2007-12-08
■[漫画]みなみけの基本構造
劇的な面白さもなく、強烈な引きがあるでもなく、オチがあるでもなく。まさに淡々と繰り広げられる南家の日常。
と称していました。
また、漫画読もうぜのSoichi Inosakiさんはみなみけ4巻の感想として、
4巻ではもっとすごくて、ハルカの学校が舞台になってる話が1つしかない。しかもその1つはハルカは出てこない(台詞の中では出てくる)。
話のメインをはるのはカナ(同次女)かチアキ(同三女)ばっかりになってるわけですよ。
と指摘している。これはみなみけの構造を考えるとしかたのないとこのように思うのですよ、という話。
ほのぼの日常
――――――――――――――――
『この物語は南家3姉妹の平凡な日常をたんたんと描くものです。過度な期待はしないでください。』
といわれているように、みなみけはあまりダイナミックな展開はしない物語です。空気系といわれるジャンルに近い物語だ。しかし、こういう物語でも、話のなかで何か展開しないといけないわけですよ。(本当に平凡な日常をたんたんと描くわけにはいかない)そういう時に使われるのがトリックスターという構造です。
トリックスター構造
――――――――――――――――
トリックスター (Trickster) とは、神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物のこと。
トリックスターとは、上記のような特性を持つキャラクタのことで、ツッコミとボケでいうなら、ボケ役のことです。トリックスター構造とは簡単に言うと、なんか変なとこを言うキャラが話を動かすような構造で、みなみけは基本的にこの構造を強く持っている。
同様の構造を持つ、同ジャンルの作品として、ばらスィーの苺ましまろがある。苺ましまろ内では、美羽が強くトリックスター(ボケ)の性質を持っていて、ほかのキャラクタは基本ツッコミ役である。
余計なことを言う美羽
この用に、何も無い日常をたんたんと描きます系、の作品には話を引っ張るトリックスターの存在が不可欠なのだ。
(逆に、みつどもえなどのどたばたギャグでは、多数の人間がトリックスター(ボケ)で少数のツッコミという構造になる)
みなみけのトリックスター
――――――――――――――――
みなみけのもっとも強力なトリックスターは、なんといっても夏奈だろう。
ろくなことを考えてない夏奈 その1
ろくなことを考えてない夏奈 その2
夏奈不在時にはトリックスターの役周りが移る。
具体的には、
変なことをいう千秋
わけのわからない提案をするマコト
春香の学校時→保坂(+マキ)
保坂参上
保坂が出るまではトリックスターなマキ
でなぜ4巻では春香の出番が少ないか
――――――――――――――――
これは、私が思うに、春香の学校のトリックスターが夏奈と千秋のそれよりも使いづらいためだと思うのですよ。
速水もマキもトリックスターとしていまいちキャラが濃く無い。保坂はトリックスターの素質はばっちりだが、こいつは春香とからめないということ自体がネタになってしまっているので春香は出てこない。
それに、みなみけの話の中心はトリックスターになるので、その属性がほとんどない春香は話の中心になれない。
だから春香の出番が少なくなってしまう、と思うのです。







