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浅草芸人 〜エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史〜 (マイナビ新書)
近著:マイナビ ブックス - 浅草芸人 〜エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史〜

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第25回(2012年)大衆文学研究賞・大衆文化部門を受賞しました!








2015-11-02(Mon)

人生→電気グルーヴ「ポールレモス」「嫌、やめてよ」について追記

| 人生→電気グルーヴ「ポールレモス」「嫌、やめてよ」について追記を含むブックマーク 人生→電気グルーヴ「ポールレモス」「嫌、やめてよ」について追記のブックマークコメント

えー、5年前のブログ記事の続きです。

前回の記事↓

人生(ZIN-SAY!)末期〜電気グルーヴ初期の名曲2選

いくつか動画のリンクが切れてたんで貼り直しつつ、わかる範囲で歌詞を書き起こし。


・「ポールレモス(忘れちゃうモン)」

D

桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ

桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ


海の深さは目分量だけで測りたい

海じゃ空気が薄くて とてもやるせない


遠い星から落ちてきて

生まれながらの男組


桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ

桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ


海の深さは目分量だけで測りたい

海じゃおいどんいるから もうダメですたい


遠い星から落ちてきて

生まれながらの男組


レモス レモス ポールレモス

レモス レモス ポールレモス


(セリフ)

 お願いだからお菓子おごって ジュースおごって

 嫌ー やめてー 先生に言うよー


遠い星から落ちてきて

生まれ育った男組


レモス レモス ポールレモス

レモス レモス ポールレモス


桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ

桁ズレの 桁ズレの 桁ズレの ヘヘイヘイ

これは、ビデオ「Rooftop ACT2 オールザットナゴム」に収録されたバージョン。おそらく1988年の映像で、ビデオの発売は1989年。

なお、サビの歌詞は「桁ズレ(表記不明)」と言ってるんだと思います(未確認)。おそらく「目分量」と引っ掛けてるんだろうな、と。

「男組」は、雁屋哲池上遼一の漫画のことかと思ったんですが、ジャニーズの男闘呼組のことかもしれないですね。

ところでタイトルの「ポールレモス」は、ドイツの「CONTROLLED BLEEDING」というバンドの人だということを、ついさっき知りました。ニューオーダーから「N.O.」ってタイトルつけるみたいなパターンですね。

ジャーマンテクノかなーと思ったら、ノイズ系みたいです。

http://realsound.jp/artist/name/controlled-bleeding/

Controlled Bleedingの情報

(コントロールド・ブリーディング)


70年代後期のノイズ革命家、ポール・レモスによるインダストリアル・ユニット。オペラ風ゴシック・ミュージックから、音楽的に聴くに堪えないようなカセット・テープのノイズに至るまでを自らのツールにしている。そして、ジャズやオリエンタルなダブの要素を含むアブストラクトなエレクトリック・サウンドを繰り広げ、鬱積した狂気を氾濫させているのだ。99年にベスト盤と、アルバム『Between Tides』をリリースしている。

YouTubeで漁ってみたんですが、ノイズ系が苦手な自分にはちょっと微妙でした。

卓球がなんでこの人の名前をタイトルにしようと思ったのかは全然わからず。


で、オールザットナゴムより後だと思われるライブ動画もYouTubeにアップされてました。

D

かなりバンドブームに寄せた編成。10:17くらいから。タイトルは「桁ズレ」と言っています。

歌詞は微妙に変わっていて、

川の長さは目分量だけで 測れない

川じゃ空気が薄くて とても切なくて


遠い空から落ちてきて

生まれ育った男組

になってたりします。

このほかに「チチョリーナ(?)」というタイトルだったこともあるらしいんですが、今のところそのバージョンの動画はアップされてないと思います。


そして、電気グルーヴのバージョン。YouTubeのタイトルは「忘れちゃうもん」になっている。正式な音源として発表されたわけじゃないので、これが正しいのかどうかも確認できず。

