
2ちゃんねる発の逮捕者[↑B]
「講演会血の海に」 2chで池内ひろ美さん脅迫の男に有罪判決 - ITmedia News[↑B]
有罪判決が出た池内ひろ美氏の件も、本人だけではなく、講演会が対象だったのがポイントだったのだろう。
余談だが、2006年11月8日の23歳男性の例などを見ると、また同じことをやって再逮捕されているのがすごい。リストを見直して気付いたのだが、「のまネコ」脅迫事件も再犯者だったのか。以前、朝日新聞のネット関係の記事で、こうした施設襲撃言動をして捕まった10代の少年が、ネットでバカにされてまた同じことをやって再逮捕されたというのを読んだことがあるのだが、この種の犯罪は再犯率が高いんだろうか…。


ところが、最近はちらほら個人への殺害予告での逮捕者も見かけるようになった。
ZAKZAK フィギュア出来栄えから論争、メールで脅迫の男逮捕[↑B]

 調べでは、男は2007年5月、名古屋市職員の男性(38)に「おまえを絶対に殺す」と275回書いたメール1通を送り、脅した疑い。

275回は強烈だ。
asahi.com:2ちゃんねるでフィギュアけなし、メールで脅迫容疑 - ネット・ウイルス - デジタル[↑B]

 調べでは、○○容疑者は07年5月16日午前2時半ごろ、自宅のパソコンから、「おまえを絶対に殺す」と275回書いたメールを名古屋市西区の同市職員の男性(38)に送信して脅した疑い。

 ○○容疑者はフィギュア作りのサークルに入っていたが、男性のホームページに掲載されたフィギュアを見て、06年12月ごろからインターネット上の掲示板「2ちゃんねる」にフィギュアの出来を中傷するような書き込みをしていた。男性が書き込みに気づき、男性のホームページにメールを送るように呼びかけ、07年3月ごろからメールなどでやりとりしていたという。○○容疑者は完成度の高いフィギュアの出来栄えをねたんだことは認めているが、「メールは中傷に対する仕返しだ」と話しているという。

※容疑者の名前は伏せた
より詳しい解説だが、これは相手の本名や住所などを知っているという訳ではなさそうなので、かなり珍しい事例なのではないだろうか。この件の場合は長期間に渡ってやりとりがあったことが重要なのかも。
2ちゃんねる発の逮捕者[↑B]
によれば、

2ちゃんねるで自作ロボット模型をけなされた腹いせに、無関係の人物へ因縁を付け「おまえを絶対に殺す」と連続275回書いて送信した他、50通以上の脅迫メールを送信したとして脅迫容疑で逮捕

脅迫メールは1通だけではなく、もっと多いらしいので。
ネット掲示板に女性の殺害予告、男を逮捕 - 社会ニュース : nikkansports.com[↑B]

調べでは、○○容疑者は4月23日夕、女性の名前や大学名を記して「殺す」と書き込み、脅迫した疑い。女性は○○容疑者を「知らない」と話しているという。名前などを知った経緯を調べている。

※容疑者の名前は伏せた
これは実名と大学名が書かれたのだと思われる。
施設の襲撃は威力業務妨害になって動きやすく、個人への殺害予告というのは、警察側が本気にしない事例が多いのかと思っていたが、最近ではそうでもないらしい。
警察ではないけど、プロバイダー側が個人への殺害予告のような言動に対応してくれないという話も聞く。自分が聞いた事例では、ココログである特定の人間(サイト運営者)に対して、殺すと書いてあるブログがあって、てっきり対処されているのだろうと思ったら、NIFTYから、当人同士でやってね、と言われたというもの。

ネットで相手に絡んでいいかどうかの判断

http://d.hatena.ne.jp/dropdb/20080512/1210520902#c1210589090

もう少し話すと基地○が、私もリアルで知っている人と楽しそうにTwitter/はてなで絡んでいるのをみて、安全そうな人と判断したってのもある。油断した。

やっぱりこういう形で誤解する人がいるんだなあ。
リアルで知っている人だからといって、その人がネットでの相手を見る目があるとは限らない。以前から相当やばい言動などをしている人が相手であっても、自分が危ない目にあってないのなら、ネット越しなら絡むのに躊躇しない人は多い。やけどをしてから、人は学習をする。
以前ある人が、面倒な人から絡まれ、「自分の信頼する人がその人の相手をしているから、絡んでも大丈夫だと思った」と似たような話を聞いたが、この辺の判断がしっかりしている人って意外といないから、他人の判断よりも、自分の勘を信じたほうがいい。