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2013-05-26

無料のネットで見られる活動だけのファン「ゼロ円ファン」by菊地成孔氏

菊地成孔氏のサイトを見ていたら、「ゼロ円ファン」という概念を提唱していて面白かったのでメモ。

当欄最終回/ビュロー菊地チャンネルのご案内 - naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEME[↑B]

(4) ゼロ円ファン層の発生 (?〜現在)

 ちゅう、非常に面白い事が起こり始めまして(笑)、「ゼロ円ファン」というのは、言うまでもなくワタシの造語で、アーティストのブログと動画サイトのみで、熱烈なファン活動を続けられる人々の事です。

 こっれがねえ、この新しい現象が、本当の事言うと、一番面白く、そして一番難しくて、厄介なんですね。

 音楽界も些か広うござんす。ですから、各セクション、様々な方法でこの現象にアゲインストしていると思うんですよ。極端な話、動画サイトに対して、徹底的に制限かけてしまえば、少なくとも音楽ソフトのゼロ円化はブロック出来そうじゃ無いですか?

 でもね、ワタシの予想だと、そうした所で、ゼロ円ファンの方々は、ブログだけを栄養に、更に深い愛でファン活動を継続されると思うんですよね(笑)。

菊地成孔-ジャズミュージシャン・音楽家 - Pentel STYLE[↑B]

で、現在の21世紀ですが、そのツケがまわってきたという感じですよね。いまやネット上には、あらゆるコンテンツが無料でアップロードされて、それこそCDがまったく売れない時代になってしまったのはご存じの通りです。

その状況に不満ならば民は立ち上がると思うんですが、誰も不満じゃないんですね。何故なら好きなアーティストが、毎日のことをブログやSNSで日記として書いてくれる。しかも動画サイトには、過去のテレビ出演時の番組や、ライヴの様子などもたくさんアップされてる。

そんな現状を満喫しているファンのことを、ゼロ円ファンって呼んでるんですけど、もちろん自分の音楽をタダで楽しみやがってなどと文句を言ってるわけではなく、自分自身もほかのアーティストさんのゼロ円ファンなんですね。

―――誰もが誰かのゼロ円ファンですよね。

そう。しかも最近になると、「あなたのCDも本もひとつも持ってないけど、大ファンです。ホントに大好きです」っていう方からメールをいただくようになってしまって(苦笑)。そもそもお金はないけれど、あなたの作品は素晴らしいって喜んで連絡をくださってるわけですから、嬉しい反面、困った時代になっちゃったなぁって(笑)。

もっともハト派な解決方法としては、ライヴやイベントなどの集客を増やすってことだと思うんですが、それもステージの模様をすぐにネット上にアップされて、格闘技でいうと、あっと言う間にバックを取られるといいますか、すぐに背後を取られて無料化されてしまうんですよ(笑)。

この状況をなんとかしなければなぁと逡巡していたら、それこそ渡りに船の状態で、プラットフォームサイトを運営している企業の方から、お話しをいただいたんですね。

ですから、今後、どのように利益が動いていって、さらに自分の中で何が変化していくのかにも興味があります。

ただ実際の手応えとしては、基本的には同人誌を作ってる感覚と変わらず、拡大よりも、よりファンクラブ的な限定した動きになっていく気がしています。

ですから、もともとインターネットが持っている、自分とはまったく関係ない、不特定多数の人に開かれている意義っていうのが、今後自分の中で再評価されていくのかどうかってところですかね。

どちらもブロマガに参加することになった経緯の説明として「ゼロ円ファン」を引き合いに出している。無料で不特定多数に対して開かれることによって知名度が得られるが、それは「ゼロ円ファン」を生み出すというジレンマ。

AKB48の業務連絡。 : 今までAKBに一円も出費してないヲタだけど[↑B]