D

以下、YouTubeのアップ主「miffiokun3rd」さんによる書き起こし。

忘れないで 忘れないで 忘れないでね ずっと

忘れないで 忘れないで 忘れないでね おねがい


僕の気持ちは目分量だけじゃ はかれない

僕の わがまま聞いてくれなきゃ やるせない

遠い どこかに 住んでても

いつでも 考えていて 僕のこと


忘れないで 忘れないで 忘れないでね ずっと

忘れないで 忘れないで 忘れないでね おねがい


僕の口から出た キミ向けの 褒め言葉

それを本気で真に受けてたら 大間違い

自分勝手と言わないで

どうぞ 勝手に さようなら


ねぇねぇねぇよほほほ 

でもね でもね 別れても

僕を一番 好きでいて


もしも 何かで 困ったら

僕を当てには しないでね


ねぇねぇねぇよほほほ 

でもね でもね 別れても

僕を一番 好きでいて


忘れちゃうよ 忘れちゃうよ 忘れちゃうよ きっと

忘れちゃうよ 忘れちゃうよ 忘れちゃうよ ほんと

おそらく人生を解散したあと、1989年から1990年ごろに録音したものだと思う。


この曲はのちに篠原ともえの2ndシングル「やる気センセーション」のカップリング曲として提供される。1996年3月21日発売。

歌詞は「歌ネット」にアップされてました。

http://www.uta-net.com/song/97135/

いつもニコニコかわいい顔は ニセマスク

へらへらしてりゃバレやしないわ おあいにく

など、その後大ブレイクした彼女のキャラとはイマイチ合致してなかったりします。

初期電気の「アルファベットでB.A.S.S」をカバーしたりも含めて、この時期はまだ卓球もスタッフも彼女のキャラを把握しきってなかったんでしょう。

スーパーモデル(期間限定生産盤)(DVD付)

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そしてもう1曲。「嫌、やめてよ」

まずは人生バージョン。

D

冒頭の「1,2,3,4〜」の部分の原曲は、「Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka-Dot Bikini(邦題:ビキニスタイルのお嬢さん)」だとツイッターで教えていただき大大大感謝。

というわけで、歌詞の完全版(たぶん)。

One,two,three,four,tell the people what she wore


One,two,three,four,tell the people what she wore

小学生の頃に

家の前で ラッパのズボンで

坊主頭で 写真撮る


One,two,three,four 火の玉ノックで

小学生を殺そう

家の隣のプラモデル屋で

毎日毎日万引きさ


嫌、やめてよ 先生に言うよ

嫌、やめてよ 先生に言うよ


One,two,three,four 火の玉ノックで

夏休みを利用して

遊ぶお金の小遣い欲しさに

ファーストフードでアルバイト


いつまでたっても この調子

ずっと死ぬまで この調子

生まれた時から この調子

損ばかり


嫌、やめてよ 先生に言うよ

嫌、やめてよ 先生に言うよ


その電気グルーヴバージョン。

D

以下、YouTubeのアップ主「miffiokun3rd」さんによる書き起こし。

一(いち) 二(にー) 三(さん) 四(しー) 

数えてみてよ ここまでの年月

取るに足らない くだらないことに どれだけ時間を無駄使い


One(ワン) Two(ツー) Three(スリー) Four(フォー) 

思い出してよ ここまでの生活

人に言えない 極悪非道も 心に覚えがあるでしょう


嫌、やめてよ 先生に言うよ

嫌、やめてよ 先生に言うよ


Eins(アインツ) Zwei(ツヴァイ) Drei(ドライ) Vier(フィア)

覚えておいてよ 世の中の人には

僕にモノをくれる よい人と くれない人との 二種類だ


いつまで たっても この調子だから きっと いつでも この調子 たぶん 

ずっと死ぬまで この調子 悪循環


嫌、やめてよ 先生に言うよ

嫌、やめてよ 先生に言うよ

以上です!


