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上遠野浩平先生の「私と悪魔の100の問答」オススメ!

2008-08-17

[]ストライクウィッチーズ第07話の演出の解説 監督の高村和宏が素敵な件


前回と前々回の記事で半年分のアクセスがあって驚いた。

また、ソラクローム(超実験中)さんとカーズSPさんが紹介して下さったのが原因みたいだ。

やっぱり、ありがたいなぁ。


そこまで考えられているのか。ごめんなさい、おっぱいとパンツじゃない何かしか見てなくて。


無駄な領域リサイクル(8/17)http://www.mudana.net/


おっぱいと「パンツじゃない何か」しか見なくても、

十分な出来であることが、もうすごいですね。



ちまたで評判の第07話「スースーするの」


お馬鹿神回とちまたで大評判の第07話。

そのお馬鹿っぷりは、まごプログレッシブさんや二次元空間さんが、

存分におもしろく紹介している。

なので、今回も、やはり手の込んでいた演出の解説をします。


ギャグ回でも思いっきりやる。

高村和宏さんのそこに痺れる憧れる。



当番であるエーリカの強調


当番回なのにエーリカが不遇だと、そこここで言われている気がするが、

そんなことは無いと思うので、そこんとこ解説。


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普通のキャラの寝姿

→普通の部屋でベットで寝る


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今回主役の人の寝姿

→部屋がすごく汚い(他の人との対比で強調

→床で変な風に寝ている(他の人との対比で強調

→総じて、このキャラクタがとても変であることの強調



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ミーナがシャーリーのずぼらさに苦い顔をする

→カールスラント軍人が堅物という記号(これはこのあと何回も行うレッテライズ

シャーリーのずぼらさはリベリオン的というレッテライズ



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堅物のカールスラント軍人のバルクホルンがエーリカを起こす

→「カールスラント軍人たるもの」とお堅さを強調

→それに伴い、エーリカの抜けてる具合の強調

→お堅いはずのカールスラント軍人のくせに、抜け抜け

→こいつは変な奴



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バルクホルン「楽観的すぎだ、リベリアン。備えよ常に、だ」

シャーリー「これだからカールスラントの堅物は」

→カールスラントの軍人が堅物であることの強調

リベリオンの軍人が楽観的であることの強調


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(上のカットの直後)

エーリカ「ズボン、無い……。ま、いっか」

→堅物のカールスラント軍人の癖に適当

→大物



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焦るルッキーニとわれ関せずのエーリカの対比

→二人は同じパンツみたいなもの泥棒という状況

→エーリカの大物っぷりが強調



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逃げるルッキーニと食うエーリカ

→同上

→この騒がしい状況で動じないエーリカ

→大物

(ここは絵の構図が面白いな)



こんな感じで、

再三にわたって、しつこいくらいに、

エーリカというキャラクタの印象を強める演出を行っていた。


リベリオンだからずぼらなシャーリーと違い、

カールスラント人なのにずぼらなエーリカ。

エーリカの異質性を良く表していると思う、


確かに、若干目立ってない感じはあるけれど、

キャラクタを分かってもらうにはいい感じだったと思う。




その他の演出解説


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剣を構える

→振り切った絵(途中の絵を抜く

→光が上から下に弧を描くように光る


ここの描写は物理的にはおかしい。(光るタイミング)

ただ、剣を振るという演出としては正しい。(映像的にかっこいいから)

途中の絵を入れる→スピード感が減る

光を入れない→描写が不自然になる



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パンを加えて「遅刻する〜」

→古典



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ドアを開く人の目線

→今はこの人の主観だよ


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目がかすむ

→カメラ=この人の目線の強調


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二人とも寝ている

→カメラ俯瞰


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起きたエイラ

→目線をサーニャに向ける


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カメラがサーニャに向く


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エイラの目線をサーニャに向ける

→カメラがサーニャに向く


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エイラの目線をサーニャに向ける

→カメラがサーニャに向く


この視線とカメラの連動は、映画などで使われる、超ベーシックな演出。

天空の城ラピュタでも、パズーの視線で同じことが行われるのは有名。




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演出関係無いけれど、

坂本「剣禅一如だ、この剣は敵を倒す剣ではないぞ。わかるか、宮藤」

芳佳「えい、やあ。わかりません!」

坂本「そうか。素振りあと100本だ」

ここ面白い。シュールだ。



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服入れのかご+カコンという獅子脅しの効果音

→直前の風呂のシーン

→ここが風呂場だったことの説明



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リネット「いい天気ですね〜」

ミーナ「ほんと、平和ね〜」

→波乱の予感

→天を見る目線



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カットが変わって、空から下にカメラをバン

→前のカットで空を見ていたから、繋ぎの演出



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集中線

→古典



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演出関係ないけれど、何この人形



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バルクホルン「お前こそカールスラント軍人の誇りだ」

→オチへの助走

遠近感覚とユニットによる大きさの対比

→ルッキーニを小さく表現

→ルッキーニの落ち込みを表現



総括


エーリカがあまり動かないので、目立っていないのは確かにそうかもしれない。

しかし、キャラ付けという意味では、

十分に見ている人に理解させることが出来るいい演出の話だったと思う。


初めは、カメラワークの解説もしようとしたのですが、

あまりにも長くなるため、ほとんど割愛しました。

ご要望があればやるかもしれませんが。(まぁ無いっすよね)


高村和宏さんは基本的なことが良くできていて素晴らしい。

つーか、坂本少佐が剣を振るシーンとか、リネットがパンをくわえて走るシーンとか、

こういうやりたくてやっているシーンのセンスも光るものがある。



それにしても第07話は面白い。

お馬鹿神回は伊達じゃなかった。



WebLab.ota:ストライクウィッチーズ 第7話 「スースーするの」