名前:中山涙 (由来=ペンネームが決まりました!)
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近著「浅草芸人 〜エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史〜」(マイナビ新書)
2010-04-03(Sat)
ピース綾部と、あの「モンスター芸人」との共通性
お笑い |
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「ピース」の綾部祐二という芸人をご存じだろうか?
最近「アメトーーク」に立て続けに出演して、確実に爪痕を残している実力派芸人である。お笑いファンなら、ずいぶん前から知っていると思う。
実を言うと自分は、このピース綾部がどうも苦手だ。
はっきり言うと、「品川」の匂いがプンプンするのである。
かつて品川祐はブサイクな顔芸と「売れっ子への嫉妬」を武器にして、男ウケする漫才をしていた。
相方と本気のビンタを張り合ったり全裸で柔術をする姿に、笑い転げたこともある。
元はヤンキーで、時には熱いことを語ったりするウザキャラも、売れてない時代はイヤミさを感じなかった。
それが、あれよあれよという間にテレビに溶け込んでいったあげく、マルチな才能を発揮して、小説やらブログ本やら料理本やらを書いた上に、映画までヒットさせ、スターダム街道を駆け上っていった。
今の品川の年収は、小説や漫画やDVDの印税だけで、1億を超えていると思う。
その一方で「視聴者に嫌われる才能を持ちすぎてる」(by ケンドーコバヤシ)というのもまた事実である。
いずれは島田紳助のような大物司会者になるか、堤幸彦や北村龍平のようなアクション映画監督になるか、あるいは片岡鶴太郎みたいに芸術や格闘技を語りだすのか、まったく予測できない。
忸怩たる思いがあるのは、彼をここまでのモンスターに育てるきっかけを作ったのは、決してゴールデンタイムの視聴者層ではなく、「ひな壇芸人」などテレビの裏事情の部分に興味を持った、われわれ「お笑いファン」だったような気がするからだ。
とんでもないモンスターが成長してゆく姿をリアルタイムで目撃した気分だった。
そして今、あの時と似た恐怖が、僕の心を捉えている。
それは、ピース綾部の出現である。
「アメトーーク」によれば、綾部はかつて働いていた町工場でもカラオケボックスでも、同僚や社員のハートをガッチリとつかみ、ハイスピードで出世していったという。
そこで培った「空気読み」と「太鼓持ち」のノウハウを、芸人の世界でもいかんなく発揮して、吉本興業の社員やセンパイたちに信頼され、徐々に露出を増やしてゆく過程は、かつての品川を見るようだ。
特に、ダウンタウン松本、千原ジュニアといった、吉本の超ド本流のフトコロに入り込んでいったのはスゴい。
マニアックなコントを武器にしつつ、フリートークでは「熟女好き」「変態」と名乗り、男にも女にもウケる空気を醸し出している。
実際、面白くて技術もある。「すべらない話」でも「アメトーーク」でも、しっかりと結果を残してゆく。デビューして約10年。今まで売れなかったのが不思議なくらいだ。
イケメンだし、今のところ好感度をキープしているようだが、その言動から見え隠れする、サラリーマンにも似た処世術には、嫌悪感しかおぼえない。
他の芸人のことを人とは違う呼び方で呼ぶことが多い。一例として相方又吉のことをまたきち、ゆったり感江崎のことをグリコ、平成ノブシコブシ吉村のことをたかし、フルーツポンチ亘のことをわた坊、ラフ・コントロール重岡のことをしげてぃと呼んでいる。
これは、ロンブー淳が使っていたテクニック。淳はダウンタウン浜田を「あにさん」と呼んでフトコロに潜り込んだ。
上下関係の厳しい芸人社会の中で、後輩として完璧と安達健太郎(カナリア)に言われている。安達曰く、「綾部と一緒にいるときにエレベーターのボタンを押したこともないし、ドアを開けたこともない。灰皿にはいつの間にか吸殻がなくなっている。」
このあたりは、若手時代の横山やすしやオール巨人を彷彿とさせる。綾部が大物になったとき、後輩にどんな態度をとるか気になる。やすしや巨人のように、説教しまくる大御所になってゆくのだろうか?
綾部はこのままどこに向かうのだろう?
「品川の悲劇」を再びこの世に出現させるべきではないと思いつつ、確実に才能を持っている芸人の行く末を、恐る恐る見守っていきたいと思う。
過去のエントリー:




っていうけど、面白くはないですよね。
非常に器用なことは認めるけど。
って、ちょっと記事内容とは関係ないか。このコメントじゃ。
>イケメンだし、今のところ好感度をキープしているようだが、その言動から
>見え隠れする、サラリーマンにも似た処世術には、嫌悪感しかおぼえない。
まさにその通りだと納得しました。素晴らしい分析です
品川さんも含めて「寄生虫芸人」って枠を作りたいくらいです
ここんとこ露出が多いのでうんざりしてます。
周りにアンチの人がいないけど ここに来て安心しました。
これが、吉本のゴリ押し芸人て。。。