おまけ。

D

こっそり録音されたとおぼしき人生のライブ。

23:18くらいから始まる「エノラ・ゲイの悲劇」のカバーがカッコいい。

卓球は英語の歌詞を覚えられなくて「♪エノラゲイ エノラエノラ エノラゲイ」などとテキトーに。

2015-08-04(Tue)

ランジャタイ in 東京★漫才コレクション

| ランジャタイ in 東京★漫才コレクションを含むブックマーク ランジャタイ in 東京★漫才コレクションのブックマークコメント

f:id:karatedou:20150804040602j:image

 去年の後半くらいから個人的にハマりまくっている漫才コンビ「ランジャタイ」。

 メチャクチャ面白いのに、知名度がないのが気の毒だったけど、浅草の漫才協会が主催する漫才新人大賞の決勝まで残って、その大会の様子がテレビ東京の「東京★漫才コレクション」という番組として放映されたから、ようやく多くの人に届くようになった。

http://www.tvtokyo-play.com/series/manzai-collection/0009.html

 これ↑が公式サイトに貼られてる動画。

 まずは取り急ぎ。

2015-06-14(Sun)

フジテレビの深夜番組「未来ロケット」終了を今さら惜しむ。

| フジテレビの深夜番組「未来ロケット」終了を今さら惜しむ。を含むブックマーク フジテレビの深夜番組「未来ロケット」終了を今さら惜しむ。のブックマークコメント

HDDレコーダーを整理していて、録画した「未来ロケット」を改めて見てみたら、やっぱり素晴らしかったので紹介しておきます。


「未来ロケット」は、2014年4月から2015年3月までフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組。

http://www.fujitv.co.jp/mirairocket/index.html

全国ネットじゃないから見てた人はあまり多くないかも。

……というかまぁ、ネットされてる地域でも、見てる人が多くなかったから終わっちゃったんだろうけど。

キラキラした夢を持つ若者を

番組がおせっかいにもちょっとだけ応援!!

若者の夢を乗せて、お台場からロケット発射!!キラキラした夢を持つ若者たちをちょっとだけサポートする番組が登場する。複数の企画をお台場スタジオより 放送!!夢を追う若者を後押しする“スカウト企画”、夢をつかむために過酷な試練に挑む“塾系企画”さらに、長期で若者に密着し、その物語を追っていく “ドキュバラ系企画”。深夜ならではの番組を展開。複数の“企画ロケット”がお台場から打ち上げられる!!

いまどき素人をテレビに映すとクレームが上がりやすい風潮の昨今、「夢を追う若者を応援」という体裁を取れば文句を言わないだろうというスタッフの意向が見えるw まぁ「銭型金太郎」と似た発想ですね。

電波少年」や「ロンドンハーツ」で知られる〆谷浩斗氏が監修を務めていた。

大半がロケで、VTRを見守るのがオードリー若林、NEWSの増田貴久、女優の高畑充希という謎の組み合わせ。

増田くんも高畑さんも基本的に自由だから、若林さんは進行しつつツッコまなくちゃいけなくて負担大きい。でも全体としていいコンビネーションだったように思う。

ちなみにナレーションを務めるのはナイツの土屋。「マツコ有吉の怒り新党」で、相方の塙がナレーションやってるのを意識したようなキャスティング。


この番組、ちょこちょこと「電波」「ロンハー」を想起させるようなエゲツない企画がオンエアされていて、僕が大好きだったのは、「上京ドリーム寮」という企画。夢を追う女性たちがシェアハウスで暮らす、というもの。

http://www.fujitv.co.jp/mirairocket/jokyo/index.html

「まりえ」はイラストレーターになりたいんだったかな? 芸術系の大学出身で、歌も歌いたいし、モデルもやりたい、という子。「めぐみ」は、落語家になりたくて、すでに立川志らく師匠に弟子入りしている(余談ながら、密着VTRの中でちょいちょい差し挟まれる志らくの芸談、すごくわかりやすくて、すごくカッコよかった)。途中から、モデル志望の「唯」っていう子が加わる。


半年以上に渡る共同生活の中で、たまにピリピリした空気になることがあって、その中でも、2014年11月21日放送回の、まりえとめぐみのケンカが最高すぎた。

ケンカの原因は、クローゼットの共用スペース。

めぐみ「まりりんにお願いがあるんだ。ちょっとね、スペースを空けてもらわないといけなくなっちゃった」

めぐみはずっと共用スペースの大半をまりえに使わせていたんだけど、帰省して荷物が増えたので、自分のぶんのスペースを使わせてほしい、と、まりえに説明。

まりえ「でも、物いっぱいなんだよな。……じゃ、どこに何置くか言って?」

めぐみ「ここにね、このアイロン台を置きたいんだよね」

まりえ「あとは?」

めぐみ「あとは、セーターとかを全部掛けなきゃいけないから」

でも、まりえは不満げな様子。

以下、ケンカのやりとりの一部を紹介。編集されてるとおぼしき部分は「/」で分けてます。

まりえ「なんていうか、いきなりすぎない?」

めぐみ「ほんと? ごめんね」

まりえ「めぐちゃんがこっちも使っていいって言ったから私置いてたじゃん(困ったように笑いつつ)」「先に言っといてくれたら全然空けてたけど、急に『ここよけて』って言うのは、ちょっと違うかな」

