もの思う秋

kanoyu2004-10-25

 「野元さんの生活はどうしているのですか?」と私も一思ったことがあったが口にしたことはなかった。「聞く必要がない」ということは、野元さんに会ってみればよく分かる。「気持ちの持ちようと、自分の実力で冒険や挑戦は
できるものだ。もちろん様々な運も必要だけどね。」と、野元さんはさらりと言ってのける。こんなところもわたしは好きだ。好きなように生きられないのが人の生である。おおよそどこかで妥協しながら生きている、妥協がないと辛くなるなるのである。その点で冒険家の野元さんはきっと妥協がないのである。凡人の生きざまではない。野元さんから伺った印象深いことば「ゼロが最高」。私のお気に入りの言葉。会うごとに思う「サービス精神」、そして何よりも「ユーモア精神」の固まりのような人。やはりほんとうに強い人なんです。
 この世に人として生まれたと言うことにはきっと意味がある。その生が尽きるまで人として生き通したい。つらいけれど生まれてきたのだから果てるまで尽きるまで全うしたい。人の記憶に残る人になりたいと思うこともあれば、明日は野末の下でもよいと思うこともある。もの思う秋である。