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第25回(2012年)大衆文学研究賞・大衆文化部門を受賞しました!








2013-01-23(Wed)

でんぱ組にとってのアキバとシブヤ

| でんぱ組にとってのアキバとシブヤを含むブックマーク でんぱ組にとってのアキバとシブヤのブックマークコメント

 またもやでんぱ組.incについて。今回は「W.W.D」と両A面のカップリング曲、「冬へと走りだすお!」のこと。

D

 この曲については、先日も簡単に紹介した。

過去のエントリー:

でんぱ組.incの新曲「冬へと走りだすお!」が素晴らしい件。

 けれど、まだまだ全然書き足りないので、現段階で感じたことをまとめておきます。


 まず書いておくべきは、この曲の作詞と作曲を手がけた、かせきさいだぁと木暮晋也というのは、渋谷系の末裔だってこと。

 この曲の下敷きになってるのは、かせきさいだぁの「冬へと走り出そう」という曲。「風になるのです」「SHOUT THE TOP! SHOUT!」などのフレーズが共通してる。

 それだけじゃなく、これはライターの柴那典さん(@shiba710)のツイートで気づいたんだけど、サビ終わりのブレイクは、おそらく「恋とマシンガン」へのオマージュ。「♪テトテトテテッ」てところ。

 そして最初のサビ終わりの「家族や友人たちと…」というモノローグは、「愛し愛されて生きるのさ」へのオマージュ!


 でんぱ組は秋葉原を拠点にしてて、かせきさいだぁと木暮晋也の前作「くちづけキボンヌ」も、歌詞の中に秋葉原って地名が出てくるんだけど、曲調は思いっきり渋谷系

D


 でんぱ組にとってのアキバとシブヤの関係って興味深い。普通は秋葉原が「虚構」で、渋谷が「現実」の象徴だと思うけど、でんぱ組にとっては秋葉原こそがリアルで、「くちづけキボンヌ」「冬へと〜」の背後にそびえ立つ渋谷は、ファンタジーのような存在(このあたり、東京の地名に詳しくない方はピンと来ないだろうけど、すみません)。

「W.W.D」でリアルを歌うでんぱ組は素晴らしいんだけど、俺はそれ以上に、「冬へと走りだすお!」でファンタジーを歌う姿の方が好きなんだよな。

 なお、「W.W.D」のリアル路線について詳しく知るには、吉田豪さんによるナタリーのロングインタビューを読むのが一番手っ取り早いと思う。

参考エントリー:

ナタリー - [Power Push] でんぱ組.inc「W.W.D / 冬へと走りだすお!」インタビュー (1/8)


 ところで渋谷系の歌詞の特徴というのは、ごく簡単にいうと、無闇にカッコいいけど、たいして意味はないってところw

「冬へと走りだすお!」の歌詞は、まさにその定義に当てはまってる。

冬のブランニューなフレイバーごと抱きしめて

そしてはやく そしてはやく

ブランニューな冬のフレイバーごとくちづけて

 俺はバカなので、

「どうして同じメロディラインで、1回目と2回目、『冬の』と『ブランニューな』のフレーズを入れ替えたんだろ?」

「そもそも『ブランニュー』と『フレイバー』ってどういう意味だっけ?」

 などと、いくつかの疑問が脳裏をよぎってしまうw


 そして、ラップ部分の英語。

でも気分は朝から HERE WE GO.HERE WE GO.HERE WE GO.

YES YES Y'LL そうでしょう いつか来た道を通って

SHOUT THE TOP! SHOUT! そんな気分で走りだすのです

 などなど、これらのフレーズが、虚構性をさらに高めている気がする。数回聴いただけじゃ歌詞が聞き取れなくて、カッコ良さだけが印象に残るようになってるのがニクい。


 でも「くちづけ〜」と「冬へと〜」は、歌詞がカラッポだから良いのだと思う。前山田健一が作詞作曲した「W.W.D」路線のリアル性と、車の両輪のような関係なんじゃないのかな。


 そして両路線の中間にあるのが、オザケンカバーの「強い気持ち・強い愛」(アレンジは前山田健一!)のような気がする。

D


 これも前に紹介したけど、メンバーの夢眠ねむ(ゆめみ・ねむ)さんは、ブログでオザケン愛を発露している。

参考エントリー:

賢く優しい人達に|でんぱ組.inc夢眠ねむオフィシャルブログ「夢眠ねむのユメミる世界日記」Powered by Ameba

もちろん、

強い気持ち・強い愛

は大好きな曲で。


プロデューサーから次の新曲はこれだよって言われた時、ひとりで飛び上がってた!


でも、でもね、あんな名曲、自分が歌っていいのかって気持ちもあって(大好きなキャラのコスプレを恐れ多くて出来ないみたいに)。


でも、でもね、

ヒャダインさんのリアレンジを聴いたとき(ヒャダインさんも渋谷系の血が流れている方だし!)、


あ、

でんぱ組.incが歌っていいんだ、

しかも、今、

2012年にこの速度の

強い気持ち・強い愛、最高!

ってびびびって。


2012年にぴったりなBPM!!

人間はひとりひとり違うし、気持ちも、なにもかも、見えている色すら違う。


だから、

少しでも共通言語や共通感情が、通じる時があったら、いっぱいいっぱい幸せとか楽しいとかを送り込みたいのだ。


そっちのほうが、素敵だから。


だから、でんぱ組.incの歌う、強い気持ち・強い愛を聴いて、2012年を優しく戦うように生きたいと思ってくれる人を、ぐい、と、愛情で背中を押せたらなぁ、と思う。

 これを読むと、でんぱ組にとって、アキバとシブヤは地続きなのだと意識せざるを得ない(もともと秋葉原と渋谷は地続きだけどw)。


 こないだ1月20日におこなわれたZepp Tokyoでのライブのセットリストを見ても、でんぱ組の中で「ファンタジー路線」が大きな位置を占めていることがわかる。

参考エントリー:

ナタリー - でんぱ組.inc、念願Zepp Tokyoで東西野音ライブ開催発表

01. でんぱれーどJAPAN

02. Sabotage

03. わっほい?お祭りinc.

04. Mirror Magic?

05. ピコッピクッピカッって恋してよ

06. 少女アンドロイドA

07. 先生!次はバトルの時間です。

08. Kiss+kissでおわらない

09. 君も絶対に降参しないで進まなくちゃ!

10. 空想タイムトラベループ

11. 魔法少女☆未満

12. Glossy:MMM

13. W.W.D

14. キラキラチューン

15. Future Diver

16. ORANGE RIUM

17. 強い気持ち・強い愛

<アンコール>

18. くちづけキボンヌ

19. BEAM my BEAM

20. Future Diver

<ダブルアンコール>

21. 冬へと走りだすお!

 アンコール前の最後の曲が「強い気持ち・強い愛」で、その次が「くちづけキボンヌ」。そして最後の最後が「冬へと走りだすお!」。

 アキバとシブヤは、空間を超えてお台場で融合したのだ。


 それにしても、このライブは、つくづく行っとけばよかったなー。

 早くも公式動画がアップされてるけど、ももクロのブレイク直前のような、尋常じゃない熱が伝わってくる。

D

 これがドキュメント路線の「W.W.D」。

生きる場所なんて どこにもなかったんだ

マイナスからのスタート なめんな!

 という叫びは、「冬へと〜」推しの俺でも胸を打たれる。


 でんぱ組はナマで2回見てるんだけど、実は俺はまだ個体判別が完全にできてない状態。

 なので、本気のファンとは到底言えないんだけど、そろそろ入り込みそうな予感。そうなったらまた何か書きますw

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