めぐみ「(微笑浮かべつつ)ごめんね。私もこんなに多くなるつもりなかったからさ。今日家帰って色々やってたらこうなっちゃったから。/ごめんね」

まりえ「なんか言っといてほしかったかなってだけ」

めぐみ「じゃあLINEとかすればよかったってことだよね?」

まりえ「んー、なんつうんだろう。なんか、結局こうやって撮られてるとー(笑顔)、私が悪者みたいに映るじゃん。/なんか、私がムリヤリ置いてるみたいじゃん。……に映るじゃん。フフッ(謎の笑い)」

めぐみ「ああ、そういうことか。ごめん、そこまでは考えてなかったわ」

まりえ「別に考えてる考えてないとかじゃないんだけど、私はそう思っただけ」

めぐみ「ごめん、そこまで気が回ってなかった」

ケンカの火種が大きくなるにつれて、二人が笑顔になってくのがリアルでたまらない。超気まずい雰囲気の中、

めぐみ「(笑顔で)そういう感じで撮らないでください。アハハハッ」

というセリフが出てきて、それをきっちり放送してるのも最高。

自室に戻ったまりえに、めぐみは追い打ち。

めぐみ「でもそれはね、ちょっと八つ当たりでもあるよ(微笑)」

まりえ「でもそういう風に映っちゃうから、(笑顔になって)言っておこうと思って言った」

めぐみ「でもそれは、そうなんだけど、でもそれをあたしにぶつけるのはちょっと違くない? そしたら」

まりえ「フフ(笑)」

めぐみ「ちょっと、それは八つ当たりだと思う」

まりえ「(笑顔で)でもお互い様だと思う。正直、(荷物を)いきなりここに持って来たのは、あんまりいい気がしなかったから」

めぐみ「(優しい口調で)なんで?」

まりえ「もう、ここ『使っていいよ』ってことは、あたしが使っていいと思ってるから、もうあたしの部分かと思ってるから」

めぐみ「(笑顔で)うーん、それは自分勝手だわ」

まりえ「なんでなんで?/だってさあ」

めぐみ「(真面目な顔になって)アイロンあったりとかさあ、その時はわかんなかったけど、とりあえずその時は『空いてるから』っていうのは、やっぱ好意なんだよ。そういう好意を、そういう風に言ったら、ダメだよ」

まりえ「うーーーん、でも好意ってわかんなかったし」

めぐみ「……どういうこと?/あのー、ゆいちゃんが来た時もそうだよ」

ゆいちゃんというのは、この場にいない三人目の入居者のこと。まりえが洗面台に置いている私物について、めぐみは納得していない。

めぐみ「(噛んで含めるように)あのね、普通こういう共同生活するって、折半にするもんなのね、基本的には、物を置くところって。/なのに、その時にまりりんが言ったのは、『置きたい物があるやつ持ってきて。そのぶんだけ空けるから』みたいなことを言ったのね。そういうのは、違う。最初に分けてあげたあとに、そこでゆいちゃんが『余ったからあげる』って言うなら、それはゆいちゃんの好意だから、そのまま使っていいと思うけど、最初にそっち側で(まりえ「でも、それさあ」と言いかける)……決めるのは違うんだよ」

