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死んだ目でダブルピース このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

名前:中山涙 (ペンネームの由来
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浅草芸人 〜エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史〜 (マイナビ新書)
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第25回(2012年)大衆文学研究賞・大衆文化部門を受賞しました!








2013-02-16(Sat)

「アメトーーク」小籔VS.品川を見て思ったこと

| 「アメトーーク」小籔VS.品川を見て思ったことを含むブックマーク 「アメトーーク」小籔VS.品川を見て思ったことのブックマークコメント

 2月14日放送の「アメトーーク」、「カメラかじってる芸人」を見た。

 いびつなバラエティショー。ひさびさの問題作。

 品川祐に対する小籔千豊のイジリがえげつなくて笑ってしまった。

 小籔は、品川に釘を刺すのと同時に、「カメラを手にしてイキってる(調子に乗ってる)人を全力で叩き潰す」という、大きなボケを演じていたのだと思う。そのことによって自分の好感度が下がるのも構わずに。

 たぶん、そこそこ好感度が低い方が居心地がいいのだろう。

 品川は、格好のターゲットとなり、ボロボロになるまでイジり倒された。


 印象的だったやりとりをいくつかピックアップ。

(それぞれのカメラを紹介する流れで)

宮迫:我々から見たら、あの一番大きい品川の(カメラがスゴい)と思うんですけどね。

蛍原:デカい!

小籔:あれはまず、ボディが中級なんですよ。で、レンズが24ミリ70ミリの2.8。これ高いんですけど、ハッキリ言って、アイツはイキったから買うたんです、あれは。

蛍原:イキる(笑)。

小籔:普通の素人は、24ミリ70ミリの2.8買うてもしゃあないんです。


(品川が撮った娘の写真を紹介するくだりで)

小籔:これはもう、Canonさんの技術力です。

蛍原:(笑)品川さんの腕は?

小籔:Canonさんの技術力です。品川としての落ち度は何個かあるんですけど、まぁあえてここでは言いませんけども。

蛍原:いや、めっちゃ上手く見えるよ。

小籔:これは、あの機材でもって、あの赤ちゃんのところに行けば、みなさんもっとええのん撮れてると思いますしぃ、

トリンドル:エーッ!(笑)

小籔:一眼レフであるだけですね、これは。ハッキリ言うて。一眼レフさえ持てば、あれ撮れます。

品川:俺、打ち合わせではホメ合うって聞いたんだけどー。

一同:(笑)。

小籔:品川だけはちょっと、

品川:ぶっちぎりでけなされてる!

小籔:品川だけは文句言わせてください!(笑)

 まあ、結果的に小籔は、前田健劇団ひとり以外、全員に文句をつけていくわけだけどw


品川:(センターで説明する小籔に対して)子供なんかを撮るときは、じゃあシャッタースピードを上げたほうがいい?

小籔:ハア?

品川:(泣きそうな顔で)質問もダメなの?

小籔:(笑)いや、最初のほう聞こえんかっただけ。

品川:……。

小籔:お前ビビって声小さくなってんねん!

 最終的に、ディレクターから「コヤブを止めて!」というカンペが出る始末w


 たぶん品川は、根っこの人間性が腐っている、という風に世間から見られていて、そのため、どんなにヒドい目に遭わされても「気の毒」という声がほとんど上がらない。

 かつてケンコバが評していたように、これは、もはや才能であると言える。

 小籔は、そんな品川の個性をはっきりと理解していて、バラエティ番組ではあまり前例のないくらいの勢いで叩き潰した。

 過去の記憶をひもといてみても、品川が最も輝くのは、容赦なくヒドい目に遭わされている時だ。

 とっさに思い浮かぶのは、「くりぃむナントカ」の企画でクルマを分解されている姿や、「アメトーーク」で有吉に反撃を試みて返り討ちになっている姿である。

 品川には半泣き顔がよく似合う。

 小籔は、そのことを再確認させてくれた。そういう意味で、価値のあるイジリだったと思う(ただし、今回はさすがにアタリがキツすぎて、品川に同情する声もある様子)。

 ……まあ、一応書いておくと、アレと同じイジリを学校とか職場で真似すると、完全にイジメになってしまうので注意が必要。芸人同士で、お互いに信頼感があり、双方の実力が一定以上で、それでいて片方の好感度が異様に低い、などの条件が揃ってないと成立しない、稀有なイジリなのだろう。


