ハンドシェイカー 12話「Shake the Hands」(最終話)

最終話。

マユミ、ナガオカのペアはやっぱり最終話だけあって強い。
もしも普通にマユミが全力で戦えたのなら今の実力でも負けていたかも。

無差別に強力な攻撃を繰り返して
途中、前線にマユミが出てこなかったおかげでナガオカ一人に対して
完璧なコンビネーションと見せるまでになったコヨリちゃんと2人の攻撃で何とか応戦出来たところ。

しかしそのマユミ、ナガオカにクスリを使われて
ハンドシェイカーとしてパートナーにされていたので
精神的にも相当やられているのではと心配があったのですが
まさかそこまで分かって喋れないふりをしていたとは色んな意味で恐ろしい!

ナガオカが主導権を握っていたと思ったら
本当はマユミが全てを分かってコントロールしていた!!


結局バトルの方は全力での最後まで決着をつけるまでには至らず
元居た大阪駅まで戻ってきたということは戦意が無くなったということ。

その後マユミたち2人は行方不明となりつつも
普通に近くを歩いていたので
続編があれば普通に日常生活で再会しそう。

そして最後までコヨリちゃんとタヅナがイチャイチャしていました。



制作が大阪に本社があるGoHandsということで
深夜アニメでは今までに無かったくらい様々な大阪の実在する場所が登場したのが
この作品最大の特徴の一つでしょうか。

京都アニメーションが京都や滋賀を、P.A.WORKS富山県を舞台にしたアニメを作るように、
GoHandsが大阪を舞台にしたアニメを作るのは自然なことで、
GoHandsとしても大阪が舞台になるアニメを作りかったそうです。
これをきっかけにもっと関西エリアを聖地にした作品が増えればいいと思います。

キャラクターの名前も作中では見かける機会が少なかったものの
名字が実は関西の地名に由来していました。
(偶然にも同時期にアニメが放送されたRewriteも同様だったり。)

それから背景になる店舗などの協力が非常に多かったところも特徴の一つ。
大阪観光局の協力によって実現したと思われる「制作協力」は
最終話には大阪王将551蓬莱などを含めて全部で約31企業も。

作中では551の豚まん、ではなくシュウマイの推しが凄かったです。


GoHandsの今持てる最新の技術を使用したという特徴的な画に関しては
1話の時点では目への刺激にも驚きましたが、正直2話を見るころには慣れていました。



キャラクターではやはりコヨリちゃんの成長が一番の見どころでした。

最初に出会った時はベッドに寝たままだったコヨリちゃんも
タヅナの自宅で暮らすようになり着替えから入浴まで生活のほぼ全てをタヅナが世話していたシーンが印象的です。

コヨリちゃんは飲み込みが早いので次第に自分でできることが増えていく事に寂しさも覚えつつ
終盤になりついに自らの声で感情を表現できるようになってからは
また違ったコヨリちゃんの魅力を感じることが出来ました。

これまで様々なことを世話してずっと一緒にいただけに
話せるようになったときにはコヨリちゃんの好感度は非常高いものになっていて
明らかにコヨリちゃんの目にはタヅナしか映ってなかったです。

話せるようになった時に披露された戦闘時だけの衣装もあって
コヨリちゃんはこの作品の天使でした。お世話したい。

他にもミニマムなチヅルさん、変態的なくらい弟を溺愛するリリ会長、
駆け出しアイドルのコダマ、色々と深夜向きなバインドさん。

などなど、どの登場キャラも個性的すぎです。

そんな個性派の登場キャラとも
戦ったあとには普通に交流する仲になるところが
この作品のいいところではないでしょうか。

ただ何らかの形で最後に出て来るんじゃないかと個人的に思っていた
タヅナの妹であるムスブが出てこなかった事だけが悔やまれます。

もしもこの先ハンドシェイカーのバトルに勝ち残った際には
コヨリちゃんを助けると同時に何とかムスブも助けてはいただけないでしょうか最後に出てきた胡散臭い神さま。



面白いところでは、
ハンドシェイカー」は綿密に設定などを考えられたオリジナル作品であるがゆえに
ここまでに明らかになった設定や現在の状態を把握しやすくするために
第8話の放送直後にアニメ公式サイトに相関図や場面キャプチャを載せて
出来る限り分かりやすいように細かく解説したページを公開したということ。

時々、深夜アニメでも用語解説など視聴者の記憶を補完するページを後悔するアニメも時折見かけますが
ここまでガッツリと解説されたページは珍しいように思います。


TVアニメ「ハンドシェイカー」第8話までを振り返り! | TVアニメ「ハンドシェイカー」公式サイト



もう一つは、「コヨリちゃんの保護者」制度。
テレビ放送前のイベントやネットでの募集をした人には「コヨリちゃんの保護者認定証」として
エンボス加工されたシリアルナンバーの付いたプラスチックカードを配布。

実際に1枚この「保護者認定証」を頂きましたが
1クールのオリジナルの深夜アニメとは思えないくらいよく出来たカードでした。
それだけGoHandsとしても気合の入った作品だったのでしょう。

そしてこのカードを持っている保護者やネットで申請した人は
専用ページ「コヨリちゃんの小部屋」という隠しページにアクセスすることが出来、
そこでは各話の場面スチル(68枚)やツイッターに使えるアイコン(38枚)、壁紙(8枚)、ツイートする時に使うフキダシ画像(24枚)など
全てがコヨリちゃんで染まったコンテンツを入手、閲覧することが出来る
まさにコヨリちゃんファンのためにコヨリちゃんファンが作ったコヨリちゃん保護者(ファン)のページでした。


他にも公式ツイッターで作品に関する疑問質問を募集してそれに回答するなど
作品を盛り上げようと様々な試みをしていたのが印象的です。



このようにコヨリちゃんの成長を見守り
深夜アニメでは珍しいくらいの精巧さで描かれた大阪の観光地を眺め
手を握りあった2人の流れるようなバトルを楽しむアニメでした。

物語としては全てのハンドシェイカーを倒して願いを叶えるところまで到達しておらず
十分に続編を見据えた最終話になっていたので
何らかの形でこの続きが、コヨリちゃんがどうなって行くのか、続きが見てみたいですね。


<公式サイト>
TVアニメ「ハンドシェイカー」公式サイト

<関連エントリ>
[ハンドシェイカー] - 深夜アニメ実況の果て