まりえ「ゆいちゃんが……、何だろう、めぐちゃんみたいに、全然置かないかもしんないし、いっぱい置くかもしれない、それあたしわかんないから」

めぐみ「じゃあ最初に半分にしとくべきなの」

まりえ「(笑顔で)半分にしとくべきじゃないと思う。だからめぐちゃんみたいに置かない人かもしんないじゃん。使わないんだったら、あたし使うよってなるもん」

めぐみ「そういうこと言ってるんじゃない」

まりえ「もったいないもん、その場所が」

めぐみ「そういうこと言うんだったら、実際ゆいちゃんに与えたあとに、空いてたとするでしょ、ゆいちゃんに与えた分が。で、『ここ使わないの』って聞いた時に『使いません』って言ったら」

まりえ「最初に聞いとけばいい話。だから」

めぐみ「それが言えるか言えないかの問題なんだよ。一番年下で、19歳で入ってきて、(自分たちを指さし)もう何ヶ月もいる二人がいて」

まりえ「えー、あたしだったら言うな」

めぐみ「あのー、それ全員まりりんじゃないの」

まりえ「でも全員ゆいちゃんでもないじゃん」

めぐみ「だから、みんな違うから、最初平等にしとけって言ってるの」

まりえ「んー」

めぐみ「(苦笑)アタマ悪いなあ」

決定的なセリフ! 観ていて爆笑してしまった。

もう完全にまりえの方が常識知らずで、めぐみの方が正論。それなのにまりえが感情的になってて、まったく主張を曲げようとしないのが面白くて面白くて。

まりえ「いや、でもさあ、あたしがそっちに合わせることになるじゃん」

めぐみ「ねえ、なんでそんなに自分勝手なの?」

まりえ「なんか、そっちに全部合わせるのも自分勝手じゃないの?」

めぐみ「(驚いて)え、それ自分勝手じゃないよ。だって平等に分けてるんだから。その子がどういう子であろうが、好きなように対応できるようにしておくのが共同生活で一番最初のルールだと思う、あたしは」

まりえ「うーん。/なんかそうやって、社会のルールとかに合わせるのが嫌なの」

めぐみ「(食い気味に)礼儀! 礼儀!」

まりえ「なんか礼儀とかそういうのにこだわりすぎてる」

めぐみ「だったら共同生活なんてするべきじゃない。/共同生活を営む上で、それなりに相手に対する気遣いみたいなのが必要だってことはわかるでしょ?」

まりえ「うんうん」

めぐみ「それが礼儀だって言ってんの、あたしは」

まりえ「うんうん。それはわかる」

まりえ「確かに、あのー、置きにくいっていうのは、確かにそう」

めぐみ「じゃ、わかってんじゃん」

まりえ「でもさ、それさあ、あたしがね、置きたい場合……」

めぐみ「自分のことしか言ってないじゃん。『あたしが置きたい場合』のことしか、あなたは話してないよ」

まりえ「うーん」

めぐみ「ほかの子が置きたい場合のことも考えなよ」

まりえ「だからぁ、『言って』って言ってんの」

めぐみ「それはさ、言える人だからそういう風に言うだけだよ。言えない人だったらどうすんの? じゃあ」

まりえ「だから、言えない人にどんどん合わせていくの?」

めぐみ「合わせてないじゃん。『半分』って言ってんだよ」

まりえ「半分っていうのはね……」

めぐみ「イーブンだよ。イコールだよ。合わせてないんだよ」

まりえ「……。/まぁ、でもわかったよ。(笑顔で)わかったわかった、ほんとに」

一旦まりえは納得して、1階の洗面所に行こうとする。

まりえ「(洗面所の私物を)よけます」

めぐみ「(階段を降りようとするまりえの背中に向かって)最初に分けて、置かなそうだったら聞いて、『置いていい』って言ったらいいんじゃない?」

まりえ「(苦笑しつつ振り向いて)回りくどいんだよ! だからもう、最初に置くとこ聞いといて、直接的に聞くのがいいし、いっそのこと仲良くなるのが一番早いから、あたしは仲良くなりたい」