 今後、品川はカンニング竹山アンガールズ田中のように、積極的にイジられる芸人になってほしいと思う。


追記:

 トークバラエティで共演者の見せ場を潰す方法はたくさんあるけれど、小籔さんは品川さんに対して一度もそれをしませんでした。

 ただ、発言をとらえて完膚無きまでに叩きのめしただけです。ちゃんとパスを渡してるし、受け取りもしてます。

 つまり小籔さんは、品川さんの芸人としての腕は認めつつ、「イキってる」言動のみを攻撃したんです。

 優しい人だなぁ……と僕は思います。

名無し名無し 2013/02/16 23:50 そっかなぁ。わざわざ好感度を下げてるようには思えない。品川を本気で嫌ってる風にしか思えないけど。

karatedoukaratedou 2013/02/16 23:56 それもまた事実でしょうねw

PopomariPopomari 2013/02/17 00:25 私にはいじりというか「小藪の性格の悪さよ…」という風に見えました。そして自分の好感度を気にしないとこがカッコいいな〜と。小藪がちょっといい人風に笑うともう好きになりそうですw

tsubakuroyatsubakuroya 2013/02/17 01:56 小藪って自分より立場の弱い人間にだけ強くあたるから不快なんですよね。今回も先輩の有野、非吉本の劇団ひとり、前田健には及び腰だし。お山の大将気質が小物感を際立たせている。

名無し2名無し2 2013/02/17 10:10 品川はあんな場面で調子に乗って嫌われるキャラだと思うんで
小藪に上手く扱われて、またそれに合わせて上手く立ち回って
好感度あげたんじゃないかと思いました。

通りすがり通りすがり 2013/02/17 11:14 小薮は新喜劇の座長でも共演者を虐めかと思うほどけなしまくる芸で他の座長との差別化をしてるように思えます。すべらない話でも人を完膚無きまでにけなす話芸。私個人は不快だなと思う事もありますが、こういう芸人さんが居てもいいかなとは思います。ただあまり目立ちすぎるといずれ叩かれそうな気もしますね−。

ふうらいぼうふうらいぼう 2013/02/17 13:51 すべらない話もそうだし、ガキの使いの笑ってはいけないシリーズでも同じでしたね。

有吉がテレビ的視点、小籔は自身による正論という土台の違いであったり、また有吉は殴り合いをしながら最後の一発でKOするのに対して、手を出す隙も与えずにKOするという違いを見せていますが、小籔の方がテレビ的な遊びがないように見えるだけに大変でしょうね。

あえて有吉の後に間違いなく比較される闘いをするあたりは覚悟があるのだろうとは思うし、番組や共演者を差し置いて意図的に自分が中心になるという光景は久しぶりに見たような気もしましたね。

ただ、最近の一連の品川は少し気の毒だなぁという気もします。

tk-mokamitk-mokami 2013/02/17 14:12 小薮氏のTwitterアイコン、カプチーノやんけw https://twitter.com/koyabukazutoyo

TOITOI 2013/02/17 15:55 同じくコヤブが良かったです!

0 2013/02/18 12:54 ただ「やかましいんじゃ!」とか「うっとおしいねん!」じゃなく、なぜなら〜だから品川のカメラ術(というかなんというか)は認めない!ってのがわかりやすかったので面白かったです
「この漫画ここがいい」「そうそうこういうとこ面白いよね」で終わりがちなアメトーークの幅が広がった回になったんじゃないかと思います

hiranobuhiranobu 2013/02/18 22:41 自分には小籔さんは規定のアングルに沿って自分の仕事をしたとしか思えなかったです、あれが嫌な感じになったのなら、品川さん以外が仕事をしてなかった、ということになると思うんですけど…あとから収録に関して批判めいたブログを書いたユウキロックには??という気持ちです。芸歴も短くないのに写真に夢中で仕事を忘れたのかと。

ssss 2013/02/19 22:12 小藪氏は半年くらい前、
深夜の関東ローカルのバナナマン司会の単発トーク番組で
東京で仕事をするようになって、どういうスタンスで仕事をしているか
結構真面目なトーンで語っていました。
内容はうろ覚えですが、
「自分は自我が強いように見られるかもしれないが、
 特にこだわりはなく、与えられた役割をたんたんとこなすだけ」
 と言っていました。
 自我が強く面倒臭い人だと思っていましたが、この番組を見て
 少しイメージが変わりました。

akak 2013/02/20 04:35 意図してか元々かはよくわかりませんけど
「ダメなオタクによくある新参を潰して粋がってる」キャラは上手く遂行できていた気はしますね

