環藝録

写真でつなぐ広島風物記録

アレイからすこじま

公園の設置は昭和61年。「長迫公園」から「音戸の瀬戸」まで巡る「くれヒストリーコース」の案内図があり、

公園の名称の「アレイ」は英語で遊歩道を意味し、「からすこじま」はかつて左前方にあった周囲30m〜40mの美しい烏小島に由来したものです。

と、由来が載っている。大正時代に埋め立てられ工場となる。

藝藩通志』巻三十五の宮原村の絵図では、

このように、警固屋村との境に位置し、複数の岩礁に囲まれて描かれている。
宮原村の『文化度国郡志』(文化十二年)*1には、「野山」として「烏小島 高弐拾間 廻り弐百八拾間」とある。「礒砠」には四ヶ所があがっており、干潮時に現れて「周囲30〜40m」に近くなるものも。

大礒砠 2尺四方 160間
中礒砠 - 20間
烏帽子礒砠 - 10間
はとう礒砠 - 8間

*1:所収:『呉市史資料編近世II』呉市役所.1999