めぐみ「(苦笑)仲良くなれる?」

まりえ「気ぃ遣い合う、気ぃ遣いすぎの仲はあたしイヤだからぁ」

めぐみ「礼儀! 『親しき中にも礼儀あり』って言うでしょ?(笑)もー」

まりえ「礼儀……、あたしにとっての礼儀は、『あ、全然言ってくれたら空けるよ』っていう言葉なの」

めぐみ「視点が違う」

まりえ「(苦笑)まぁそりゃさあ、多数派でさ、めぐちゃんの意見が多数派だからさ、テレビとかで撮られてるからさ、」

めぐみ「(苦笑)『多数派』とかさ、そういう風に言うでしょ。これがさ、逃げてんだよ」

まりえ「あたしみたいな視点の人はいるっていうことを言ってるの」

めぐみ「そりゃいるよ。いるいる」

まりえ「で、めぐちゃんみたいな視点の人もいっぱいいるってことを言ってんの。フフッ(笑)」

めぐみ「んー、まぁ、ちょっと違うね。ごめんね。ちょっと違うわ、言ってること」

まりえ「なんか……、でも……、言ってることはわかるから、今よけようとしに行こうとしてた。/なんか礼儀だって言われると、常識の違いってなるんだけど、『そういう風にした方が気兼ねなく置ける』っていう風に言ってくれたら、けっこうわかる」

めぐみ「(苦笑)最初から言ってんじゃん」(と言いながら自分の部屋へ向かう)

まりえ「(その背に向かって)伝わるように言ってないっていうのはそっちもあるよ」

めぐみ「(振り向いて笑顔を見せ)言ってるよ。『気ぃ遣うじゃん』って言ってんじゃん」

まりえ「(自分の胸を指さし)伝わってない時点で伝わってないの(笑)」

めぐみ「(苦笑)」

まりえ「で、今のでやっと伝わったの」

めぐみ「じゃあよかったわ、伝わって(微笑)。空けてあげて」

子供に言い含めるように、めぐみが何度も何度もしつこく同じことを言ってるのが可笑くて笑ってしまう。

結局、30分番組で、10分以上もずーーっとケンカしてましたw


VTR明け、スタジオの3人もさすがにビックリしている。

若林「ヒリヒリしたVだったねー」

増田「久しぶりに人がケンカしてるの見たわ」

若林「ほんとほんと」

高畑「こんなに見入ったの初めて」

(中略)

増田「二人とも笑いながら言い合ってんだけど、言ってること完全に文句っていうのがもう(笑)」

高畑「ね、やっぱケンカする時って、人って笑うんだって、なんかそういうシーンがあったらやってみようって思った」

さすが女優の視点! そして、確かに、その後放送されたドラマ「問題のあるレストラン」では、ときどき高畑充希が笑いながら怒っていて、このVTRを見た経験が演技プランに役立ったのかな、と感じました。


そして、この番組は2015年3月に最終回を迎えるわけだけど、最後に、監修の〆谷氏がまりえとめぐみに終了を伝えに行った時のVTRが、これまたピリついた空気になっていて素晴らしかった。

その内容は、次回のブログ記事で紹介します!

→(8月3日追記)諦めました!(笑) 興味ある方は各自調査ということでよろしくです!

2015-06-09(Tue)

「カックラキン大放送!!」で野口五郎が学んだこと

| 「カックラキン大放送!!」で野口五郎が学んだことを含むブックマーク 「カックラキン大放送!!」で野口五郎が学んだことのブックマークコメント

ブログ更新、久しぶりにやってみました。



最近はお笑いライブにチラホラと通っていて、そっちでも書きたいことはあるんですが、まぁとりあえずリハビリ感覚で、ちょこちょこと書いてみるつもりです。三日坊主にならないようにしないと。


ずいぶん前に録画しておいた、NHKBSプレミアムの「ザ・テレビっ子 懐かし番組大集合! 第3弾」を見た。最初の放送は2015年1月12日だそうだ。半年も放置してしまった。


紹介される番組は、懐かしかったり初見だったり色々。

1976年の朝ドラ「となりの芝生」に出てる前田吟を見て、関根勤が「劇団ひとりみたいだね」と評していて笑った。当時32歳の前田吟の演技、ホントに劇団ひとりにそっくり。


一番見入ったのは「カックラキン大放送」に関するあれこれ。

野口五郎研ナオコ、総合演出の白井荘也氏のインタビューが良かった。


カックラキン大放送!!」は、1975年から1986年まで続いた人気番組。

当時の野口五郎は人気絶頂のアイドルだった。

最初に収録したコントのオチは、野口五郎がトイレに入ったらそのトイレが崩れ落ちるというものだったとのこと。本人としてはやりたくなくて、終わってから「辞めさせてください」と訴えた。


