優しい死神の飼い方

「優しい死神の飼い方」知念実稀人。
短編集。この人は、仮面病棟以来のファン。それにしても、言葉が無尽蔵に出てくるのか、湧いてくるのか、大したストーリー展開じゃあないのに、薀蓄が凄いわ。でも、面白かった。
死神が犬に宿るの。どうも神からの命令で、この世に降りたらしくて、運命は変えられないの。
1・死神、初仕事に取り掛かる。
ホスピスの院長の娘に、冬の日、拾われる。催眠術をかけられるので、院長に術をかけて、院内で買ってもらうことを了承させる。ここは末期の癌患者ばかり。腐臭で嗅ぎ分けられる。Aさん強い腐臭。A男はこのホスピスの昔の持ち主の娘と恋に落ちた。大地主だった。でも、赤紙が来た。二人で逃げようとした。おまけに娘には強引な婚約者。娘はダイヤを盗んできて、空襲に逢って、死んだ。ダイヤも燃えた。
2・死神、殺人事件を解決す。
B男の話。ここには昔、夫婦と子供が住んでいた。子供は太陽に当たると死ぬ病気。ある日、ガラス玉をB男のもとへ、夫婦がもってきた。鑑定してほしい。それはダイヤだった。B男が盗みに入ると、三人は殺されていた。ダイヤはなかった。
個のダイヤは最後の章で発見されるのだが、この賞はここまで。B男も末期がん。
他に心温まる話が五つ。

情報
大塚製薬のエクエル、いい。
プライム会員限定、アマゾン。
スペーシア、広い。
レノア本格消臭、効く。

昨日の、波留の主演のミステリー、後半は「猟奇殺人犯」だったよね。あれを書いた人が原作を書いていくのかしら。楽しみ、横山好きだから。