2ちゃんねるで「0円厨」という言葉もあったが、これはまだ定着しているというほどの言葉ではないっぽい。

「ゼロ円ファン」といえば、自分がtogetterでまとめた岡田育さん @okadaic の話を思い出す。この人はその後、岡田育さんのイベントにきて、当人と和解しており、この件自体については今更どうこう言うつもりはないのだが、似たような構造の事態はネット時代に各地で起きているだろう。

口ではファンですみたいなこと言いながら一銭も払う気がない連中に何かする気は毛頭ない - Togetter[↑B]

菊地氏はライブでさえも動画サイトにアップされ無料で見られてしまうと言っていたが、有料メルマガでそのようなことが起きていないのは面白い現象だ。有料メルマガがブームになった時、テキストは簡単に転載できるのだから、無断転載サイトが出ることが一部で心配されていた。しかし、今のところ、有料メルマガの無断転載を専門としているサイトは生まれていない。

自分も菊地成孔氏の音楽活動にはあまり興味がなく、ネットのテキストばかり読んでいる人間なので、そういう意味では言われている「ゼロ円ファン」に近い存在だが、さすがに菊地氏にファンです!という蛮勇は持っていない。

文章で特に記憶に残っているのは2004年から2005年にかけてbounce.comで連載された「CDは株券ではない」だ。今でもウェブに残っているのね! タワーレコード偉いな。未読の人はぜひ読んでみて欲しい。

連載/コラム - TOWER RECORDS ONLINE[↑B]

CDは株券ではない

CDは株券ではない

詠み人知らず詠み人知らず 2013/05/26 12:24 超有名大物ベテラン勢が0円プロモーションをやめない限りダメでしょう。
こういう人たちって大量にストックがあるんで、少々フリーにしたり違法コピーされたところで痛くも痒くもない。
話題作りに数曲ただで配って、盛り上がったところを見計らってリミックスなり再録音盤なり適当に集めたベスト盤とか出せば一稼ぎできる。
で、有名勢すらただで配ってるんだから云々と、フリー化の圧力が高まるだけ。
どのみち状況が悪いんだから、この際逆張りして、完全有料にしてコピープロテクトもがっちりにしてみたらどうかと思う。

うーんうーん 2013/05/26 13:19 煽るつもりじゃないんだけど、↑みたいに時代錯誤な認識と乏しい想像力による的外れなモノの見方が、いまだにまかり通っていることが、問題の根深さを示しているよな。

いちおう匿名いちおう匿名 2013/05/26 22:09 無料と有料の幅の問題だと思う。考え方には白か黒かをハッキリさせる原理的な考え方と、遠いか近いかのようにぼんやりと曖昧に律する考え方がある。どうやら議論の方法論として原理的な思考とは相性が悪い。

例としては実は昔も無料で視聴する環境はあった。カセットテープ、ビデオテープ、レンタル、中古など多様であり、ソノシートのような廉価版もあった。無料と有料の垣根は昔からあり今でも変わらない。

では何が変わったのかというと、極端な手軽さと、満足できる画質音質にある。喩えるならば表現すれば近すぎるのだ。

昔の技術環境を喩えてみれば、有料が近い位置にあり、無料が遠い位置にあった。無料で視聴することが出来てもラジオやテレビの音楽が流れてくるのを待つ手間をかける位ならば、近場の有料にしようと思う。
ところが昨今では逆転していて、無料が近い位置にあり、有料が遠い位置にある。わざわざ遠くに出向く必然性がなくなってしまった。

残ったのは出向くために出向くことしか有料である事に意義が見出せにくくなった。となるとこれからの世の中は旅行が流行ることになる。仮に自分が好きな音楽家が店を経営していれば、一度で良いから行ってみたくなるのが人情。ライブも似た理由だと思う。

撮り鉄消滅しろ撮り鉄消滅しろ 2013/07/17 12:59 撮り鉄と称する奴らも『0円厨』でしょ

鉄道趣味って『撮るだけ』じゃないのに…

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