それを熱心に説得したのが、総合演出の白井荘也氏だった。

白井「いや、やっぱりアイドルでカッコよくて、ゴローって呼ばれて、歌うたってりゃいいようなやつが、そんな悩むんなら、そりゃしょうがないなって。

しかし、君たちはこれかリサイタルとかコンサートがあるだろう。その時に、1曲終わって次は何々を歌います、って歌うんじゃ、そういうのは出来ないよ。

必ず、トークが必要になる。その時の『間』とか笑いとか、そういうものを覚えるために、もう少し僕に預けてくれないか」

90年代以降、たとえアイドルであってもお笑いをしっかりやることによって、バラエティ以外の活動も輝くってことが誰の目にも明らかになったわけだけど、ずっと前から、わかってる人はとっくにわかってたんだなーと感動しました。


当時の台本を手に取って、感慨深げな野口五郎。なんと3〜4センチくらいの厚さ。そこまで作り込んでたんですね。

f:id:karatedou:20150609031532j:image

野口「信じられる? これ30分だよ。

これ30分ですよ、これ。

このあとねぇ、初舞台がシェイクスピアロミオとジュリエットだったんですけど、セリフ覚えるの簡単でしたもん(笑)」


VTR明けのトークでも。

小堺「ボクこれね、新国立劇場で芝居やりましたけど、3時間の芝居の台本と同じくらいあったですよ(笑)」

MEGUMI「いや、ほんとに。これを覚えて……1ヶ月前にもらうとかじゃないですよね?」

関根「あのー、前の日ですね」

MEGUMI「ええっ!? 前日?」

関根「前日に稽古するんですよ。前日に稽古して、当日リハ、本番です」

MEGUMI「うわ、すごーい!」

なお、80年代以前の(つまり明石家さんま以前の)日テレ制作のバラエティは基本アドリブ禁止。

それなのに、クビになるの覚悟で、本番でカマキリ拳法をブッ込んだ関根勤もカッコいい。

舞台袖で、野口五郎も演出家の白井荘也氏も絶賛してくれたそうで、要するに、ウケればアドリブでもオッケーだったとのこと。

あと、研ナオコが(関根勤が出演した1978年当時)25歳ってやっぱスゴい。達者すぎ。


で、この番組を通じて野口五郎が学んだことがあると。

ナレ「その分厚い台本にも書かれていないこと。それは、笑いを生み出すための、『間』」

野口「なんか、微妙な『間』っていうのは……、シリアスもずいぶんやらさせていただいたんですけど、シリアスって、いろんな正解があると思うんですよね。

照明さんが見てる正解、カメラさんが見てる正解、ディレクターの正解、本人の正解、いろいろな種類があって。

こういう笑いって、正解1個しかないんですよ。お客さんが笑うか笑わないか。

失笑はダメなんですよ。当時は。

笑わすっていう『間』は、正解1個しかないんです」

野口「本当に、『間』というのを教わったなと思います。それは、今でもコンサートやっててもそうですし、シリアスな芝居でも、逆にそれが活きているというか。活かされたというか。

これ、野口五郎はすんごく簡単に言ってくれてるだけで、ホントは笑いの正解だって何個かあると思うけどw、でもスタンダードは1個しかないってことですよね、たぶん。

お笑いライブを見ていると、そこそこキャリア積んでいても、自己流の変化球しか身につけてなかったりする芸人さんも多いわけで、こんな風にテレビ黄金時代のバラエティで基本をしっかり身につけることができた人たちは幸せだったんだなぁと思いました。

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2014-08-03(Sun)