厚保山厚保山 2013/08/06 00:05 この回は途中でチャンネル変えました。
私はあまりにも言葉がきつく、まるでいじめみたいで不快だったなぁ

厚保山厚保山 2013/08/06 00:05 この回は途中でチャンネル変えました。
私はあまりにも言葉がきつく、まるでいじめみたいで不快だったなぁ

三若事変三若事変 2013/09/06 20:41 めちゃくちゃ遅いですけど…コメントさせて下さい。
私は小籔が笑い飯と関西でしていた「ゴー傑P」というラジオ番組を聞いていたのですが、
番組が始まった当初から最後まで小籔外言い続けていたテーマが「ただ面白いラジオなんてやいたくない、伝説になるラジオにしたい」というものでした。
単なる面白いんじゃなくて切り口が斬新だったり、問題視されるかもしれないけどお笑い好きのリスナーがずっと覚えているような番組にしたいということでした。
ラジオでは、三若さんという方相手にもっとぶっこんだことをしていました。
だから、この時のアメトークを見ていて、小籔勝負をかけたな!と感じました。
確実に小籔はこういう反応になるのをわかっていてやったと思います。
私は笑いながらジーンとしてしまいました。

ただの一般人ただの一般人 2014/06/16 07:31 大変遅い段階でのコメントですし、かなりの長文なので誰も読むことがないと思いますが、折角の機会なのでコメントします。。。

前提として、芸人の内、大多数の方々が話術力・演技力・語彙力・表現力等々を持ち合わせておられます。これらの能力は、何もテレビの出演者だけではなく、社会で働く者たちにも必要となる能力であり、各々の職場で活躍しようとする上では、必ず必要となる能力です。事実、私は各芸人の立ち振る舞いを観、そこから多くのことを学び、仕事に繋げて来ております。
つまり、バラエティ番組は、単なる「面白さ」や「笑い」だけではなく、世の中を渡り歩くための「処世術」までも与えるものだと考えています。

その上で、本企画の小籔と品川の絡みですが、私は大変自然なやり取りであり、成果を生んだやり取りだったと思います。
以前、品川が有吉に「おしゃべりクソ野郎」と命名されたことは周知の事実でしょう。その周知であることこそが、上記の論拠となります。当時、世間では「品川は自分が目立とうとするばかりであり、邪魔な存在だ」と考えられていました。それならば、世間の方々からすると、品川は「おしゃべりクソ野郎」なのであり、そうした彼のイメージを上手く利用して笑いに繋げることは、芸人として当然の仕事だと思います。

では、小籔の立ち振る舞いはどうだったのでしょうか。
確かに、小籔の態度は、高圧的で、他人を貶めている様にも捉えられます。しかし、その高圧的な態度がなければ今回のような快活な演劇は見られなかったはずです。更には、品川が持つ「世間のイメージ」は宙ぶらりんとなり、彼はその最大の武器が使えないままで終わっていたはずです。

小籔と品川は「カメラかじっている芸人」というキャッチーだが面白味に欠けそうな企画の中で、自分と相手の持ち味を活かし、笑いと反響というしっかりとした成果を上げました。
その成果を度外視して、番組の表面だけしか観ず、演者間のやり取りがいじめの構図に似ているというだけで小籔をいじめっ子の様に扱うのは、大きな間違いでしょう。

少しだけ話が飛びますが、この企画の構図を用いれば、いじめはいじめではなくなると思います。
やはり、いじめはいじめでも、暴力や強奪などは悪質であり、笑いや何かしらの動力に変えることは不可能でしょう。しかし、単なる暴言などは、当事者がこの構図に当てはめて考え、行動すれば、それはそれでいじめではなくなるはずです。第三者から見れば、依然としていじめになるかも知れませんが、当事者はいじめとは考えず、「自分の武器を活かしてくれているんだ」と考えるべきです。

「暗さ」も武器、「太っている」のも武器、「足が遅い」のも武器なのです。ブラックマヨネーズの二人やミゼットプロレスで活躍された方々、あるいは本企画の品川を見れば、どんなことでも武器に変えられることがわかるはずです。そうしたことを学び、明日に活かし、自身のQOLを向上させていくべきだと思います。

後半、少し宗教臭い話になったかも知れませんが、これがただの一般人がう少しだけ真剣に番組を考察して導いた教訓です。
少しでも共感して頂ければ幸いです。