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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2008-07-27

[][][]ストライクウィッチーズに出てくる、敵「ネウロイ」についての考察小説


概要

アニメストライクウィッチーズを元にしたSS(ショートショート)です。

つーか、小説というか、考察というか想像メインです。


もふもふしたSSが読みたければ、

Novel Station Neo: http://atbb.jp/aquila/viewforum.php?f=5

がオススメです。


ネウロイ正体考察

作:046



現在からそう遠くない未来。

地球は行き詰っていた。

発展しすぎた技術は、人類を幸福にすることは出来なかった。

むしろ、人を殺す効率ばかりが上がっていった。

みなの希望をのせた宇宙探索も、そこにあるのは容赦の無い空虚だということ、どうしようもない結果をだしただけだった。


資源の枯渇はより状況の悪化を招いた。

出力の貧弱な自然エネルギーでは、発展しすぎた人間の生活を支えるには無理があった。

メタンハイドレートとかいう固体燃料なんてものは、採掘にかかるエネルギーの採算すらとれないといったありさまだった。


戦争貧困内戦、デモゲバテロ

いつまでたっても、人類は同じことを繰り返していた。

これまでも、これからも、内政が行き詰ったときにはどこかに敵を作るものであり、やはり今も争いばかりを続けていた。

曰く、領土。

曰く、歴史。

曰く、誇り。

争いの理由なんてものは何でもよく、はっきりいって、意味など無かった。


しかし、こんな糞みたいな状況を、

ある日本人の若い科学者が一変させた。


その科学者平行世界を発見したのである。

平行世界の仮説はかなりの昔からたてられていたし、ホワイトホール的な与太話としてもよく知られている話だった。

なので、初めは誰も信じなかった。

しかし彼は本当に発見したのだった、平行世界を。


その平行世界には、その世界からの行き来も可能なものだった。

しかし、移動方法の境界条件として、ある一つの時間の流れのみが可能だった

幸か不幸か、移動可能な平行世界の時間は、世界の科学技術が大きく発達する二回目の世界大戦の前だった。

つまり、――煮るなり焼くなり好きに出来るということだった。


その世界では、世界中で議論が巻き起こった。

これで、領土問題が解決できる。なぜなら、土地が二倍になったのだから。

否、他の世界に干渉するべきではない。それは人の領分をはるかにこえてしまっている。

これで、資源問題が解決できる。なぜなら、まだ資源があまっているのだから。

奪い取るのか。平行世界の人間から、命も資源も全て奪い取るのか。

質量兵器が開発されていない世界なんてものは蹂躙し放題だ。

否、罪の無い人を殺すなんて、それではもう人が人ではなくなる。


いろいろな議論はあったが、人間というものは総じて、

近い不幸を追い払うためには、遠い幸福を潰すのに躊躇しないものだった。

その世界は平行世界の侵略を決めた


発達しすぎたその世界での戦争では、もう兵士なんて非効率的なものは使用しなかった。

無人兵器による自動操縦、または遠隔操作によって破壊活動のほとんどを行うことが出来た。

これらの無人兵器は、微生物を含む霧を散布し有機物、無機物問わず、人工物的な構造のものを分解し、それらからエネルギーを吸収することにより、補給無しに活動が出来た。

また、ミストに犯された区域は、その後人間に有害な成分が充満し、数十年は人が住めなくなる上に、微生物による活性にって、自然の恵みが溢れることになる。

つまり、侵略した後、都合のいいような形になるということだ。

また、付近に存在する金属を取り込むことにより、自己再生も可能だった。

その世界では、これらのの無人兵器を平行世界に送り込み、侵略戦争を行うことを決めた。


兵器を送り込むと、予想通りの戦火を上げた。

しかし、それは最初のうちだけだった。

数年で、成果は著しく悪くなった。

なぜか。

その理由は大きく分けて二つある。


一つは、予想以上の技術発展である。

星新一の小説で「飛躍への法則」という作品がある。

宇宙人の出現により、地球が団結して飛躍的な技術発達をなしとげるという話だ。

この小説のように、突如現れた兵器により、地球が団結し、予想以上(自分たちの史実以上)の技術の発達が成し遂げられたことによるものだった。


そして、もう一つの要因が決定的だった。

それは魔法の存在。

その世界では魔法などというものは、物語の中の話でしなかった。

しかし、平行世界では、当然のように魔法というものが存在していた。


また、その世界側も問題があった。

平行世界の発見、また転送方法の実装を行った若い天才科学者の離反が予想以上の問題だった。

若い科学者は、平行世界への戦争の反対者だった。

彼は強固に、侵略戦争に反対だった。

しかし、侵略戦争の決行が決まったとき、若い科学者はその世界に絶望して平行世界へ言ってしまった。

初め、その世界は、そのことにあまり関心をしめしていなかった。


しかし、事態は深刻だった。

若い天才科学者がいなくなったあと、彼の理論を理解できる人間が――1人も現れなかったのだ。

その世界は、当初、平行世界を侵略するにあたり、当然転送器の量産を考えていた。

だが、誰も理解できない理論体系で出来たその転送器の内部構造を、若い科学者の彼以外誰も理解できず、ついに転送器をつくることができなかった。

残されたのは、彼が自分の理論の正当性を示すために作った、試作品の転送器一基だけだった。

その一基は、ある一定期間にある一定量だけ、莫大なエネルギーを使ってその世界から平行世界に物を転送することができた。

これでは、侵略の効率が上がるはずもなかった。


また、数年すると、最大の問題が表れた。

それは、「魔女」だった。

足にペラの付いている機械をはめて飛び、異常に威力が増した重火器を打ちまくる、動物の耳と尾っぽを生やした少女たち。

馬鹿げているとしか思えないその存在は、発達したその世界の無人兵器に匹敵する戦力を備えていた。

冗談としか思えないその存在は、発達した技術力と魔法の存在のたまものとしかいいようが無かった。


その馬鹿げた、「魔女」の原因の、

ストライカーズユニット」なるものを作り上げたのはなんと、

天才の日本人科学者、宮下博士だった。


宮下博士は、平行世界の日本――扶桑皇国の女性と恋に落ち結婚した。

そして、平行世界を守るため、自分の世界の過ちを食い止めるため、魔道エンジンの開発を成功させ、「ストライカーズユニット」を作り上げた。


そして、数年の後、宮下博士は死んだ。


しかし、その娘――宮藤芳佳はその意思を受け継ぎ、人類の為に戦っている。


そして話は、

テレビアニメストライクウィッチーズ』へ紡がれる。