5upよしもとに行ってきました。

| 5upよしもとに行ってきました。を含むブックマーク 5upよしもとに行ってきました。のブックマークコメント

大阪に来ています。

8月4日、三四郎・浜口浜村・ドリーマーズという東京の若手漫才師

が出演するライブを観るため。

彼らのネタが、漫才の本場・大阪でウケるのか、興味津々。


というわけで、気合入れて前日から大阪に宿泊。芸能人がよく使う「前乗り」っていうのを一度やってみたかったのでw


せっかくなので、5upよしもとに行ってきました。

「漫才の殿堂」と呼ばれるなんばグランド花月よりは、お客さんの年齢層が若い劇場。

僕が観たのは、土曜日の夕方の公演。前説やエンディングのトーク無しで、ネタだけを一気に見せてくれた。

僕は、東京じゃほとんど吉本のスタンダードな公演は観ていないんだけど、それでも何度か浅草花月に行ったことがある。

そこでの公演が、やはり同じようにネタだけの構成だった。

この日の客層は、二十代なかばくらいが多かったかな? 夏休みだけど、親子連れや中高生はほとんどおらず、50代以上のおっさんオバさんの姿がチラホラと。


以下、簡単な感想を書いておきます。出番順だけど、間違ってたらごめんなさい。


ジャルジャル。フリートーク風な導入から、彼ららしく交互にボケてゆくシステム漫才。「後藤が」「イントネーションが」というアレを、2倍くらいに膨らませたネタ。


チーモンチョーチュウ。会場の70%くらいは彼らのことを知らないという、超アウェイな状況。実際、会場の反応はなかなか固いものだった。大阪NSC出身なのに、なんでこんなことになってしまったんだろう。自己紹介でわざとスベりにいって「地獄みたいじゃねえか」と。アウェイでこの手法を使うのは、ハイリスクローリターンなのでは? と思ってしまった。ネタの内容は、「大化の改新」を演じる漫才コントから、「赤上げて白上げて」。二つの全然違うネタをくっつけたのかな? いずれも、ごく短いショートコントを繋げてゆく構成。「大化の改新」のくだりでは、ボケやツッコミのフレーズの端々に学問的な教養を感じるが、それが笑いのブレーキになっている時もあるように感じた。


学天即。ネタは「クイズ番組に出たい」。オーソドックスなことがちゃんと出来ますよ、というアピールのような漫才。ボケはオーソドックスで、ツッコミのフレーズで笑わせる。彼らもチーモンと同じく、教養とか知性のようなものがチラホラと垣間見えるが、僕の好みとしては、もう少し自然に盛り込んでほしい。


デニス。松下さんの人間ポンプがナマで見られて満足。後半は、ゆきおちゃんがボケて松下さんがツッコむタイプの、まあまあオーソドックスな漫才。前半と後半の落差がありすぎて、木に竹を継いだような印象。前に賞レースの予選で観た時は、松下さんがボケでゆきおちゃんがツッコミだったんだけど、今は逆になってるのかな?


シャンプーハット。漫才の柱になってるのは、モテるにはどうすればいいか? という、ものすごくオーソドックスなテーマ。そして、てつじさんはこいちゃんのことを一切否定しようとしないという、おぎやはぎスタイルの関係性(どっちが先にやったのかは知らないけど シャンプーハットが先だそうです。芸歴はシャンプーハットの方が上だから、当然といえば当然ですね)。それはともかく、てつじさんの誘い笑いがえげつなかった。


野性爆弾。彼らの漫才は初めて見た。漫才というフォーマットが足かせのように思えてしまう。それでも面白かったけれど。ロッシーは基本的にはツッコミなんだけど、たまにボケになる瞬間もあって、だけどくーちゃんは一切ツッコまない、というのが、いかにも彼ららしい。


テンダラーTHE MANZAIで有名になった、ドラマや映画のシーンを再現するショートコント風の漫才コント。ちょいちょい下ネタも挟み込んでいたのが新鮮だった。


まるむし商店。存在は知ってたけど、ネタを見たのは初めて。Wikipediaによれば、ダウンタウンやハイヒールの半年後輩だとか。僕も含めて客の反応は今ひとつで気の毒だった。


全体的にベタが多かった。でも浅草花月で演じられるベタと、ここ5upでのベタ、営業でのベタ、観たことないけどNGKでのベタ、すべてバリエーションが異なっているのではないかと思う。

おそらく、いろんな環境でネタを披露し続けている吉本芸人の間で連綿と伝わるテクニックがあるのだろう。


いろいろ書いたけど、このラインナップで2000円なら大満足。吉本の地肩の強さを見せつけられました。