剛胆なこねこ

今朝、ある路地を曲がったら、
 
ネコ家族が道路の真ん中で寝てた。
 
朝日で日光浴…かな?
 
日向ぼっこ〜♪
 
 
こちらがそれに気付いた瞬間に、
 
わらわらっ‥と、そのネコ団子は崩れていった。
 
母ネコが逃げて、こどもが続いたって感じ。
 
 
あ〜あ‥。
 
と思って見ていたら…、
 
あれ?
 
なに?
 
 
ぽつりと一匹残っている。
 
 
わ♪
 
‥と思って、
そろりそろり と近づいてみた。
 
どこまで 近づけるかな? なんて冒険心で。
 
で‥‥?
 
 
それは 三毛にゃんこ だったんだけど、
 
生後…、一ヶ月くらいかなぁ…。
 
もうそれなりに大きくなってるんだけど、
毛並みが まだ子ねこなつんつんさの残る子。
 
 
もう、ぐっすりって感じの ガン寝。
 
ぴくりともしない。
 
 
もしかして? …と、ちょっと心配になったくらい。
 
 
うそ‥‥。
 
 
2m圏内に踏み込んでも、動かない。
 
逃げたネコ達が、茂みの中から見ている。
 
 
 
立ち止まって、少しの間 見ていたら、
 
動いた。生きてた。
 
‥当然よね。
 
その子は、その姿勢のまま、眠そうにこちらを見た。
 
見たけど、二度寝を決め込みそうな勢い。
 
オイオイ…。
 
こっちが心配になっちゃった。
 
 
親ネコや、他の姉妹たちは、不安そうに見ている。
 
その内の一匹は、初めから垣根の下に陣取っていた茶トラ。
 
この子も、けっこう堂々としている。
顔を大きくしたまま、ゆったりと座っている。
 
親ネコかと思うほどの態度だけど、おそらく子ねこ。
きっと姉妹の一匹。
 
その子の顔を、そっと覗き込んでみたけど、
そのじっとりとした視線を向けたまま逸らしはしない。
 
堂々としている。
 
 
道路の三毛子も、同じ視線。
 
 
姉妹って感じ?
 
そんな感じかな。
 
でも、やっぱり野生…というかノラの目。
 
よくみると、キッ …と、している。
 
 
 
変に脅かして、無理に人嫌いにしてもしょうがないかな…。
 
そう思って、
 
その
 
道路の真ん中で陣取っている 小さな子ネコを、
 
大きく迂回するように、目を逸らしながら追い越した。
 
 
振り返る。
 
 
まだその場所に居る。
 
同じ姿勢で、こっちを見てる。
 
からだはそのままで、柔らかく首だけこっちを向けて。
 
 
 
その剛胆さに対して、逆に思う。
 
わーっと脅かして、すぐ逃げる癖付けてた方が、
 
事故とかに遭いにくいのかな〜。
 
脅かす方が優しさだったのかな? とか。
 
そういう役は いっぱい居るよ〜♪♪ きっと。
 
かもね。